旅行鞄ひとつ手にもち
冬の夜を渡る夜鷹

哀しい瞳に行く先知らぬ望郷の念

子守唄が引き返す


吹き荒れる冬の嵐は枯れ葉を纏い
切なく胸を焦がすのは
浜辺で拾う貝殻のせい

 ....
カレンダーの途中
発車するわたしの
ポケットがあった

行き先が非表示の時刻表と
あり合わせの足音
打ち水をする初老の駅員は
いつも固く唇を結ぶ
口の中で飼育している金魚が
 ....
白いおひげの モフ
びくびくと 世界に
だってさ 生まれたてだもの
わしゃわしゃと 撫でたら
モフモフと いじらしい

やわらかな黄金の モフ
わくわくと 景色を
あっ! あっちで花が ....
愛に名前を付けるとしたら
私はお弁当と名付けよう
お弁当には
たくさんの思いやりや祈りが入っているから

愛に名前を付けるとしたら
私は嘘と名付けよう
自分のこころが痛くても
誰かのた ....
竹輪の穴からのぞく夕焼け すきとほるとほい空
すくいなきこの身でこそ
視てしまう 観えてしまう

直に来るうつつの
よろごび呼び込み

くうの高みの現の写し
ぐんぐん来れば
暮れて
もう
うすい景色
映 ....
僕の黒が夜を染めていく
君の白が朝を照らしてく
別々の景色 触れた指先
壊れるその瞬間に僕ら交わる

バラバラになる音が響く
君と僕の色が混ざり合う
始まりと終わりが溶ける場所で
新し ....
32歳になるまで、
ひとを愛するということが
どういうことなのか、解らなかった。

32歳のとき、
運命の出会いがあった。

出会ったひとは、とても哀しくとても孤独なひとだった。
当時 ....
{ルビ夫=つま}の忌や庭は若葉の森となる

子は餃子作り置きして帰りけり

野良猫も居心地の良き木陰かな 
誕生日に

チューリップの花束をもらった

ぜんぶ違う種類のチューリップ


〝電車だからね、ちょっと恥ずかしかった〟


広い肩幅と一八〇センチ以上ある 

その人は

 ....
しらほねしらぬか
しとしと
しとど ぬれそぼり

問い尋ねる先の

みえないみない
むなしい
だけ だから

隠れたお月様
姿を現しませぬか
陽を求める迄を
しませぬから
 ....
四十五実家で母の餓鬼を見る Who’s in your heart now?
誕生日、おめでとう。ぼくはあなたに言った。
全身がおれのストレッチだ! ははははははは!
陽気な日だ、きのうみたいに、特に憂鬱なことはない。 ....
AIと語らう春の雨模様 いつまで待てばいいのだろう
触れる事の出来ない〝君〟

もし〝君〟の傍に一歩でも近づいたら壊れてしまうんだ
何もかも
まるで繊細で複雑なガラス細工のように

だから僕は見守るよ
〝君〟 ....
 

宵の夢
夢に穢され添い寝して
カラスに起こされてしまう疾風



触れたくて
触れられなかった悲しみを
あすの予感と呼んでもよいかな



生きている
だけ ....
子が眠り、
一日が死んだあと
ソファーで寝そべる妻
スマホからあふれた光が
ぽたぽたと腕をつたい
床につくる水たまり
を横目に
もずくでご飯を食べる
言いようもないしんどさがあり
く ....
ぽつんぽつんと
白骨の砕け
戻る地から
魂魄を離し
いってらっしゃい
いつかまたと

ぽつんぽつん

時の刻まれ

浮き立ち在るもの
また在るもの、
白骨のうたを歌い

 ....
このごろきもちが
ひきこもってる
喪失した数が多くて
容量を越えてしまったよ

他人は知らぬ間に死に
他人からその死を知るものなのか

先日突如重篤な病を告げて
暫くの間と伝え消えた ....
遮光カーテンの隙間から
溢れる朝日が睡眠に射し込んで
夜から切り離されたぼくは
恐る恐る目を開ける

考える間もなく朝のルーティン
決まった時間にドアを開け
同じ方向に向かう人々に混じり ....
初鰹 猫に取られて食いはぐれ 飛行機の夏空横切る今日も晴れ 知らない国の見果てぬ路線図
ここで乗り換えると海へつながる
春を見たければ各駅停車で

こうしているうちにも
砂時計のすなはおちつづけ
耳をかたむけると
さらさらさらさら、とささやき
 ....
一枚ずつ数えていくように過ごした貴重な季節が途轍もなく愛おしくて僕の頬を伝うのは残り梅雨、何もかもが新鮮な野菜に囲まれている、幼虫1匹として入る余地のない空間に隙間風が通る古いコインランドリーの前で、 .... ○「米高騰続く」
米作り農家は
米離れが心配だ!
これからお菓子が
主食になるかもしれない

○「薬医療」
医者に症状を訴える度に
薬が増えていく

○「戦争」
どちらも正義のた ....
干し無花果を食べ

思いがけず 美味しかったようで

もうひとつと

私に手を伸ばす

まだ知らないこともあるんだな

四月も後半

まだ夜は冷える
椅子の背もたれに届く
夏の小さな雑音
子供になった父は
昆虫採集に出掛けたまま
帰ってくることはなかった
大事にしていた許可証が
風に飛ばされて
どこか遠くの海溝に
沈んでいく ....
世界は


とても残酷で
とても冷酷で
とても醜悪で
とても我儘で
とても薄情で
とても無慈悲で
とても極悪非道で

とてもおぞましい


世界は


とても優しさ満 ....
ぱらぱらぱら

傘のうえにおちる雨のしずくがここちよく音をたてる

ぱらぱらぱら

哀しみもはじけて空へと消えてゆくよ

ぱらぱらぱら

ああ、まるで叩くように布から伝わる水の感触 ....
嗚呼もう
愛してる
阿吽の息
逢えたね
青い鳥も
赤くなる
飽きたら
悪夢見て
明け方に
憧れたの
朝日の方
足を向け
明日から
汗かいて
遊びたい
あたしは
あちこち ....
大町綾音さんのおすすめリスト(4528)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
我が母の教えたまいし歌- リつ自由詩4*25-4-25
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トワイライト・モフ- みぎめ  ...自由詩425-4-25
愛につける名前- リつ自由詩4*25-4-24
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混ざり合うセカイ- 自由詩825-4-24
愛するということ- リつ散文(批評 ...4*25-4-24
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忘れられない花束- 花野誉自由詩425-4-23
しらほね唄- ひだかた ...自由詩625-4-23
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春一句- 俳句2*25-4-23
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悲しいうた- 秋葉竹短歌125-4-22
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白骨の響- ひだかた ...自由詩6*25-4-22
ひきこもりの気分- 美世自由詩6*25-4-22
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独り言4.22- zenyama太 ...自由詩3*25-4-22
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青空の続き- たもつ自由詩8*25-4-22
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雨音- 栗栖真理 ...自由詩7*25-4-21
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