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がらんとした部屋に
淡い光が射して
細く長く伸びた観葉植物の葉の
あまりの碧さに目が眩んで
倒れてしまいたい
そんな独りの或る昼下がり。
私の穢れも
あなたの澱みも
総て吸い込まれていく
何も無かったかのように
どうだっていいの
あなたの唇のかたちだとか
声のトーンだとか
くしゃみの仕方だとか
どうだっていいって
思わせてよ
やさしい言葉で裏切られるくらいなら
容赦ない言葉で殴り倒されたい
またひとつの魂が消えた
そして別の場所で
またひとつの魂が生まれた
いのちをつないで
絶えないように
あなたのいのちは
わたしのいのちは
どんなおとを奏でる?
いのちの音楽 ....
水たまりに映る月影
安堵の帯びる人々の話し声
再び訪れた平和
通りはいつもより少しだけ明るい
負け犬は社会からはじき出されて
今日も部屋に籠って
「芸術」という免罪符を貼った
自慰行為に走る
そうやって世間に
ひそかに楯突くことしかできず
負けを認めずに空威張り
それが ....
窓から降りしきる花びらは
想い出の涙のように音も無く
唯、湿った空気の中に消えていった
雨音は誰も否定しない
部屋の中の孤独をひっそり温める
唯、自己愛のかたまりを照らし出す
コーヒーがcoffeeでもなく珈琲で
カフェがcafeでもなく喫茶店で
レトロなものがハイカラだった頃
右肩上がりの時代はもう終わってしまったのか
無気力を必死に押し留めようとしながらも
....
信号無視するあなたが好き
駆けることもなく悠々と
赤いランプの意味をかき消して
あなたはそんなあなた自身が大好き
私よりも家族よりも誰よりも
孤独の壁はそびえ立ち いつまでも近づけな ....
今日もまたブルーに沈む
青い視界には曇りがない
嗚呼私がもっと馬鹿で
あなたの云うことをそのまま信じていたら
嗚呼もしも私がもっと無邪気に
あなたとの幸せをまっすぐに夢見ていられたら
そんなに子どもじゃないのよ
そんなに可愛くない ....
subaru★さんのれもんさんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
孤独のおと
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れもん
自由詩
6*
12-6-11
排水溝
-
れもん
自由詩
4
12-5-20
indifference.
-
れもん
自由詩
5*
12-3-19
やさしさって何よ
-
れもん
自由詩
4
12-3-18
いのちのおと
-
れもん
自由詩
5
11-10-14
嵐が去った後
-
れもん
自由詩
4
11-9-22
loser's_song
-
れもん
自由詩
7
11-7-13
petals.
-
れもん
自由詩
4*
11-6-12
昭和のかほり
-
れもん
自由詩
8*
11-6-6
信号無視
-
れもん
自由詩
5*
11-6-2
ブルーに沈む
-
れもん
自由詩
4
11-5-6
青ざめていく心
-
れもん
自由詩
3
11-4-25
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