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いつも留守のあいだに
ぼくのポストにたてかけられている
回覧板には
いくつもの恋の終わりがのっていて

ぼくはその欄を見るのがとても楽しみ
恋は突然に始まり
ある日うそのように終わってし ....
ともだちだって
しょうこをみせてって
メロスの本を閉じながら
あの子がいった

しょうこなんかないよ
しょうこなんかないから
ともだちなんだよ
ぼくはどもってそういった
そういうふう ....
目が覚めたら
雑巾になっていたらいい
汚れていくのが仕事だから
ただ汚れていけばいい
そして
ボロボロになって
捨てられてしまえばいい

だれかのことを
きれいだなんて
すき、だな ....
真夜中にもう会えない
飛べるよぼくは
ピーターパンで
言ったろきみは
ティンカーベルさ

かなしいきもちは
ぼくのそばへ
ぼくのそばにおいて
きみは魔法を
投げておいで

結ば ....
きのう木星で
くるはずのない電話を待っていた
土星の輪にちりばめた宝石は
帰って来ることのない
遠い遠いおもいでのように
押入れでみた走馬灯のように
はるかな点滅と軌道をめぐっていた

 ....
よるのアコーディオンが
カーテンのようにとじられて
くすだまわれた
こどももわれた
ぐずぐずにくずれてみずにながれた
すいかのように
もろすぎた

ひみつたんていのおじさんは
コート ....
ヒトラーの「わが闘争」を
いつもポケットに入れていた
まるでサリンジャーの小説の
脇役のようなH君から
十二年ぶりに電話がきたのは
二年まえのことだった

十二年前H君は中国人の留学生に ....
ぼくのもっとも尊敬する詩人は
F君である。
F君は現在ガソリンスタンドで働いている。
そこがどこであろうと
まるでそこがカリフォルニアであるかのように
真っ黒に日焼けして。

F君の詩を ....
石瀬琳々さんのZUZUさんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
回覧板- ZUZU自由詩706-9-29
ともだち- ZUZU自由詩506-9-5
雑巾になりたい- ZUZU自由詩606-8-28
ティンカーベルに- ZUZU自由詩106-6-16
木星にくる電話- ZUZU自由詩406-6-8
よるのアコーディオン- ZUZU自由詩606-6-2
鳥人間コンテスト- ZUZU自由詩1306-5-29
F君に捧ぐ- ZUZU自由詩1106-5-15

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