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あたし、詩脳と思った。
自由に込めた魂のロシアンルーレットで当てたい。
生まれた時から詩に始めている。
詩を味わうとゾクゾクする。
アドレナリンが放出されてナチュラルハイになるから、詩脳詩 ....
九月半ばなのに猛暑
しかも歩き過ぎていた
これ以上歩ける気がしなくて
目の前にあった喫茶店に入った
落ち着きのあるいい雰囲気
コーヒーの香りに大きく息を吸った
アイスコーヒーを頼んでほーっ ....
正義は破壊に加担した
枯れかけた地球
生きのびるために
最期の抱擁
種を超え交ざり合い
限界突破して
母なる個体が残された
羊水に守られて
夢見る木霊の仔
月暈に包まれた
月の ....
夕暮れ
公園で
重なることのなかった影
夜に滲むまで佇んだ
ボールを蹴る音や
笑い声も消えて
ベンチにやってくるのは
大人の時間さ
ムードが僕を追い出して
帰り道
細い ....
神社にいる猫
神様の飼い猫
手の匂い嗅がせたら
背中を撫でさせてくれた
もふもふ
もふもふ
祈りより
心無い肘鉄喰らわされた時の怒り
湧き立つ感情の置き場所を
この毛並みに沿 ....
外に出れない日
窓の外を眺めていると
窓辺に小鳥がやってきた
淀みを断ち切るような
透明な鳴き声
心に新しい領域が生まれる
心の面積は無限大
小鳥が去った後も
余韻が心を満たし ....
岩子は人間で幽霊族とは結婚できなかった
岩子が死んだ後
腹から子供が這い出てきた
幽霊族との子供で妖怪だった
岩子の体は灰になり意思だけが残った
やがて姿をアゲハ蝶に変え
子供と夫に寄 ....
爆ぜてふわりと広がる火の粒
無数の思いを映して漆黒の宙に咲く
見上げる顔は様々な色に照らされた
今の自分がパッと開いて
苦悶する思い散らして
心に纏わりつくものが
だんだん落ちてい ....
他愛無い話をして笑い合った
そこが病室であることを忘れてくつろいだ
しかし血色の無い唇は落ち切った砂時計のようだった
帰る時
私の頭から爪先まで目に焼きつけようとする瞳が潤んで光っていた
....
カレンダーを眺めると
夏はもうすぐ終わり
隅っこに秋が待機している
ここまであっという間
この先もあっという間
どこに流されていくか
影が差し込んでくる
毎日の明日への不安
そ ....
理不尽に叫びたかった日
拳を握りしめながら目を瞑ると
瞼の裏は草間彌生
体内の粒子が猛スピードで蠢いている
顰の素顔を塗りつぶし
呼吸をゆっくり
数を数えて
瞼の裏のざわめきが
....
迫害は止まない
怯えた私にあなたは言った
歓迎したくない者がやって来て
自己存在を内面から荒らすことがあったとしても
それらを受け入れるように
そして逆さにした十字を翳した
....
ひと夏の夜
家族に背を向け
庭に咲いた月下美人を
見つめていた父
そんなこともあった
今ではどんなことだって
苦笑いくらいはできる
寂しい時ほど
思い出すのは後ろ姿
遠いつながり
僕を救って
誰かの蜘蛛の糸
しがみついて
不穏を生きる
不安や欲望
無限の孤独感
カオスな世界で
よじ登れはしない
それでも電磁の粒子
時々神の手みたいに
糸を伝っ ....
今日もおばあちゃんと折り紙で鶴を折る
最初に三角に折るところから
おばあちゃんは折り方を忘れてつまづいてしまう
だからまた折り方を教える
だめだねえ
弱々しく笑うおばあちゃん
毎日 ....
精霊馬に乗って来い来い
鬼灯提灯こっちだよ
魂つないで出かけよう
太鼓も鳴るよ
ドドーンドーン
響け響け
BONE BONE BONE
巡れ巡れ
BORN BORN BORN
....
顔を洗い
今日一日の作り顔を落とす
引き攣った笑い顔
怒りを抑えた澄まし顔
泡となって流れていく
素の顔になると
のっぺりとして
それはそれでガッカリする
何者でもない自分
本心 ....
胸がチクチク
さりげない一言で
顔色に差すブルー
鳩尾に落ちて苦しくなる
頭を垂れる
腑抜けて幽霊みたいな存在感
ため息から漏れるブルー
全身を包み込む
途方に暮れて
一日も ....
苔むす石塔が並び
そこだけしんと静まり返っていた
心の中で奏でる
誰ともわからぬ人への鎮魂歌
ふと黒い花びらのようなものが舞う
黒揚羽が私の周りを何周も
まるで魂みたいに飛ぶ
....
石が焼ける臭いがした
八月
原爆ドームや資料館
鼓動が早くなる
平和の鐘を鳴らすと
ずっと胸に響く
夕暮れドームの見える河原で
言葉にならない気持ちを
何度も何度も巡らせていた
薄暗 ....
喉が渇いて目覚める
遮光カーテンの隅から
朝焼けの光が忍び込む
逃れたくても
太陽はやってきて
月を跨いだ
変化に弱い僕は
静かに絶望しながら
カレンダーをめくる
八月という一日の始 ....
熱せられた窓をガラッと開けた
外気がもわっとなだれ込む
蝉の声が木々に繁っている
グラスに入れた氷がカランと崩れる
エアコンの呼吸音が大きくなった
陽が暮れて
街灯が照らす
ベンチにポツン
もう来ない
来るかもしれない
動けずに
待てば待つほど
暗がりに浮かび上がる
帯の背中に団扇を挿して
下駄を鳴らす
屋台が並ぶ道は
人が溢れて賑やか
すみません、
ぶつかった人を見上げて
耳の先まで熱くなる
先輩、
よぉ、と言って
和かな所作で ....
空にはモクモクと山のように雲が聳え
熱風に包まれる
公園でバットがボールを打つ音
子供たちのはしゃぐ声
蝉がミーンミーンと伸びやかに鳴いている
柔らかな手が
流し台の周りで
流れるような
仕草
トントン
まな板が鳴る
目覚めた
部屋の天井
シンとしていた
逃げても逃げても袋小路
道を見失い
立ち止まれば
迫り来る影
時間は命と共に溶けてゆく
私は幼い私を抱きしめた
どこかから聞こえる
懐かしい音色
....
何本もの糸を断ち切ってきた中
僅かに残った繋がりの糸
距離は遠く長い
在るという充分
困難で苦しんだ時
在る糸に震えが伝播し
彼方から戻る波動を握る
この手に勇気の熱が湧く
あなたの夢はと聞かれ
答えられない自分
無の衝撃が胸に広がり
日常の空模様が怪しくなる
どこかで雷が鳴り
風が吹き雲が追いかけてくる
あっという間に激しい雨に打ちつけられる
....
もう二度と会えない
さよならも言えなかった
願いは夢で会うこと
思い出を繰り返し語り
笑ったり泣いたり
居場所を灯す
好物だったそうめん茹でる
そうめんの川にオクラの星
麺 ....