すべてのおすすめ
自分について多くを語ることは、自分を隠す一つの手段でもありうる。
                  (ニーチェ『善悪の彼岸』竹山道雄訳)

 人は、気のきいたことをいおうとすると、なんとな ....
ぼくは
(サルトル『一指導者の幼年時代』中村真一郎訳)

花びらが
(カミュ『異邦人』第一部、窪田啓作訳)

海に落ちてゆくのを見つめていた。
(ナボコフ『ベンドシニスター』4、加 ....
{ルビ誰=た}が定めたる森の入り口 夜明には天使の着地するところ *

睡つてゐるのか。起きてゐるのか……。

教会の天井弓型にくりぬいてフラ・アンジェリコの天使が逃げる *

頬にふ ....
彼には、入れ墨があった。
革ジャンの下に無地の白いTシャツ。
ぼくを見るな。
ぼくじゃだめだと思った。
若いコなら、ほかにもいる。
ぼくはブサイクだから。
でも、彼は、ぼくを選んだ。 ....
読点でできた蛙


なのか
蛙でできた読点なのか
文章のなかで
勝手に
あっちこっち
跳び廻る





読点でできたお酒


ヨッパになればなるほ ....
グキッ
ボキッ
とかとか鳴らして
首の骨を
鳴らして見せる
ジュン

凝り症だから
とかとか言って
しょっちゅう
ボキボキ
やってた

いつだったか
おもっっきり
 ....
みんな 考えることが
おっくうに なったので
頭を はずして
かわりに 肩の上に
鳥籠をのっけて 歩いてた
鞄を抱えた 背広姿の人も
バス停でバスを待つ 女の人も
みんな 肩から上は ....
昼に、近くのイオン・モールで
いつも使っているボールペンを買おうと思って
売り場に行ったら、1本もなかった。
MITSUBISHI UM-151 黒のゲルインク
ぼくの大好きなボールペ ....
古い家だった
古くて大きな家だった
子どもの目には
それはとても怖いものだった

しかし、大人になったぼくの目には
それは、それほど大きくはなくって
子どもの頃に描か ....
ぼくが帰るとき
いつも停留所ひとつ抜かして
送ってくれたね。
バスがくるまで
ずっとベンチに腰かけて
ぼくたち、ふたりでいたね。
ぼくの手のなかの
きみの手のぬくもりを
いまでも
ぼ ....
こしごえさんの田中宏輔さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
聖なる館─A_Porno_Theater_Frequente ...- 田中宏輔自由詩12*24-8-29
Interlude。- 田中宏輔自由詩12*24-8-18
Opuscule。──Dedicated_to_Ms._Ta ...- 田中宏輔自由詩10*24-7-31
マールボロ。__- 田中宏輔自由詩13*24-6-16
読点。- 田中宏輔自由詩11*24-4-19
回す!- 田中宏輔自由詩9*24-3-25
鳥籠。- 田中宏輔自由詩16*24-3-17
Ticket_To_Ride。- 田中宏輔自由詩15*24-3-2
- 田中宏輔自由詩14*24-2-25
糺の森。- 田中宏輔自由詩17*23-12-25

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する