すべてのおすすめ
ほろほろと
独り飲む酒
肩を抱く
元気だよ 琥珀のみほし 歌うたう
もういいよ たくさんもらい 生きてゆく
隠された きみへの想い かきいだく
想いでは あまくせつなく さわやかに
わかれ花 胸にいちりん 刺し ....
雨を乞う父が安らかに過ごせるよう
夢のなか眠りのなかまで空梅雨
青嵐三十日も遅れて来
雲もなく夕暮れてなお蝉しぐれ
明ける朝にわかにとまどい大暑かな
アイスティーマディソ ....
遠くから夜明けの咆哮トケイソウ
溶けゆくはアイスクリーム木陰の椅子
氷菓子まだまだだめよ母の言い
引き続く夏の星なら三角形
空梅雨のゆくえもどこか淋しげで
さらさやと青葉 ....
暑き日よわたしは果てる汝も果てる
長雨の宵に流せる涙はなく
乾く日と湿る日とに思う{ルビ変化=へんげ}のこと
庭の木が短夜にさらさらと鳴れば
眠れずに午前四時過ぎ暑き日や
....
梅雨晴れ間 産声あげる 我が詩集
釣り師から
坊主になって
しょげかえる
渓を夢みて酒をのむ
ひとりゆく
そらの青さに
溶けてゆく
酔い酔いて
独り旅ゆく
我が身かな
帽子越し 夏空見上げる 部活動
風薫る 胸が高鳴る 運動会
校庭で 笑顔の額 玉の汗
萌えさかる 若葉の熱に 翠雨かな
公園に 紫陽花ひとつ 雨宿り
止まぬ雨 紫陽花柄の 傘開 ....
水の粒 ついたボトルを 空に向け
軽井沢 蒼い香水 身に纏う
学校の プールに輝く 飛沫舞う
水流し 青梅煌る 金だらい
公園の 土薫り立つ 青 ....
宵闇に独りでそっと酒を飲む
何時か底まで酌み交わそう
今夜また琥珀をあおり夢をみる
牡蠣鍋をまた作り父は不満顔
寒さに負けて今日はただふるえるよ
今日は日付変更線を迎えたの
歯医者の帰り冬の寒さは身に染みて
ポテトサラダ父のために作る小寒の日
悲しみに無 ....
黄昏に
カレーの匂う
帰り道
降り積もる雪に足元を攫われて
ジャケットの前をはだけて{ルビ寒=かん}に酔う
クリスマス迷い路のごとまた来る
北風にしかめっ面してペダル漕ぎ
猟人の夢見る果てに獣ありて
....
粉雪散るふと滑稽さ感じさせ
水涸るる言葉は遠き我が家ぞ
クリスマス待ち望む我は背信の徒
人形が笑いて顧みる冬の夜は
思い出の街を彩るポインセチア
新宿はクリスマス模様マネ ....
自転車のライトが照らす粉雪や
冬の夜は汚れっちまった悲しみに
冬日とて洗濯物は疾く乾き
漱石忌わがはいはまだ猫になれず
傘をさす日も遠くて傘買う冬の日
師走路の道の半ばに ....
凍る朝わたしは病臥想う未来
廊下の冷たさ足温める束の間や
南天の実を目にし過去に飛ぶ
{ルビ夜半=よは}の鳴き声に白鳥の神髄
すっかりと沈黙が覆う三島の忌
愚痴などは言わぬと決めて冬の月
姦しや冬寒の月は上弦で
冬ざれの野には野の想いがあり
乾かない髪に触れて確かめる冬
冬苺口にほおばる我と父
狐火を追いかけてなお過去の時
霜月の初めに思う来年の賦
秋の夜も残り少なし仰ぎ見る
孤独とのはざまにあるは若煙草
夕暮れて秋の雨降る庭の隅
時雨れては{ルビ首=こうべ}の垂れる文化の日
孤独との架け橋 ....
まひる日にやすらに睡る長ゐ髪
ひとり起きてやすらに睡るきみの髪なで
口無しぞ海を眺めて海にとられむ
磯に火を焚け濡れしきるわれときみのため
天にも陸(くが)にも来ずふるへる海明 ....
海をみてひとりと思うわが性は
哀しみとして海にほほえみつつ泣く
海の面にうつりこむかみなし児のわれ
わが性は孤独でありしまた海へいく
松林を海へ突っ切るひとり
カモメはや ....
海哀しこの身たよりに恋をおもう
あめつちもなしこの身がたより
海、山哀しここにぐっとこらえる
恋のひとみの焦点のうるむ、山
風わたるくさはらのくさが避けて
はつなつの青空 ....
薄紅葉家の庭にもあったっけな
惚けてはうつつに帰る秋の昼
母の味欠けていたのは椎茸や
そぞろ寒戸外に出るも少し震え
果てしない夜中にまんじりともせず目覚め
秋の朝見上げる ....
雁の使はるか果てまで独り言ちて
蓑虫のなつかしさかな手を伸べて
愛らしや鶏頭の声千の風
渡り鳥今はまだ季節に遠く
悲しみの扉を開けて秋静か
玩具箱固い扉に秋深く
ふと迷いふと振り返り秋の宵
秋高し目の奥にあるおとぎの国
歳時記をめくって今日も秋は澄む
菊の花人それぞれに花それぞれ
思い出を遠くに手繰る秋の初風
ましら酒自然の奥深さ ....
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