死者の声に
耳を傾けても
一向に何も聞こえない
もう向こう側に近い
人間だと思っているのに
どうしたものだろうか

死んでしまっても構わない
そう思っている

あの人に会うことは
 ....
目覚めたら
誰だったのか
覚えていない

確かな口づけの感触が
寂しくさせる

夢の中で生きていたかったくらい
取り巻く世界は暗い
ぼくはcry

言葉で遊んで

悪酔いする ....
夜来風雨の声に耳を澄ませている
さざんかは
桜よりは強情だから
簡単に散りはしない
容易く咲かない分
しぶとく咲いている
遅咲きの矜持とでも言うべきか
真冬の灰色めいた色彩の町で
紅朱 ....
ごめんね ハナさんの話はもう聞かない
そう伝えたらハナさんは一瞬黙って
どんどろどんどん またその続きを話しはじめた 
どんどろどんどん どんどろりん
ハナさんのハナシは留まることをしらない
 ....
初冬の日差しの奥行のなかに隠れているもの
それはこの冬を過ごすための知恵か
あるいは人の幸いか
または思惟や祈りのようなものか

そのどれであっても関係なく
人はその奥行の方へと向かうだろ ....
動物園の隣に都会ができた
都会は色彩にあふれ賑やかだった
動物園に雨が降れば
都会にも雨が降った
都会に春がくれば
動物園の桜もきれいに咲いた
塀や樹木に遮られて
動物は都会の様 ....
冷気で顔が痛い
町中のベランダにも
深い冬が来ている

ベランダから見える星
近視の私でも見える星

見惚れて
寒いのに部屋に戻れない

あの人も見ているといいな

勝手な ....
馴染みのある町が
変化する 都市へと
本当に 都市になる

それが幸福なのか
誰も知らない
けれど止まらない
止まることを恐れる
私たち

焦っている 発展へ
気位だけで ダメな ....
声がする

オレンジ色を帯びた
ベージュの声がする

まだ微睡みが
解け切らないまま

声を返す

ライム色を帯びた
グレーの声を返す

一日が動き出す
声が始まる
 ....
恐るべきは
地球外生命体より
地球内生命体

欲の剥き出し
粘着質な涎が
蜘蛛の巣みたい

その間をすり抜けて
荒野を行く

ただ素朴に生きることが
難しい時代に


{ ....
小夜ふけて
くちづさむ淡いメロディ
もう会うことのないひとを想っている
最初から知っている気がした懐かしさ
一挙手一投足
しみじみと愛おしい
遠いお星さまになってしまったひと
覚えている ....
神様の絵筆からこぼれ落ちた

茜色にあやされて

泣きそうになるのを

子供らしい頬のあどけなさに

家路に背を向けたことなかった

鳥の立つ空を見上げながら

本当は自力で
 ....
サンタのふりした
あなたから受け取った腕時計
どこにやってしまったのだろう
大切にしていたはずなのに
いつの間に失くしていた

思い出が胸をノックしている
記憶の断片がチクリと刺さる
 ....
AIは差別的な物言いはNG
民衆のお守りはできないと思った
差別するようにできてるんだよ? 人間っていうのは
ポロポロこぼさなぁ~い!

糞をひりに来たところ
糞をひるなと言われた僕の気持 ....
体を洗うのに
ずっと使っている
赤箱の石鹸

気づけばストック切れ
急遽ドラッグストアへ

棚には青箱ばかりで
赤はない

二軒目で
ようやく見つかる

当たり前にあると思う ....
棘はいつだって自由に僕たちの心に突き刺さる
その鋭さを持ち歩き
ゆっくりと踊り出す
繰り返された言葉は一定の音となって
昨日のさらに向こうから来て
明日のもう一つ先へと消えてゆく
他の白目 ....
かたわれがかたわれをさがしてる
そんな気がして
ひとりになった
このかたわれを捨てられない
冬が来て
ふるえあってる
さがしあってる

いつかふたたび
めぐりあえたら
ゆきのふりつ ....
文字の意味というものが
わからなくなるほどの
過酷

そういったものを相手にしているのだから

たとえばこれ
重力の力場では
一秒間に何キロの速さで物が落下し
という意味が理解できな ....
ゆふかげ柔らに溶け出して
思い出る寂しさよ
ひと恋しさに涙する

鴉は友を呼ばひても
友の姿はあらずして
ひとり山へ帰り来む
巣立ちも終へし後ならば
ただ眠るため目を閉じぬ

ひと ....
悪夢を見て汗びっしょりで起きた
華が僕の隣で眠っていた
新しい一日がカーテンの向こうを明るくしている
安心して華の香りを嗅いだ

次の瞬間
華は消えた
微かに香りを残して

言葉で表 ....
正門の所で
白濁した眼の犬が
伏せている
あなたの差し出す手に
少しじゃれて
午後にはやはり
日差しが似つかわしい
栄養のあるものを食べなさい
あなたは口癖のように言うけれど
 ....
また失ってしまった
また黒い腹を見られた
そりゃあ怖いよな
誰もいない夜空を仰いだ

夢を見ていた
もやがかかる
溺れるように眠る
息継ぎの途中で
静かな部屋に放り出される
すべて ....
少し遠いスーパーまで
ゆずとかぼちゃを買いに行ってきた
明日は冬至なので
かぼちゃを小豆と煮て
ゆず湯に入る
いつもはシャワーで済ませるため
お風呂は贅沢に感じる
たった1個だけれど
 ....
冬の大三角、
今夜くっきり視え
おいらびっくらこ
オリオン大犬子犬の
残響座してベテルギウス
次いでシリウス、プロキオン

あゝ今宵、冬場の宇宙花火仰ぎ見た
あの時の貴女のほっそりした ....
穏やかに

スースースーと

空気が揺れる

真夜中の闇

微かな息の声に

君の光を感じる

眩しき闇の夜中
生き、
伸びられることが奇跡だと
云われたわけではさらさらなくて

ただ、
若くてガンを患ったものだから
ステージ12345
とかに
ちょっとだけ詳しくなったよ

大丈夫だ ....
空も大地も冷えきって
天の涙が白く降り積もる頃
森の妖精たちは冬眠をする
気持ちは落ち込まず穏やか

木々が切り倒され
ゴミが廃棄された時の
身が引きちぎれそうな思いを
葉っぱに乗せて ....
小学生のとき
教室でモンシロ蝶の幼虫を育てていた
クラスメイト全員に与えられた
翡翠色のいもむし

そっと指の腹で撫で
キャベツの葉をあげ
毎日見守っていた

やがて蝶になるはずのそ ....
耳が痛むほどの静けさの中
なんにもないことを
風景や、音階の隙間に
みようとしてた
きこうとしてた

和音が
一通だけ届き
雨に流され
みわたすかぎり
一つのポスト

ミレドが ....
傾きかけた夕日に
静かに染められていく放課後の教室
たわむれあそぶ影法師たち
その風景からひとりひとりを
輪郭にそって丁寧にきりとり
ノートに貼り付けていく

ふるえる手で
間隔が
 ....
こしごえさんのおすすめリスト(4754)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
どうしても上っ面になってしまう言葉- 花形新次自由詩125-12-27
cry- 自由詩725-12-27
さざんか- りつ自由詩5*25-12-27
ハナさんの話はもう聞かない- 松岡宮自由詩225-12-27
日差しの奥行- 岡部淳太 ...自由詩225-12-27
喧騒- たもつ自由詩525-12-27
星へ祈る- 花野誉自由詩10*25-12-26
みて…い- 木葉 揺自由詩225-12-26
- 夏井椋也自由詩625-12-26
Wilderness- 自由詩625-12-26
小夜曲- りつ自由詩4*25-12-26
屋根の下__青風- エヴァル ...自由詩925-12-25
薄情- 自由詩8*25-12-25
生もの- りゅうさ ...自由詩325-12-25
赤箱を探して- 花野誉自由詩13*25-12-24
白い音楽- 岡部淳太 ...自由詩525-12-24
てぶくろ- そらの珊 ...自由詩5*25-12-24
ピエタ- りゅうさ ...自由詩6*25-12-24
ゆふぐれ- りつ自由詩7*25-12-23
心の華- 自由詩8*25-12-23
口癖- たもつ自由詩825-12-23
Screaming- 自由詩725-12-22
冬至にゆず湯- りつ自由詩5*25-12-21
あかしゃあいてる- ひだかた ...自由詩5*25-12-21
健やかにお休み- 多賀良ヒ ...自由詩125-12-21
聖夜の小雪- 秋葉竹自由詩425-12-21
森の妖精- 自由詩425-12-21
やがて蝶になるはずの- 凍湖自由詩13+25-12-21
ポストマン- wc自由詩17*25-12-20
卒業(過去作)音楽- wc自由詩1225-12-20

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