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夏の暑さに、包まれ、静まり、静かな怒りの流れのように、
今、雷鳴がとどろき、わたしは戦慄した。
……ざあっと、雨が降るね。おびえる目で見守る。
やがて、ぽつりぽつりと、頬を打つ雨は感動で、至らな ....
遠く、はるか遠くの港で、船員たちが一瞬のくつろぎに、
身を任せている。
明日はまた、嵐の海に乗り出ていくんだよ。
明日はまた、セイレーンの歌と戦わねばならないのだ。{ルビ現在=いま}に心を委ねる ....
雨を乞う父が安らかに過ごせるよう

夢のなか眠りのなかまで空梅雨

青嵐三十日も遅れて来

雲もなく夕暮れてなお蝉しぐれ

明ける朝にわかにとまどい大暑かな

アイスティーマディソ ....
遠くから夜明けの咆哮トケイソウ

溶けゆくはアイスクリーム木陰の椅子

氷菓子まだまだだめよ母の言い

引き続く夏の星なら三角形

空梅雨のゆくえもどこか淋しげで

さらさやと青葉 ....
暑き日よわたしは果てる汝も果てる

長雨の宵に流せる涙はなく

乾く日と湿る日とに思う{ルビ変化=へんげ}のこと

庭の木が短夜にさらさらと鳴れば

眠れずに午前四時過ぎ暑き日や

 ....
 日付が変わったくらいから、雨が降り始めました。昨日は日中もそれほどの暑さではなく、扇風機などかけていると涼しいくらい……お昼過ぎくらいからうとうとと寝ていたのですが、午睡のさいちゅうに母方の叔母が父 .... 雨降りお月さまは、どこへ行く?
それは雲の上、星の彼方。
わたしたちには見えないものも、
宇宙飛行士なら眺められるね。

雨降りお月さまは、どこにいる?
きっと今は、隠れんぼの途中。
彼 ....
明後日の予定をずっと気にしていたんだね。
だから、馬鹿だったんだよ。
今はとおくもちかくもない死を見つめながら、
そんな死にからかう。

ああ、こんな運命の思いやり。
眠れない夜の慰めに、
温かなハーブティーを飲んだ。
夜はまだまだ続く。
老いた父は眠っている。
目が、覚めるようなシャワーを浴びる。
牡蠣鍋をまた作り父は不満顔

寒さに負けて今日はただふるえるよ

今日は日付変更線を迎えたの

歯医者の帰り冬の寒さは身に染みて

ポテトサラダ父のために作る小寒の日

悲しみに無 ....
降り積もる雪に足元を攫われて

ジャケットの前をはだけて{ルビ寒=かん}に酔う

クリスマス迷い路のごとまた来る

北風にしかめっ面してペダル漕ぎ

猟人の夢見る果てに獣ありて

 ....
粉雪散るふと滑稽さ感じさせ

水涸るる言葉は遠き我が家ぞ

クリスマス待ち望む我は背信の徒

人形が笑いて顧みる冬の夜は

思い出の街を彩るポインセチア

新宿はクリスマス模様マネ ....
自転車のライトが照らす粉雪や

冬の夜は汚れっちまった悲しみに

冬日とて洗濯物は疾く乾き

漱石忌わがはいはまだ猫になれず

傘をさす日も遠くて傘買う冬の日

師走路の道の半ばに ....
凍る朝わたしは病臥想う未来

廊下の冷たさ足温める束の間や

南天の実を目にし過去に飛ぶ

{ルビ夜半=よは}の鳴き声に白鳥の神髄

すっかりと沈黙が覆う三島の忌
愚痴などは言わぬと決めて冬の月

姦しや冬寒の月は上弦で

冬ざれの野には野の想いがあり

乾かない髪に触れて確かめる冬

冬苺口にほおばる我と父

狐火を追いかけてなお過去の時
霜月の初めに思う来年の賦

秋の夜も残り少なし仰ぎ見る

孤独とのはざまにあるは若煙草

夕暮れて秋の雨降る庭の隅

時雨れては{ルビ首=こうべ}の垂れる文化の日

孤独との架け橋 ....
 春の訪れを待ちながら、冬の厳冬、雪に備えている。かつて友達だったものは、30年も音沙汰がない。わたしに罪があったのだ。わたしの罪をぎゅうぎゅうと押し付け、友人たちは辟易もしたり、激怒もしただろう。わ .... 薄紅葉家の庭にもあったっけな

惚けてはうつつに帰る秋の昼

母の味欠けていたのは椎茸や

そぞろ寒戸外に出るも少し震え

果てしない夜中にまんじりともせず目覚め

秋の朝見上げる ....
雁の使はるか果てまで独り言ちて

蓑虫のなつかしさかな手を伸べて

愛らしや鶏頭の声千の風

渡り鳥今はまだ季節に遠く

悲しみの扉を開けて秋静か

玩具箱固い扉に秋深く
ふと迷いふと振り返り秋の宵

秋高し目の奥にあるおとぎの国

歳時記をめくって今日も秋は澄む

菊の花人それぞれに花それぞれ

思い出を遠くに手繰る秋の初風

ましら酒自然の奥深さ ....
里芋を好む父のため遠出して

神無月流転流転とただ唱え

秋の{ルビ湖=うみ}今年もまた白鳥は来るのか

悲しみは秋の代名詞とは言えず

銀杏散り舗道は黄色{ルビ一色=ひといろ}にて
 ....
新しい{ルビ朝=あした}は秋に降り立ちて

思わずとも秋澄む庭に小鳥たち

とがりとがり音立ててなお秋の宵

誓いとはいかなる意味ぞ身に染むる

秋深くつるべ落としの夕暮れに

齟 ....
こしごえさんの朧月夜さんおすすめリスト(22)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ポエム- 朧月夜自由詩10*24-8-22
ポエム- 朧月夜自由詩5*24-8-21
つれづれと俳句- 朧月夜俳句5+*24-8-3
つれづれと俳句- 朧月夜俳句7*24-8-2
つれづれと俳句- 朧月夜俳句5*24-8-1
ある日の叔母のこと- 朧月夜散文(批評 ...5*24-7-18
雨降りお月さま- 朧月夜自由詩5+*24-6-8
死にからかう- 朧月夜自由詩9*24-5-16
夜の薬箱- 朧月夜自由詩7*24-5-16
つれづれと俳句- 朧月夜俳句3*24-2-3
つれづれと俳句- 朧月夜俳句4*24-1-7
つれづれと俳句- 朧月夜俳句4+*24-1-6
つれづれと俳句- 朧月夜俳句3*24-1-5
つれづれと俳句- 朧月夜俳句1*23-12-6
つれづれと俳句- 朧月夜俳句5*23-12-4
つれづれと俳句- 朧月夜俳句3*23-12-1
無題- 朧月夜自由詩3*23-11-28
つれづれと俳句- 朧月夜俳句8+*23-11-8
つれづれと俳句- 朧月夜俳句4*23-11-7
つれづれと俳句- 朧月夜俳句4*23-11-3
つれづれと俳句- 朧月夜俳句4*23-10-31
つれづれと俳句- 朧月夜俳句5*23-10-10

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