すべてのおすすめ
僕らは見知らぬ未来を味方につけるため
騙し騙しの今日をやり過ごし
昨日の名前を付けるために墓を立てては
名前を付けると昨日が色あせ遠くなってしまいそうで
やっぱり何も刻まないこともある
無言 ....
なかなか絶望って訪れないものね
まぶたを閉じてもちらちらと
光の粒が見えてしまうように

希望ってなかなかしぶといものね
自殺志願者の手首に
ためらい傷ばかりが増えていくように

だか ....
ちいさい秋見つけたの輪唱は
町の裏路地を通り抜け
いつしか夕日ばかりの
河原の土手へと
手をつないで駆けてゆく
そんな幼い日の幻影が
電信柱の後ろから
にっこりと顔をのぞかせ
むかし聞 ....
冬の彼らは
さながら磔刑にされた聖人
葉の仮衣を落として裸をさらし
いつの間にか澄んできた空を
悟りきった瞳で仰ぎ
死にゆく夕日の断末魔の叫びに応えて
沈黙のうちにあらわな本性になる

 ....
掬い上げられた水は
もう指の間から逃げ出すことを
考えている

地球の重力から逃れて
日に日に遠ざかっていくお月様は
とうとうその背中さえ見せず

呆れ顔のスフィンクスは
もう人間た ....
私に見えるのは青い空です
むかしむかしのお話で真っ白な山神の鹿が
かわそうな猟師に撃たれて死ぬ時に
倒れながら片目で仰いだその空です
そうしてさいごには
真っ白な鹿も猟師も病気の娘も
帰っ ....
山人さんのマチムラさんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
墓の名- マチムラ自由詩9*12-4-20
望み- マチムラ自由詩1*11-9-23
かごめかごめ- マチムラ自由詩7*11-9-2
街路樹- マチムラ自由詩2*11-8-29
ある朝- マチムラ自由詩3*11-8-28
- マチムラ自由詩3*11-8-24

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する