時は昼を告ぐ
車にのりて
街角にあり
見上ぐれば
欠け電球柱上にあり
冷や汗がでる

鉱夫石を掘る
広い野原
風がふく
材もなく
夕食こしらえる
女二人

蝉がささやく ....
あぁ、マリー
君は覚えているだろうか
あの丘で、あの木の下で、僕は
白い、{ルビ花冠=はなかんむり}を

あぁ、マリー 君は
少し頬を、赤く染めて
そのリンゴを、僕は
優しく、ついばん ....
霧雨で
全部言ったら霧雨で
それは何千日っていう僅かな
俺たちの
永遠で

霧雨に緑は映えて
おまえの瞳の緑は映えて
そんなに静かに
生まれたての春の花々のように ....
気化に耐え盆地に移り住む水滴

旅先のしじまに杖をなくすだろう

洞窟の続きは青く夢でみる

家具から饐えた匂い 窓に海を貼り直す

腕見えて口の位置からカウントダウン

危機はカ ....
 6月の京都の雨の暗い午前中に縁側で印象派の絵を描いている 庭には草木が生い茂っていて屋根からぽつりぽつりと雨が垂れている 僕はそれがやけに気になる 草木の湿った匂いがする 居間には僕の描いた絵画や印 ....  明けない夜は無いだとか
 苦しみを糧にだのと
 気休め紛いの雑言は吐かないよ
 苦しみの時に大いに悶える貴方は孤独
 その身の内に全てを終わらすのだから。

 僕が出来ると言ったら精々目 ....
破壊と安寧が絡んでは軋む
音がする
たくさんの死体を背景にして
突き進む僕ら
それでも絶え絶え繰り返す
呼吸を続けた先で

そして見えたモノ
抱えて放り出さずに守ってよ
重ねる埃塗れ ....
【女】

あまがえるが恋をしたからって
雨が止むわけでもないけれど
どうせ降り続くなら
恋をしたあまがえるの時がいいわね

【男】

耳そうじのやり過ぎで
三半規管が ....
黒猫の腸はとても長いっていうから
綱引き縄の代わりに使ってみたんだ

ぬるぬるしていることは事実だよ
それはとても握りにくいものではあった

だけどそれなりにコツを掴めば
ちゃ ....
急な休みで私は寝巻きでぼーーーっとしてるんで

せっかく来てくれた
宅配便にも出ることは出来ません

平日の昼間はカーテンも半開きで
外はなんだかいい天気らしく

時折

鳥の声や ....
机の下の指先が
とても不器用に見えた時
祖父と同じように
草木の汁が染み込めばいい
と思った

へび苺の味は思い出せない


祖父の出畑は
すぐに草やつるが生い茂るので
それをな ....
躍動の風が
生い茂る森を抜け
黄金色の穂をそっと揺らして
この海に波を起こして
この帆まで届くなら
そっと優しく受け止めて
時の航海を始めようじゃないか!

でも届かない ....
きょうは風がつよくて
さむくてさむくて
雨もふったりやんだりしてて
でも風がなにもかもを追いやるのかな
別府湾の夜景はこれまでになく
きれいで
電車が湾に沿ってひかりのまちに向かって行 ....
レモンティーの中に入れた角砂糖が
スプーンでかき回すことなく
ゆっくりと溶けてゆけば
それはもうすでに春です
紅色の中でもやを出して
やがてその中にうちとけ合い
春がしっかりと出来上がるの ....
雨上がりの午後3時

虹の架かる空を笑顔で迎え

長靴を履いて

水たまりにジャンプにする。
星のない空です
花冷えの風が吹いています
胸のうちで風車が回ります
からからと心の臓に触れながら

淋しいのです 淋しいのです
神様 私の弱さをご存知でしょう
私にもう一度 愛を教えてく ....
遠く地平線と重なる彼方に
ポツンと浮かぶ島影が見える

いつだったかもう覚えていない
遠い昔
スターターが鳴らした合図に
僕らは一斉に飛び込み 泳ぎ始めた

大人達の作る澱みから澱みへ ....
空の青にぽとり
鮮血でした
ゆっくりと赤だけの虹をわたって
足の指の少しのつめたさで
春は訪れ
きみとの
どうしようもない部分をぽくぽくと
桜を食べて埋めた

おなかからの魔法、 ....
風のなかに
釣り糸を垂らしている
それはおぼろげとなってしまった古い
記憶をせめて呼び醒ますよすがではなく
かなしい決意でも無邪気な思いつきでも
その日の飢えをしのぐための
投げやりな衝 ....
{引用=星の椅子に腰かけ
流れるままの時間の粒子を浴び
誰もいないという
ひびきからはじまる水面の波紋が
夢見るまま紅の空へ続いていくのを
永遠に眺めながら

なつかしいことばは
やさ ....
なんとなく嫌な気持ちで一週間を終えて
なんとかかんとかリフレッシュして
気分直してよし行くぞ、明日も頑張ろう なんて
思ってはいたけど
朝起きてみるとどうしても
どうしてもどうしてもしん ....
いっしょに
空を飛ばない?という声に
ぼくは怯えた


だけど
あの雲のうえには
どんな花が咲いてるのか
ちょっと知りたかった


そういえば
この ....
こうえんの
みずのみばのしたに
にんぎょうが
おちていた

きぎの
こずえのあいだから
いっしゅん
みえたこうけいだったが
そばでは
ちいさないきものも
いのちを
いとなんでい ....

想の
海の底
に釣り糸
を垂らす役者
と綾取りの上手な
科学者がコップに注ぐ夢を溢れさせ
光合成したての音楽家を燻製にして声のない詩人は
受話器の向こう ....
回る
火のついた犬のように
走りながら
回って今日一日の
憂愁を追う
今日も丹沢の山は見事に鋭角で
背後の空からくっきりと浮かび上がっている
おそらく上州前橋から見る山なみと
そう変る ....
久々に口に運んだ
チョココロネは
何年もの年月を経て
味を変えた
 
話を聞くと
どうやら職人さんが
変わってしまったらしい
 
 
今では
チョコを被った
クリーム入りパンに ....
{引用
=上からの目線は脅迫です
同じ目線は安心です
下からの目線は甘えです}


   小さな枝の陰に、
   小さな巣を作った、
   小さな鳥が、
   小さな卵を温めて、
 ....
紙屑に
バージン・オイル
垂らして


間違いなく
マイケル・ジョーダンの
サイン


燐寸で
燃やしてる


鼻を
くんくん
させて
 ....
わが道を行く
自分の道
いったいどこにあるの?

人生のレール
決められたレール
それもどこにあるの?

あなたには見えるの?
私には見えないよ

栄光に向かって走る列車 ....
君のその白い腕に 
ふれたいよ 

君のその首すじに 
髪の薫りを 
かぎたいよ 

瞳と瞳を一つに重ね 
すべての世界を 
溶かしたい 


  *


( 車窓はいつ ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
文科系でたらめでも当たる- 生田 稔自由詩407-4-17
96、クローバー_【くろーばー】- 雨宮 之 ...自由詩6*07-4-17
霧雨- 水在らあ ...自由詩2507-4-17
グレフェリン溶液- 黒川排除 ...川柳607-4-17
雨と目玉とブッダと空腹- はじめ自由詩5*07-4-17
れたぁ- 影山影司自由詩207-4-17
革新の時- Mélodie自由詩107-4-17
雨の日の会話- なかがわ ...自由詩4*07-4-17
黒猫の腸- なかがわ ...自由詩3*07-4-17
居留守する朝- mac自由詩1*07-4-17
フレミングの- AB(な ...自由詩607-4-17
帆がたなびくなら- maynard自由詩207-4-17
22時の光る町- 九谷夏紀未詩・独白407-4-17
春の角砂糖- ぽえむ君自由詩11*07-4-16
ハレルヤ- 來稚自由詩6*07-4-16
哀歌- けんご自由詩8*07-4-16
遠泳- 川口 掌自由詩9*07-4-16
からだに絵を描く- みい自由詩1107-4-16
風を釣る- 角田寿星自由詩19*07-4-16
水の祈り- 青色銀河 ...未詩・独白707-4-16
笑顔- はるこ未詩・独白5*07-4-16
ハピネス。- はらだま ...自由詩19*07-4-16
くんれん(かし)- たもつ自由詩907-4-16
海釣- はらだま ...自由詩2*07-4-16
萩原朔太郎を喚び出す詩- 岡部淳太 ...自由詩14*07-4-16
パン屋にて- 山中 烏 ...自由詩407-4-16
‐目線‐- 士狼(銀)未詩・独白6*07-4-16
いぬ- はらだま ...自由詩8*07-4-16
マイウェイ- 優飛自由詩6*07-4-16
夢の花- 服部 剛自由詩13*07-4-16

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 591 592 593 594 595 596 597 598 599 600 601 602 603 604 605 606 607 608 609 610 611 612 613 614 615 616 617 618 619 620 621 622 623 624 625 626 627 628 629 630 631 632 633 634 635 636 637 638 639