夏の終わり

りんりんと鳴く虫の音の響く夜の淵

なまあたたかいぬめり気が
頬をなでる



セックスを終えてアパートを出た後の
このにおい

夏のにおい、のような
記憶のか ....
グランドの端で滲んだ石灰にあの日の雲の面影を見る

新学期水が抜かれたプールにもやがて積もるか木の葉と思い出

鐘が鳴る吸い込まれていく先はどこ一人で帰る放課後の道



 ....
チクタクと時計の針が刻む音音もないまま積もった想い

夢を見て泣いて目覚めた{ルビ朝=あした}は遠く気づいてしまう母も老いると

竹の葉に埋もれて眠る秋の午後「もういいかい?」のこだまは遠く
 ....
懐かしい歌を聴いた
よみがえってくる
鮮やかな想い出

月日を重ねるごとに
毎日が見えなくなってくる

また想い出だけが鮮やかさを増した

重ねた日々の延長線上
僕らが描いた夢のあ ....
愛するものなら溢れてる

愛の形なんて限りない

そのままの形が良い

僕は静かに消えようか
星島 〜タカラジマ〜




銀の帆の船は拒まぬ「可能性」ムゲンのココロ映せるものは

指で作る望遠鏡に反転のスカイオーシャンさよなら地球

広すぎる世界 ....
{引用=


  事実、失われたものたちが/こどもみたいなことを
  眉間に集束して、にこやかに手を振っている/窓際に並べ合って、トランプしている
  夏の蜃気楼に酔った、寂しさの群れが/失 ....
夕方
花に水遣りをしていると
ブルーサルビアの花の影に
妖精がいた
一目見て
「ヤバイ」
と思った

妖精は蝶の羽を持っていて
ブルーサルビアの花と同じ色のワンピースを着て
髪の毛 ....
     もはやそこに音楽はなく
           遠雷だけが
     Erosの扇をひろげていた
      regretの沼にむかって

  日常の仮面が剥ぎ取られるとき
根源的 ....
幻は所詮幻だと
嘲笑う雨のメロディ
耳に痛いリズム
もうなんにも聞きたくない

あなたの居ない部屋を
満たしていく雨の気配
水圧が増して
なんにも聞こえなくなる手前


性器がこ ....
器の
壊し方を知っている
けれどもわたしは
外側にいない

器の
壊れ方をおぼえている
けれどもあなたは
内側にいない


 朝と呼ばれるものや
 愛と呼ばれるもの
 ....
手をのばせば はしごはゆれて
いたいけな木の棒が
うながすようにみつめる

登りはじめた私の背には
羽と
足は 鳥のようにまがり

くちばしが言葉をなくして
指が忘れていく世界の風
 ....
こんなにぼんやりした

漆黒の夕方は

なんだかとても淋しくて

ただの

友達のはずの君に

優しい笑顔で

抱き締められたくなるのです
せつない夜は
何して過ごす

ことば遊びの
ことば紡いで

とろとろ落ちる
時間を織ろうか

それとも

赤い月から滴る
ゆらいだ糸で

あの人に裂かれた
心を繕うか
 ....
電話番号占いって知ってる?
って唐突の質問
教えてよっていえば
じゃあここに番号入れてと
携帯を差し出すあなた
結果はどう?って訊いたら
明日運命のひとから電話があります、だって。
 ....
旅だとか
なんだとか
の前で
ぼくは無性にくすぐったくなる


ここは星がきれいだ
ただ、それだけでよかった

くちにする言葉なんて
くだらないことばかりで
ハンドルを切り損ねた ....
スポイトで吸った液をガラスに乗せ、顕微鏡で覗いた神秘の世界。
銀河の始まりもこんなに小さなものだったのだろうか。
サボテンの刺、蜘蛛の脚。命は先端にまで満ちていて。
髪の毛の先や爪の先まで ....
あなたは背を向けたまま一度もこちらを向かなかった
遠くで誰も乗らないバスが走り去っていく音

コップの水が夕陽に照らされて
あなたはわたしのことを
とりあえず丸呑みにしてくれていた

易く消化できる部分は
笑いとともに吐き出した
易く消化できない部分は
嗚咽とともに吐き出した
おかげで
易々と呑み込むことが ....
ペットボトルが散らかった
小さな部屋の
6センチの窓から顔を出した月を
今はねむいから、と
人差し指で押しのける

ぜんぶ
見えなくなって
ちょっと冷たかったかな、なんて
ハミ出さな ....
「エナジー×ブルー」


群青がはじきかえした陽の弱み それでも翼奪える熱射

まどろみの窓に映った海岸線 打ち寄せる青い波の憂鬱

波あらく感傷拒絶せし海よ 昨日 ....
「目にはさやかに見えねども」



二の腕に日向の匂い残りおり 気付けば日暮れ夕風の立つ

秋来ぬと告げんばかりの午後六時 風鈴の音も耳に違へて

水を踏む頭上に蓮の花が咲く ....
コッペパンを3分の1
残して 思案する
枝豆とチーズを少し
小さい親指で ぎゅぎゅっ
と 押し込んで
可愛い子 口角が少し上がっているね

『よくできました』◎

「ちゃんと食べ ....
降り注ぐ 血の涙
振り返るは 城の{ルビ廃潰=はいかい}
だがそれを認めることはできず
残酷なる{ルビ運命=さだめ}の中
{ルビ揺蕩=たゆた}うは虚ろとなりし姫君

彷徨う世 朽ちの華
 ....
君とならんで泳ぐ

それだけ

ちょっとだけ

幸せ
パスタを食べる手を止めて
とめどなくおしゃべりをつづけるミサキちゃんの隣で
無秩序に放り出された言葉たちが
ひっそりと息をひそめている

深夜のファミレス
心の扉からあふれでた
言葉の行 ....
 
 
やさしみの
さかなが
しずかに
みなもをおよぐ

やわらかな
さざなみは
しあわせなきおくを
みたそうとする

やきつくされたあさ
さいれんがなりひびく
しきはまた ....
明日は皆既月食

もしも
ほんとに地球が
月を食べちゃったら
悲しいね

月のうさぎも
いなくなっちゃう

夜空に光も
なくなっちゃう

願い事も
できなくなっちゃう

 ....
真下に拡がる海原は
厳しく削られた岩の入江を包み、
とうに半世紀を過ぎた
今しも汽笛の鳴る港へと
煌めく漣(さざなみ)を寄せて

夏の賑わいが恋人達とともに
古い桟橋を大きく揺らして訪れ ....
はじめてラブと出逢ったのは
新宿歌舞伎町にあるペットショップ
狭い檻のなかで怯えるように震えていた

あなたの瞳をみつめた瞬間から
ラブ
わたしたちはあなたの虜になってしまう

思わず ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うなり- わら自由詩26*07-8-31
新学期- アイバ  ...短歌407-8-31
時計と追いかけっこ- 亜樹短歌3*07-8-31
アルバム- 和森朱希自由詩407-8-31
愛するもの- 森川仁司自由詩407-8-31
星島_〜タカラジマ〜- Rin.短歌17*07-8-31
yuugi- はらだま ...自由詩21*07-8-30
見ないフリ- チアーヌ自由詩507-8-30
皆既月食- 信天翁自由詩507-8-30
水底の死- 衿野果歩自由詩4*07-8-30
呼ばれている- 千波 一 ...自由詩36*07-8-30
なごり- 砂木自由詩8*07-8-30
漆黒の夕方は- 愛心携帯写真+ ...8*07-8-30
独り遊び- 渡 ひろ ...自由詩7*07-8-29
魔法じゃなくて- たりぽん ...自由詩11*07-8-29
空気- わら自由詩12*07-8-29
『理科室』- 東雲 李 ...自由詩8*07-8-29
オレンヂジュース- 虹村 凌自由詩8*07-8-29
パックガール- FUBAR自由詩8*07-8-29
お月様が笑った- アズアミ自由詩507-8-29
■共同作品■__エナジー×ブルー- Rin.短歌11+*07-8-29
■共同作品■__秋色水晶- Rin.短歌9*07-8-29
帰りの道の少女- 千月 話 ...自由詩12*07-8-28
忘却の姫君- 度会沙生自由詩107-8-28
それだけ- 愛心携帯写真+ ...6*07-8-28
行く先- 琴雪はつ ...自由詩307-8-28
その海から(やさしみ)- たもつ自由詩40*07-8-28
皆既月食- 風音携帯写真+ ...9*07-8-27
名もなき夏の島にて_★- atsuchan69自由詩15*07-8-27
ラブの秘密- 恋月 ぴ ...自由詩20*07-8-27

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