誰しもが持つ少なからずの不安に梢で緑が揺れている。
あなたが私に声を掛けて下さった時、
(そう、あの時私は心此処に在らずだった)
それは天使にも悪魔にも似て、ただ薔薇の香りを鼻先に届けた。
 ....
エメラルドブルーと白銀の世界を僕は見ている。
この美しい光景に僕は戸惑う。
果たしてこの世界に踏み込んで良いものか。
良いと言われれば、今すぐにでもこの身を投じよう。

感情の襞を鎮め、 ....
1966年 ザ・マッコイズは
アメリカ中西部の街で「Come On, Let's Go」を歌った
飛行機事故で死んだメキシコ系アメリカンのロックン・ローラー
リッチー・ヴァレンスの曲のカヴァ ....
光では消える
だから 灯りを

照らすという意志が欲しい
だから 灯りを

ともすという力が欲しい
だから 灯りを

暗いものが見えるだけでも
心の灯り

たきつけているのは  ....
      カランと氷が泣いたなら
      グラスの水滴なぞります
      なにが足りずに欠けるのか
      なにを足せば満ちるのか
      欠けた夜空の三日月 ....
 風に吹かれて空き缶が
 ゆるい傾斜を上って行く
 カンカラ転がり上っては 
 カラカラカラリと下りてくる
 あの風が止んでしまえば
 あとは 下りるだけ
 底の底まで落ちぶれて
 それ ....
浴槽の栓を抜く
しばらくは何事も変わらない水面
さざ波のそぶりさえない
今 渦中では
見えない引力に導かれ
出口へと
まさに水が
わあわあ殺到しているというのに

ことの始まりは
 ....
僕は確かに水中から青い空を見ている。
きらきらと輝く太陽がゆらゆらと屈折しながら僕の体をかすめる。
僕は普段と変わらず透明な水の中で呼吸をし、鳥の声を聴いている。
水の中でも大好きな森の息吹 ....
みなさん、こんにちは。
いつもお世話になっております。
今回、みなさんに読んでいただく
「悪い花」という作品はたいへん
美しい現代詩となっております。

そして今回に限り、
悪い花(希 ....
前の家のばあさんが死んでしまった
腰より低く背を曲げた八十いくつのばあさんだ
息子夫婦は遠くに住んで
干からびたみたいな平屋に一人で住んでいたが
隣近所に迷惑のかからないように
死んだら近親 ....
瞬きがまだ終わらないうちに
なくなってしまう
数知れぬ一秒にも
満たない想いがあるだろう
とは思うけれど

一瞬のあいだ瞬きをするうちに
恋の始まりはきっと
終わりのない愛になる

 ....
神様は人間の中にいる。精神のうち欲望を制御した美しい理性だ。それが人類普遍の原理となっている。欲望の笑顔が消えた時、遠くから新たな目覚めを促す。すがるためではなく、気持ち悪くなってしまった .... 裏庭にブリキのバケツをひっくり返して、置いておきました。

6月を迎え入れる準備です。

糸雨は
すまして
朝、早く
音もなく
いらっしゃるらしく

そんなおとずれ、ゆるしません。

あしあとをリ ....
一つ二つ華のひらを触って 感触と感触が繋がる
一つ二つずっど触っていたい アタシの官能が瞼を開くまで
今の刹那は止まるように願っている

真紅に露が弾ける華のひら 触り触れる感じるものは
熱 ....
開いて
閉じて
開き直る

胸のちょうつがいを
ギシギシ言わせて
自分の扉を開け放つ

隅から隅までよく見てみやがれと
立ち塞がった戸口の後ろで
気弱な本体が震えている

 ....
夏の庭には自然が蔓延る
カマキリが三角頭をかしげ
雑草が繁茂して人間の通り道をふさぐ
その葉裏からわき出る蚊 這い出すヤスデ
ときには蜂が茂みに浮かぶ花を尋ねて
低く飛行する

手入れし ....
ある日クローゼットを開けると
床の上に散らばったネクタイの塊が
視界に飛び込んできた
どうしたものか…?と一瞬迷ったが、
とりあえずそのまま扉を閉めた

数日経って再びクローゼットを開ける ....
よく晴れた日の朝、公園の人々は僕に優しい。
それぞれの日課をこなす人、ふらりと散歩に来た人。
見ず知らずの人同士がお互いに軽くスマートな挨拶を交わす。
素晴らしい一日の始まりがここにある。
 ....
金色のさなぎ

ぼくは頭で考えてしまう

なぜ金色なんだろう

なぜ金色は美しいんだろう

この金色はなにでできているんだろう

意味や理由はあるのかも知れない

でもそれは

人間本意の意味や理由で ....
踏切の横の空き地は草ぼうぼう
傾いた陽光が
影と日なたに草はらを分ける

通り抜けるものの風圧と
しつこい音の点滅にせかされ
ひとあし 踏み出そうとする
幼時の一瞬に接続しそうな時間の震 ....
。感謝謝。
病気でもなく正常でもなく

ただ答えに応えたく 生きに。感謝謝。
蒔いた魂の欠片は 涅槃の色合いをもらい 星を取り巻き銀漢を踊る河は煌く

。ありがとう。乗ってゆくよ 空を陸に ....
窒息する女性


孤立した母親は、子どもに手のかからない
母親側からの子どもの自立を願う
それは自然になされるように見えて
子どもは、家族のために、と自分の気持ちを殺す


泣きたい ....
手賀沼の畔

今、道の駅があるあたり

河童が一匹人を待つ

臆病河童の三太郎

道祖神の裏に隠れて人を待つ

手賀沼の畔

大きな椨(たぶのき)の影で

臆病河童の三太郎 ....
しずかな つばさの抑揚に
呼吸を あわしながら歩きます
しろさの きわだつ蝶を
追うとき わたしの 肩甲骨も
空を感じてました

「おたんぽぽしてるの
ふうてん とばそ」
 ....
私は舞い降りた

そっと爪先で立ち

首筋と背筋を伸ばし

ふんわり舞い降りた

私は言の葉の妖精 


誰かが私を呼ぶ声に

そおっとふんわり

舞い降りた

私は ....
 いちごとたまごサンドの具

いちご1パックを買い
5、6個出してセロファンを戻し
3ドア冷蔵庫最下段の野菜室に入れた
2、3時間後
冷凍庫を挟んだ最上段の冷蔵室が
いちごの香りでいっぱ ....
風は雲を押し流す
雲の願いは
移動すること
あるいは変異

低い雲は
厚く
光を遮って

高度を増すにつれ
透けて
かすれて


雲は迷いだろうか
それとも
願い なの ....
そのモノクロ界に艶も潤いもなく
擦れるだけの道具だけで 生きてる意気そのものの ままに

つり目の中の垂れ笑み
外見のガードと裏腹の魂を誰にも抱かせず モノクロ界の風を斬る

吐き出す息を ....
 そよいでみるか

 みどりのさくら

 みじかいはるに

 もやしてみるか

 みえないものの

 たゆたうながれ

 みえるようにと

 そよいでみるか

 そ ....
つらいことがあったとき
じぶんを切り離して
平気を装い
大人っぽいとされる理想の姿で
元気にふるまってしまう癖
やめたほうがいい
つらいときはつらいって
あまえられる
真実を受け止めな ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
告白- ヒヤシン ...自由詩5*13-6-2
美星- ヒヤシン ...自由詩4*13-6-2
カモン・レッツ・ゴー- 壮佑自由詩10*13-6-2
ふける_朝焼けに- 砂木自由詩18*13-6-2
子守唄- 石田とわ自由詩15*13-6-2
カラカラ- ただのみ ...自由詩24*13-6-1
うず- そらの珊 ...自由詩22*13-6-1
再生- ヒヤシン ...自由詩2*13-6-1
悪い花- 左屋百色自由詩8*13-6-1
前の家のばあさん- オイタル自由詩7*13-6-1
恋と愛のあいだの何秒か- りゅうの ...自由詩7*13-6-1
神様と人間- はなもと ...自由詩413-6-1
つゆの音もだち - 阿ト理恵自由詩10*13-5-31
雌の薔薇- 朝焼彩茜 ...自由詩413-5-31
ちょうつがい- nonya自由詩23*13-5-31
挽歌- イナエ自由詩7*13-5-31
クローゼットに潜む魔- 夏美かを ...自由詩25*13-5-31
朝からの訓示- ヒヤシン ...自由詩5*13-5-31
金色のさなぎ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...6*13-5-31
夏草- Lucy自由詩18*13-5-30
アンサーソング__へ- 朝焼彩茜 ...自由詩513-5-30
窒息する女性- はなもと ...自由詩7*13-5-30
河童のおはなし- ……とあ ...自由詩14*13-5-30
天使は川辺にて- るるりら自由詩23*13-5-30
柔らかな日差しに・・・- tamami自由詩613-5-30
タルタル新聞- salco自由詩6*13-5-29
風に・・- Lucy自由詩8*13-5-29
LIL_WAYNEが流れて- 朝焼彩茜 ...自由詩2*13-5-29
素粒詩骨詩- ただのみ ...自由詩15*13-5-29
かなしみのうけとめ方について- はなもと ...自由詩313-5-29

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