居所がもう私には少なくて台所では片足で立つ

それは嘘マイナスイオンの存在とかも君が残したぬくもりさえも

僕たちの心ちぬちぬ降る雪の積もる重さに少し似ていた

イヤホンの耳にソフトな ....
疲れてきたのかな?

女子マラソン観てたあの人がつぶやいた

どれどれとテレビの画面を見やれば
折り返しまで先頭グループにいた選手が何度も後ろを振り返った

背後に見えるのは何なんだろう ....
世間では今枕絵が熱いらしい

見たことのない景色みしてよ

わがままだけどいいじゃないか

こんな広い宇宙の中なら一つくらい

夢物語りの世界が合ってもいいじゃないかな

通り魔は ....
丸投げされた洗濯物に埋もれている
わたしたちの日常の色というもの

どんどこどんどこ
どんどこ、まざりあう

洗濯かごいっぱいで
家族団欒としているよう

わたしの目尻がほんのり
 ....
胸に手をおいたのは
あなたがひとりぼっちだったからです

手首をしばったのは
あなたの声がせつなかったからです

歯をかんだのは
ほねを愛する練習です

あなたと石を飲んだのは
ど ....
とうめいさを
いつまでも盾にしていられないので
やぶり取られることに怯えている

肉の壁をおしつぶして
いたみと寄り添い
静寂の根本までおちてゆけたらいい
くずれかけた砂の橋も
ほこり ....
明け方に、右の乳房に奥深く
喰いこみし百獣らのざわめき、
さわさわと
君が心、ここにあらず。



おごれる春はさみしく単騎、千里を走り
凍れる冬の黄河もろとも 旗ともに渡 ....
キッチンで君と二人
こんにゃくをちぎっていく
娘は一人、二階で
静かに宿題をしている
こうして手でちぎると味がよく染みこむのよ
君が母親から教えてもらったように
僕は君から教えてもらっ ....
汚いワンルームのアパートに逼塞する
筋金入りのジャンキーで
しかもアル中
詩を書く痙攣性のケルアック
自己嫌悪を嫌悪する C31

シャワールームのパイプは錆びていて
壁はそこ、ここ ....
こんなに寒い日は君との距離を痛感する
ほんの数センチの立ち位置から生ずる隙間が遠すぎて

言葉を失う前に何かできる事はないかと
必死に君の目をみてそっと近づいたら
君の体温はむしろ少し痛くて ....
{引用=





人間には
なあ〜んにも
わかっていない


 赤が赤であることも
 赤とは何であるかも

 自分が何もわかっていないことも
 何がわかっているのかも
 ....
まぼろしのような毎日が辛い
家族ごっこ、友達ごっこ、恋人ごっこ

楽になりたい、
思う度に絶望する
私は一生、変われない

うつむいて歩く
笑顔の奥は、無表情
私はずっとこのままだ
 ....
夢を見ている

あたしは綺麗で
まるで勇者みたいなお姫様

幻想的な世界に立ち尽くす
一人ぼっちで

傍らには 手懐けた獣達

愛らしさなんて欠片もない
獰猛な爪牙をちらつかせ
 ....
踏みしめる音が心地よいから
麦を踏んでいるわけではない

やがて来る冬を越して春を迎えるために
僕らは強くならなければと
強がっている

強がることでしかゆるされないと思い込んで
差し ....
その人は穏やかに時間を過す。

あたしの持つそれとは全く違う過し方をする。

今日が何日で、何曜日かも関係ない生き方をしてる。



今日が何日で、何日が勝負日で、とか

何時に会 ....
白壁の結露が乾く前に
一足先に階段を駆け降りて
鏡の曇りが晴れるよりも早く
下駄箱から逃げ出した
必要なものが少なくなってしまい
机に描かれた落書きもどことなく素っ気ない

悴んでばかり ....
産んでくれて ありがとう
絶望と悲しみの淵で
私もろとも沈まないでくれて
ありがとう

あなたのお陰で
今 私は生きています

生きていると
哀しいこと辛いことが多々あるけれど
生 ....
街の灯がまた今日を弔うように
一つ、また一つと灯り
夕景は影を朧に消していく
名残惜しそうに街が死んでゆく

薄暗いベンチの隅に捨てられた
誰かの指のような子供の笑い声

今日も死ぬ前 ....
「大事なのは、ギアがガチッ!と切り替わる、あの瞬間」



暗い真夜中の道路、車を走らせていく、
今夜は寝ないかもしれない
光る猫の目のように黄色いヘッドライト、
センターライン追いかけ ....
残していったのは
着古したシャツだけ

映画のように泣いてやるつもり、だったけど

「馬鹿言ってんじゃないわよ」
思わず笑っていた

こんなシャツ一枚に
すがりついて泣くような間抜け ....
ビルの
赤い点滅が
いつまでも続いていて
いくつでも、
続いて
いて

それはまるで
飽くことのない
異国の海のようだった



東京タワーから
眺める夜は
リア ....
{引用=

とがった影は、みすてられ
切り取る冬の陽を証明する
見上げる円錐のモミの木から
どこまでも つらぬくように
まっすぐに伸びた

疑うこともせず、迷いもせずに
影を作り出し ....
こうしている間にも
宇宙線が絶え間なく
僕等の体をつらぬいている
知らず知らずのうちに
暗黒の宇宙から
僕等は洗礼を受けつづけている
『ちょっと、相談があるんですけど』
から始まった会話。

あなたにぺったりとくっついて尋ねた内容は


『どうしたら背が伸びるんですか?』


もっと深刻な話を予想していたあなたは
 ....
深夜の暗闇
わたしは窓を叩く 激しい雨音に目を覚ます

だるい頭 渇いた唇 ぼやけた視界

ただ何気なく見つめる
その手だけが 白く浮かび上がる

その鮮明な白と

濡れた黒と

シーツに染み込んだ赤 ....
おもいで

10円玉を握りしめたいつかの少年が泣いていた
こんなにも近くにコンビニがあるのに
駄菓子屋という夢の国は遥か遠くで
疎開してしまって

コンクリートだらけの街並みはいつも ....
はじける光を逃がしたくなくて
手のひらで両耳をきゅっとふさいだ


いくらあたたかな毛糸で肌を覆っても
手足は温度を忘れたかのように冷たい
冬は嫌いじゃないし寒さにも強いほうだけど
この ....
 
Moonlight
さっきまで聴いていた君の声
月に浚われた気がして・・・

確かめたくて
電話してみたけど
月まで電波は届かなかったみたいだね


Moonlight
いつ ....
鳴らないチャイムを待ち続け

今日も1日が過ぎて行った

明日の僕に手渡す物は

多すぎて目眩がした

足も耳も目も鼻も手も全てのパーツは

一つも合うものがなかった

中古と ....
今日の鏡は
流体にちかいのです
あまりにたくさんの欲望を映し出し 
水銀の鏡面に、他人のわたし
髪を短くすぎるほどに切ってしまったまま
ばらばらになった抽象画の 
かけらが流線の色彩を ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ふしだらな夢- キッチン短歌310-2-1
振り返るひと- 恋月 ぴ ...自由詩30*10-2-1
枕絵- こめ自由詩1210-2-1
母鬼- 窓枠自由詩7*10-2-1
雪がぜんぶを- 吉岡ペペ ...自由詩10+10-1-31
花畑までの景色- アオゾラ ...自由詩810-1-31
鳥獣戯画- 楽恵自由詩7+*10-1-31
こんにゃく(について)- たもつ自由詩8+10-1-31
ジャムセッション- ……とあ ...自由詩11*10-1-31
都会の冬に埋もれて- 自由詩5*10-1-31
赤の林檎- まどろむ ...自由詩7*10-1-30
弱さ- ゆず自由詩4*10-1-30
夢物語- 愛心自由詩4*10-1-30
踏みしめる音が心地よいから- kauz ...自由詩6*10-1-30
HOME- 高杉芹香自由詩410-1-30
雨上がり、春を待つ- 中原 那 ...自由詩810-1-30
ありがとう- 綾瀬のり ...自由詩1210-1-30
影の孤児院- 智鶴自由詩210-1-30
Drive_All_Night- 楽恵自由詩13+*10-1-29
想撮空間「映画」__「馬鹿言ってんじゃないわよ」- 逢坂桜携帯写真+ ...5*10-1-29
東京タワー- 千波 一 ...自由詩2*10-1-29
影のない女- 月乃助自由詩16*10-1-29
宇宙線- 高宮シン ...自由詩310-1-28
30cmとちょっと- 空都自由詩7*10-1-28
トランプカラーの午前3時- 愛心携帯写真+ ...3*10-1-28
線香花火- 窓枠自由詩18*10-1-27
真冬の灼熱- あ。自由詩9*10-1-26
Moonlight- 乱太郎自由詩1010-1-25
盗めない宝石- こめ自由詩1310-1-25
「ピカソ」- 月乃助自由詩13*10-1-23

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