さらば
私の中の少女
セーラー服を盾に
無邪気を剣に
守られながら叫ぶ時はとうに過ぎ去った
いまや盾も剣も自分の心と体でしかないのだ

さらば
私の中の初夏の風
爽や ....
空気、それは砕け散る、そして、その終わりに、永久に考え続けた真実と、今はいない人の精神が見た現実が、愛される夜と、望まれた時間すらも、その向こう側へ去ってしまう、

私は壊れる空気の破片の幻想 ....
なぜだい?

なぜ、そんなにつっぱているんだい?

空が落ちてきて、あなたの母親は尽きぬ病に倒れ、若き日を苦労に染めた

おまえを強く育てたよ

おまえを強く育てたよ、おまえの ....
渓流の音を引きながら
潅木の尾根へ向かう

苔むした倒木
ぬめり しめり
厳しく鳴く 色とりどりの小鳥

影 押し寄せる
山の霊気

汗 額を伝い
心拍はあがる

狂気のよう ....
昨日、おまえを抱きすぎて、魂まで擦り切れちまった

液体が混ざり合おうが混ざるまいが、俺には関係ない

昨日、代々木公園で確かに殺人があった

午前3時、音楽をかけたDJはゆっ ....
恋の道 照らすかのよう 月明かり ためいきさえも いと柔らかに


道すがら 出会った二人 ときめいて この一瞬が 永遠にと願ふ


優しかれ 涙はすべてを 許します 闇に小さく きらりと ....
(日本は夜でも宇宙から見るとはっきりその形がわかる)
なんて思いながら
トイレに行く
その廊下で
隣から
義理の叔父と叔母の
喧嘩の音がする
わたしは舅のことを想う

嫁いで二年目
 ....
しとしとと 雨のリズムは 跳ねるよに 色とりどりに 開く傘花


窓辺にて 紫陽花の夢 つらつらと 君が眠った 横顔を見る


愛してる も一度言って その言葉 濡れた路上に 虹が映った
 ....
 おそらく男の多くが女の下着姿には興味がある。それが行きすぎて犯罪に手を染める人もいるほど。盗撮、下着泥棒などなど。罪を犯す人は典型的だけれど、男の多くが相手の女の事情をあまり知らない。私も含めて。
 ....
娘の胸が次第にふくらんでいくのを
心ひそかに嬉しく思っていた。
と、母が告白する
だけど、ついには大きくならなくて
ちょっとがっかり。
などと、母め

シャツのボタンを上から順に
はず ....
外から帰ると乳房がつめたい
それは脂肪のかたまりだからだ
血の通わない、けれども
ゆたかに潤し育むことができるふくらみ

「脂肪のかたまり」と呼ばれた女は
蔑まれながら
馬車のなかで飢え ....
(ミルクティを飲まなきゃいけないの
(ミルクティ、ある?
(歯を磨いたんだから、もう寝なさい


最近、きみは早く寝てしまうから
赤いランドセルの留金をひらいて
見てしまったんだ

 ....
「早朝の電話なんてろくでもない」

そんな吐き捨てるように言わないで

とかげのしっぽみたいに

自己再生機能があればいいのに

そうすればきっと彼女だって蘇生されるはずよ

私の ....
ジョセフィンのすすめで
アパルトマンに引っ越す
もう親離れしなければと

0号室は管理人の夫婦が
1号室からは芸術家の卵
ここは芸術を育てる部屋
変わり者がそろっている

特に私が気 ....
 夜空から眠りながら流れ込んできた闇が目を覚まして何処かへ消え去ろうとする頃 夜明けがやって来る
 生き物達は眠りから目を覚まし体を伸ばして1日の到来を冷たくなった皮膚や外殻に感じる
 僕は今夜も ....
               2007/06/07



困るんです
困るのです
困ります
困る


こら!
逃げるな!
逃げてはいかん
逃げては困ります
にげてはいけま ....
花弁を剥きだしの裸にして、白い水仙が咲いている、
その陽光で汗ばむ平らな道を這うように、
父を背負って歩く。

父はわたしのなかで、好物の東京庵の手打ち蕎麦が、
食べたい、食べたいと、まどろ ....
海が黒いね
ひび割れているの

それはあの大きなタイヤだけだよ

もうずっと
さっきあなたが
持ち上げて
少しだけ転がすまで
倒れたままだったね

ひび割れるまで

ほら海の ....
それは 嵐のように やってくる
激しくて あまりにも激しくて
私は抗えず
ただただ それが過ぎゆくのを 待つしか ないのです

それは あるときは 私自身で
触れて なじって 傷つける
 ....
時代が進み
同時に技術も進歩した
ある日
割れないガラスが作られた
高いところから落としても
ハンマーで強く叩いても
割れることはなかった
値段も普通のガラスよりも安く
大量に生産する ....
朝日影にふくまれた わたくしの陰影が
ありのままの白い骨格で
よるべなく
この家に嫁いで来たのです。

その
わたくしが、
わたくしであるが故に、
わたくしを焼べねばなりません。
そ ....
風にふわふわレジ袋
器用に車をよけ

ひとにぎりのおなら
ポテチあい
口笛
イヌは見てない

フリをしている

山のむこう
泡のようにぶくぶくぶくと入道雲
「ぼくは雲を作ること ....
いつも駅まで歩く道
朝が早いので
その店はまだ閉まっている
どうやら花屋らしい
けれども
見るのは灰色のシャッターだけ

盲目的に一日を働いた
マニュアル通りに忠実に
終わりのない繰 ....
可愛い花が
咲きだした

小鳥のくれた
プレゼント

君はいったい
誰なんだろう
友達同士は
そのとき気分で

だなんて
なんだか寂しい気がするな

友達だと思っていても
困ったときには知らんぷり

お釈迦様の蜘蛛の糸。とっくに切れてしまったよう

ファイト・ ....
おじいちゃん

炒めるつもりも まるでなく
ただただ あなたが 刻みつくした
玉ねぎ一家から 飛び散った
汁の残霧が わたしの目にも ちょっとだけ しみます

でも、わたしは あなたが  ....
人ごみの平日はどこにも排気口がなくて
呼び捨ての間柄がどれくらい大切なことかを知った
ひとりで歩く 眩しさが送っている

啓蒙とかスピリチュアルとか癒しとか
生き方の模索
悲しみの何割かは ....
茉莉花はこのごろ 勉強してる
子どものころからの 夢を 叶えようと

茉莉花にとっては 今までに流した 涙 ぜんぶ すくいあつめて 
シューパロ湖ひとつ つくるくらい たいへんなこと

で ....
世界が急速に色褪せて

景色はぼんやりと滲んで

過去と現実の境界は曖昧で

夢と現は混濁する



浮かび上がる記憶の断片だけが

鮮やかに色付いて

現れる ....
「もしもしかいちゃんいますか?」

かいちゃんは今日も
おもちゃの受話器を耳に押し当て
どこかへ電話をする


「もしもし もしもし」

まだ言葉にならない言葉で
一生懸命お話をす ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さらば_私の中の- さくらほ自由詩14*07-6-7
砕け散る空気の終わりに- 鈴木カル ...自由詩3*07-6-7
アウトロー_あるいは_詩人- 那津自由詩407-6-7
山の胎- アハウ自由詩707-6-7
モモンガーの唄- 那津自由詩307-6-7
夜の六首- おるふぇ短歌807-6-7
夫婦- 小原あき自由詩23*07-6-7
雨の六首- おるふぇ短歌4+07-6-7
下着のプレゼント- 深水遊脚散文(批評 ...11+*07-6-7
おっぱい(天)- 渦巻二三 ...自由詩11*07-6-7
おっぱい(地)- 渦巻二三 ...自由詩4*07-6-7
自由帳- 佐野権太自由詩26*07-6-7
ナントカ大学病院- めぐちみ自由詩307-6-7
アパルトマン- yoyo自由詩4*07-6-7
夜明け前- はじめ自由詩7*07-6-7
固まらない- あおば自由詩9*07-6-7
森番—透過する森のなかへ- 前田ふむ ...自由詩38*07-6-6
- 水町綜助自由詩14*07-6-6
うつろ- 麻生ゆり自由詩5*07-6-6
割れないガラス- ぽえむ君自由詩5*07-6-6
薪_(たきぎ)- こしごえ自由詩26*07-6-6
6月6日なので雨- 七味とう ...自由詩10*07-6-6
花屋のシャッター- ぽえむ君自由詩14*07-6-6
謎の移住者その後- weed & s ...携帯写真+ ...3*07-6-6
どうし- 恋月 ぴ ...自由詩19*07-6-6
足音- 池中茉莉 ...自由詩9*07-6-6
帰途- 唐草フウ自由詩16*07-6-6
荒波- 池中茉莉 ...自由詩6*07-6-6
モノクロの喧騒- あずみの自由詩5*07-6-6
かいちゃんともしもし- 未有花自由詩22*07-6-6

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