手つなぎ鬼がぐるぐるまわってこっち見て笑う
鬼はどちらかなんて分からないと答えると
かけた歯を見せてうれしそうに笑う
ぼくにはそれがとても無邪気に思えた

鬼さんこちら手の鳴る方へ

小 ....
夏が、また―――
怖いですか
あのひとの抜け殻だから

まひるの世界はあまりにも眩しく
夜の世界は、私には暗すぎる
いつからか
瞳が捉える色彩は
こんな風にゆるぎはじめて
 ....
埃を拭いて
窓を開ける
三日月が夜を飛んでいる

夜についてる窓を開ける
少し欠けた宇宙が
ずっと故郷を目指している

その故郷の窓を開ける
木の下で誰かが
手を振っている

 ....
君からのメール
「台風大丈夫?」

これだけで僕はあれこれ考える

僕の心は台風のように
いつもいつも激しい風のように
揺れているのに

君はいつもの「女心読めません」全開

い ....
 フロイトの専門知識が頭に入っている状態で
 教室
 アメリカ人の子供達が授業が始まっているのに
 輪ゴムを飛ばして遊んでいる
 その様子は滅茶苦茶だ
 デーブ・スペクターがアメリカの国旗の ....
こんな夜、
一人浅い夢から目覚めて
窓外を揺れる葉擦れのざわめきに
わずかに明るむ緩やかな月光に
胸に満ちて来る何ものか
心を澄ますと潮騒の響きに似て
耐えきれなくなる 抑えきれなくなる
 ....
うちわをあおぐ
私は
縁側で
入道雲を{ルビ見遣=みや}る

庭では生垣が
真っ青な息をしている
深い静けさに みちて
遠くで ひもす鳥が ないている

山の ふもとを流れ ....
光合成が不得意の僕らにまた夏の陽が降り注ぐだろう


屋上のベンチに座り互いの塩分濃度を確かめ合った


生き物の忘れていった生ものが機体の上で腐りかけてる


メデューサが美容院に ....
道端に佇む

ひと目に留まらず

光を受けて

精一杯

努力を惜しまず

ありのまま


他の者たちに

愛と親しみを

心と態 全てで
皆様
地球温暖化の影響で
まもなく北半球では
台風は
左回りから右回りになります
お見逃しなく
次第に雲の腕が縮んでいき
夜半を過ぎたあたりから
反対側に雲が伸び始めます
翌朝には
 ....
{引用=月日に添へて時の花咲き
前の花のいといみじふ美しき
おぼろなりて花の匂ひを忘る
あやめの花もまた同じなり

時の移ろひとはかくのごとくと
定めを知るなり}

花あやめ消えゆく色 ....
赤いダリアがうつむいていた
街灯はちかりちかりと電池切れ

濡れることに疲れたわたしは
通りすがりの民家の軒下で雨宿り
出窓に座るドラえもんと目が合った

車が水しぶきをあげて ....
あたしは河だった。
両岸の、
親族と参列者を満たす河だった。
あたしは、
泣いて、
泣いて泣いて泣いた。
やがて涙は両岸に溢れ、
氾濫し、
洗い流した。 ....
そこはかとなく

カオス から はじまる

巣箱の なかで 羽音が する

複数が 単数を 響きあう

羽音が する

とおく 草陰に 一軒の 廃屋...

誰かの ....
雨が降ると いつも
あまだれをじっと見ている
子どものままで
いまも


樋の下でふくらんで
まっすぐ地面に落ちてくる
あまだれ 一ぴき死んだ
あまだれ 二ひき死んだ
あまだれ い ....
 世界の端にあるラジオ局
 リスナーは主に旅人達である あとは動物達
 様々なメッセージやリクエスト曲が来るが全てに応えてくれる
 いつも世界の端についての情報がO.A.開始時に流される
 宇 ....
ホテルのバスタブで
泡の中に沈んでいくシャツやパンツやら
ぐるぐる回して素足で踏みつける
ベッドから彼女が這い出してくる
「プールで潜らない?」
抑揚のないいつもの声
ゴルフで痛めた ....
朝を銀色の風が運ぶ
そっと包まれる静かな時間
繰り返す透明なセンテンス
目に見えないエッセンス

窓越しにすれ違うあの子に
目配せをしながら通り過ぎる
本当は気がついて欲しいんだ
太陽 ....
安らぎを下さいと君が言いました
私はしばらく何と言っていいのか判りませんでした
ただ、黙って君を抱きしめました

もう泣かないで下さいと君が言いました
私は少しも泣いているつもりなどありませ ....
風に流れた手の残像に
小さな思い出が掴まれている
ちぐはぐなパズルを合わせるように
もがくそれを見送る
振り返ることすら出来ない
ここから手を伸ばす事も出来ない
届かない
飛び出した後は ....
もうひとりの
あなたが
もうひとりの
わたしと
会っているとき
あなたは
電話で
会いたいね
という

もうひとりの
あなたが
もうひとりの
わたしと
けんかしてるとき
 ....
そうして君は、と
切り出した言葉の奥で
俯いたままの昨日は
指をくわえて
泣き崩れていたりする
 
引き金を引いた僕と
受動態を貫いた君の
どちらが正しいのかさえ
僕には分からなくて ....
おんがくのつもりでなつの夜に
しろい文たちをまきちらしました

そして、という次を言う前に
すっかりひと昔前の鼓動がもどって
なにもしらない少女のようです

わたしはにこにこと
散らし ....
雨が
雨らしく降って

「男」と書けば
身を守れると思ってるらしいが
マニアには
見破られている

わたしは
蒼アザができていたことも知らずに
あの子とSEXできたらいいなって
 ....
あたしが痛くないのは
モルヒネのおかげです
脳内麻薬が出ているのです
あたしはそれを取り出して
少しなめてみました
とても苦かったです
こんなものが苦痛を
やわらげるなんて ....
そして火は燃えさかり
すべてを焼きつくすだろう
それぞれの
人の生を
それらがあつまったこの
人の世でさえも
焼きつくして
火は遠い天上でわらうだろう
限られた空
その見えない境界で ....
「君は必要です」
上司から言われたその言葉に
自分が認められた気分になり
その後は毎日のように
仕事をこなしている
カップラーメンを食べながら
いくつもの書類に目を通し
会社メールと携帯 ....
心の傷を刻んだ日記を
銀の檻に閉じ込めた
底の見えない泉に沈めて
冷たい鍵を握りつぶした

もう二度と振り返りたくない
この手で穢した自分
別れの言葉も告げずに目を閉じ
背中を向けて歩 ....
ぬばたまの髪をほどいて君の手に瞳あずけてビトウィーン・ザ・シーツ


うつせみの命のかぎりを惜しむべく両の乳房を愛されている


ひさかたの月夜を飽かず眺めてるブランケットにふたり ....
死と眠りが
同じようにみえるときが
ある
ひとめみたとき

だからときどき
はっとして
大切な人にかけよる
あなたたちは
人の気もしらないで
静かな息をしている

あつい
手 ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
手つなぎ鬼の足音- ねろ未詩・独白7*07-7-13
空蝉の夏が、また- Rin.自由詩2007-7-13
- ロカニク ...自由詩907-7-13
すべては台風のせい- 楓川スピ ...自由詩5*07-7-13
- 円谷一自由詩3*07-7-13
玻璃の海から- 石瀬琳々自由詩20*07-7-13
終日_(ひねもす)- こしごえ自由詩21*07-7-13
真夏の記念日- たもつ短歌1207-7-13
野花- Wasabi 携帯写真+ ...507-7-13
変心- 大井圭自由詩407-7-13
あやめ_★古語の宴_参加作品_★- ぽえむ君短歌6*07-7-13
夕立- あずみの自由詩707-7-13
「_泣いて、泣いていない。_」- PULL.自由詩18*07-7-13
くちぶえ- モーヌ。自由詩18*07-7-13
あまだれ- yo-yo自由詩12*07-7-13
天国へのメッセージ- 円谷一自由詩2*07-7-13
A_wandering_fish- shu自由詩707-7-13
君のえくぼにつまづいたんだ- プル式自由詩4*07-7-13
安らぎの鐘は月に浮かぶ- プル式自由詩3*07-7-13
記憶の残像_風の黎明- プル式自由詩3*07-7-13
話し中- 小川 葉自由詩407-7-13
無題- 山中 烏 ...自由詩8*07-7-13
おんがくのつもりで- 秋山加奈自由詩507-7-12
雨が雨らしく降って- 蒼木りん自由詩8*07-7-12
モルヒネ- 麻生ゆり自由詩4*07-7-12
夏のアニミズム- 岡部淳太 ...自由詩13*07-7-12
君は必要です- ぽえむ君自由詩7*07-7-12
檻の女神- 悠詩自由詩2*07-7-12
ピロートーク- 落合朱美短歌1107-7-12
死と眠り- 美砂自由詩6*07-7-12

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