ピークだ!

見上げれば
樹木生い茂る急傾斜の山道の先 雪を被った一際高い平らな山影
鉛と化した両脚 スッと軽くなり
速足半ば駆け足 息切らし到着
してみれば またしても山腹の丘 泰然と平 ....
そいつのことを「はんだめん」と呼んでいる
そいつは自分のことを 「たぬき」と自称している

初めて「半田麺」と云う食べ物を知った時は
なぜまた溶接面を商品名にするとはなんと奇抜で夢のある ....
鋳掛屋は大阪付近では昭和40年代まで見かけたのだとネットには書いてある。西暦に直せば1965年から70年くらいの期間、日本国が美しい国から、あまり美しくない、やけに忙しく伝統を捨てて、国土開発の名の破 .... 海を見たい
寒いことがなければ
今すぐ海を見たい

黒の中に埋もれるのは
よくあることだ
誰も助けがないのも
よくあることだ
“涙を流した分だけ 強くなる”
この言葉を実 ....
見知らぬ者が訪ねてきた
滅多に聞けない月の唄と
尖った山頂にしか咲かないという一輪と
いつ終わるのかと不安になるくらい
異国の砂漠の話を嬉しそうに続けていたが
僕は安眠剤を取り出して ....
口笛の奏で、目覚めてこの夜
澄んで響く何処から

明るい旋律音色のループ
微妙に低く高く魅惑の相

聴き入るうちに潮騒磯の香
漂いザワメキ布団が波打つ

扉開いて弓形の白浜
広がり ....
大好きだよ

なみだの古里

もう離ればなれ

表面的でもいい

過去形だけど

大好きだよ


増殖していく

あのひとが

あのひとに

僕は敗北した

 ....
ユキがフッた!
アタリつもって
デンシャ止まって
カイシャ困った
ユキにフラれた
つもりで当たって
あわれ荒れアレ
おわる恋かな
風吹くママに
ユキは降り降り
フリフリチラリ
シ ....
吹雪いていたその日
子供のころは犬になって走り回ってた
溶けかけた雪膝が骨を出しては
小さく苦笑い
だんだんと汗を拭い
だるまもう少し頑張れ
頑張れと強く息を吐き
雪が降る雨になる ....
まだ蕾とも見えない 小さな突起の
春を待っていた梅の枝は 雪の重みに折れる
うららかな鳥の声を聞くこともなく
清冽な香を漂わせることもなく


淀みに映った空は 日に日に冷たく
緩や ....
 しんしんと降りしきる雪のなか
 そうっと手を伸ばしてみるけれどからっぽをつかんで
 クソっ! って舌打ちしたとき、ふとひとりで戦ってるともだちのうたがきこえた

 彼は世界を暴くために言葉を ....
風を読もうとして
青空の中に人差指を立てた
風上から風下へ
紙飛行機は滑っていった

時を堰き止めたくて
夕焼けの中で小指を絡めた
川上から川下へ
笹舟は忘れ去られた

水面に ....
あばら家、破れ屋、壊れ家 晴天
差し込む陽光、隙間だらけの板壁から
床に降り積もった雪、凍り付き
裸足で滑る、裸で踊る

絹糸束ねた光の帯
肉身に巻き付き熱と化す
内から沸き出す熱流、合 ....
          【燃える一週間】

          大切な行事のための火は尊いけれど
          大事に至ってしまった火もまた うるわしい
          漆黒の空に 炎の ....
視界暗み閉ざされていく止まっていく心臓
立ち上がる声が声が
遠い壁を創っては消え
私は全てを委ね明け渡す
否の許に、否の名の許に
私に喜捨餞別している余裕はナイ
シアンに明るむ空に 私のす ....
忘れない364日は忘れても一月十七日だけは

耳掃除している人の眼球は見ることのない穴を見ている

てのひらで雪ひとつぶがとけたあとあたしのからだに吸収された

最終便は出たあとです告げら ....
桜の木が並んでいる
一月なので花びらはない
部屋に花火がある
一月なので使う気はない

刺身や納豆が美味しい季節
殆ど部屋にいる僕は寒くない
君のことはもう思わなくなった
君のことはも ....
雨は夜更けすぎに雪へと変わって
けっこう積もったな
雪かきが大変だ

ここでただはしゃぐかどんよりするかが
子供と大人の境目なのかな

ラジオで
大人になるっていうのは責任を持って生き ....
宵闇 白い息
ナトリウムランプの
並木道

ぼんやり明るい
冬の道

人や車のはけた道を
猫の影だけが
ゆっくり横切る

いいなあ

ランプの精が
炎をジャッグルしながら
 ....
淋しいから そっと伏せて
このこころを そっと消そう
悲しくないさ 虚しいだけ
虚しさもいま 消えてゆく

蝶々にも 情がないという
秋桜も 揺れるだけ

ぼんやりとした光景に
ただ ....
わけのわからないことを口にして
君を本気で困らせたならごめんね
群れた羊の子が垂れた乳首から甘い汁を吸い込む
鋭い目つきの梟が二番めの枝からそれを見てる
長い夜を耐え偲ぶには手触りが欲 ....
わたしは優しい人になりたい

パパもママも先生も
「もっと人に優しくしなさい」って
わたしのことを怒るから

優しくすることを心がけることにした

ある日
クラスの友達が泣いていた
 ....
 
名もいらぬ



一個のエキストラ




 
       160118

穏やかな波がマリモを育てる
丸くなるのはなんででしょうと
ワカナさんは研究している
マリモの動きを見ていると
ぐるぐると回転しているのです
その場で回転する ....
手のひらの奥から、
沸き立つ海の声は、
私の睫毛を掠めながら、
空に向かい飛んでいく。

私は罪という罪を、
毎日犯している。
誰もが罪と認めないことでも、
私のなかでは ....
虹色の配列をよく覚えていないのと同じように

震災後のインフラの復旧の順番が思い出せない

トムソーヤならどう思うのだろう

のび太くんならどう思うのだろう

配列や順番なんか忘れてし ....
探して歩きまわっても
見つからない
昨日まではあったはず
何がいけなかったのか

「前に進めない」
目をこらしてみても
うっすらとしか見えない
手をのばしてもつかめない

どこにい ....
尖った月を見上げて
寒さに首をすくめた

枯れた街路樹の枝のスキマから
冬の夜空が広がる

凍った街灯がぼんやり
あなたの影を映す

鋭い月を背負って
あなた怪物みたい

優し ....
津波と圧死

どちらも絶望だ

愛が掠れそうだ

あれから重ねる歳月


ペテルギウスはそのままだ

あれがもうひとつの月になるまで

無力でも反芻していようか


津 ....
朝にはりついた夜はかわいて
とかげみたいにちいさく息をしていた
バターひとかけら食べさせてやる
もうおそいのだ、 外は朝で
朝がきたからにはまた夜まで待たなければならないし
夜がきてしま ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
魂の営み- たけし自由詩3*16-1-21
鋳掛屋- るるりら自由詩15*16-1-21
鋳掛屋- あおば自由詩8*16-1-20
海を見る- 瑞海自由詩6*16-1-20
疲労かな- 乱太郎自由詩12*16-1-20
告知- たけし自由詩416-1-20
なみだの古里- 吉岡ペペ ...自由詩516-1-20
フラれ歌- ただのみ ...自由詩10*16-1-20
だるま寒い中ごくろうさま- アラガイ ...自由詩9*16-1-20
冬の香- 藤原絵理 ...自由詩616-1-19
-273.15- 霧慧未央自由詩416-1-19
- nonya自由詩18*16-1-19
湧出沸点- たけし自由詩4*16-1-19
永久凍土が燃えている- るるりら自由詩616-1-19
ブラックスター- たけし自由詩416-1-18
雪だより- そらの珊 ...短歌5*16-1-18
一月の心- 陽向∮自由詩7*16-1-18
深雪遠望- りゅうさ ...自由詩216-1-18
幻想坂- ガト自由詩5*16-1-18
虚無想歌- 颯太@自由詩5*16-1-18
ふしだらな体温計- アラガイ ...自由詩7*16-1-18
優しい子- 愛心自由詩116-1-18
エキストラ- 殿上 童自由詩13*16-1-18
アップライトピアノコンサート- あおば自由詩5*16-1-18
海の声- あおい満 ...自由詩6*16-1-17
虹色の配列- 吉岡ペペ ...自由詩716-1-17
どこにいった- 陽向∮自由詩5*16-1-17
かいぶつ- ガト自由詩9*16-1-17
もうひとつの月になるまで- 吉岡ペペ ...自由詩616-1-17
バター- はるな自由詩916-1-17

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