時々思考が靴擦れしてしまって
開いた口が痛い痛いと叫んでしまう

時々思考がふやけてしまって
歯ごたえのない口になってしまっている

時々思考が気化してしまって
きかない筈の口も ....
  ・・・泣いている聲も出さず散るように・・・・・


あなたの沈黙
私の耳殻ふるわせて
細い
銀鎖みたいに
鳴り響く

深い夜のこだまは
色褪せぬ開いたままの傷口を
増幅しなが ....
 
太った

ぶくぶくと

心はやせていくのにね



 
               151115

ネアンデルタール人の存在感が増したのは
発掘した人骨が他の旧人類とは比較できないほど多く
現生人類とも混血したともしないとも言われる隣人は
70 ....
肉は常に壊れ物
魂は常に生もの
与えられて引き受けて
私の詩は魂から魂への捧げ物

さあさどうぞ召し上がれー大したものではありませんが

耐えて喜び踊って飛んで
生きて生きて天を見上げ ....
いろいろ泣きたい
いろいろな期待
泣きたいのは期待してるからなんだろうか

期待するから裏切られるのか
それでも期待したいと思う

傷つくのは怖い
期待しなければ
裏切られなければ
 ....
あなたが水草だった頃
わたしは産まれた
あなたは水草の味がした

ここにつどうすべてのいのちは
いのちをきょうゆうしている
だから
それをざんこくなどとおもわないでおくれ

あなたは ....
しろい花
しろい花
埋めつくす花の葬列

眩しすぎて目を閉じた


夜の果ては
とても寒くて
眠るような哀しみが
鬼火の向こう
揺らめきながら燃えている

そんな重さを
ひ ....
朝ごはんといえば

アジの開き、納豆に玉子、焼き海苔、葱とワカメの味噌汁がいい

トーストとベーコンエッグとコールスローサラダに珈琲がいい

出汁の効いた立ち食いの天玉蕎麦も捨てがたい ....
鳥になれ
大空を
はばたいて

往く空の果てまで
ぼくは見つめているから

やがて銀の龍になってくれ

君の瞳に映った世界を見せてほしい

いつかきっと
制服を脱いだら
一体何が
私を
女の子だ
と証明するんだろう

外に飛び出たら
素直な気持ちを伝えたいと
思う気持ちも
霞んでくるんだろう

好きも嫌いも
簡単に言えなくな ....
雨音が
ささやきを閉塞させる

しろく伸ばされた腕の饒舌は
くちづけよりも
切迫して
喉を
羽交い締める。

 深海魚のようだ

隔絶された
いきぐるしさで
求めあい
同 ....
憧れの地を目指し
長い旅に出たはずだった
針葉樹林が空を突き刺し
波頭が眠たげにまばたいて

気球に乗った少年が
スローモーションで手を振っていた
漂う筏に寝そべって
分厚い書物を読み ....
今朝はやけにすずめが気にかかる
あまり明るくない雨上がりの湿った土の上を
ちいさくなにかついばんで
むくっとしたり首をかしげたり
尾羽を振ったりして
手のひらにすっぽり収まりそうなすずめが  ....
彼女の名前は、林檎といった
日がのぼり 日が沈んで どんなときも
心に 一つの凛した樹、それが林檎だった

パオバブの木は 特別な木ではなく
桜の木は 花見のときだけが桜ではない ....
娘が生まれた日
太陽は明るかった
空気は澄み渡り
ベッドにあなたが居た

娘が生まれた日
あなたの笑顔は綺麗だった
ヘソの尾が切られ
娘は一人になった

娘が生まれた日
両親 ....
朝、駐車場の前に
犬の糞が落ちていた
私は舌打ちをして
それをテッシュに包んで
ゴミ箱へ捨てた

二日後、駐車場の前に
また犬の糞が落ちていた
私は憤慨し殺虫剤を撒き散らし
水を入れ ....
窓ガラスに張り付いた もみじがはがゆい
暖炉に火を入れた午後 雨はやまない
あなたを待っていた 知らない間にうたた寝
溝に吹き溜まった 心の破片はまだ紅い


冷たい秋の雨は 落葉を急 ....
生真面目マジマジ子
神経質なマジ マジ子
私はマジ子

少し疲れたマジマジ子
生真面目に合わない世の中を
怒って泣いて消化する

怒って泣いてを繰り返し
今に至るマジ マジ子 ....
 
表も裏もないのだ
という
角度的分散と
平衡感覚の歪みは
時折、
浮遊するような
非 現実感を
滑空する

麻痺することで
逃れられるならば
飛んでいきたい
誰も知らない ....
 川に沿う道

歌をうたうと、道がある
花があれば、人がいる
流れに沿いて咲く花の
匂いをかぐと
懐かしく

ああ、人よれば歌があり
さあ、いざ共に、集いあい
川のほとりのベンチに ....
晩秋の公園の紅葉は
ひとひらふたひらと
夕暮れ蝙蝠のように
ひらひら舞いながら
砂の公園に舞い散る
死語となった落葉焚
子供たちが瞳を落す
僕は子供らに頬笑み
焼き芋でも作ろうか
子 ....
(あれは、何だったか)

火竜になって飛んでいった私の分身が見たものは。
食いちぎられた街、
灰になった街路樹、
口の中が埃臭い。  ....
            151111

あの娘がいないからって
お天道様が西から揚がるって言うのかい
月の天麩羅は美味いって聞くけど
お前さん、食ったことあるのかえ
聞いたこと抜かすん ....
新聞の死亡欄に小さく載りたい
葬儀の予定など一切無しで
ほんの数えるほどの文字
ひとつの死 ひとつの終わり
シンプルで飾りのない
わたしの死 わたしの終わり
事実だけが落ちている


 ....
オイラ昔は魔術師で
いとしいあの娘に星を贈ったさぁ
あの娘は星に願って、マハラジャの嫁になっちまった。
オイラはすっかりしょんぼりしちまい
建設途中の塔をほったかして
荒野で隠者生活。
と ....
【曼珠沙華饅頭】




まんじゅまんじゅまんじゅしゃか
まんじゅつくる女の手が
ある日 突然 伸びてくる
にょきにょきにょきにょき 伸びてくる

なにをまるめよか 曼珠沙華
か ....
海辺の街で育ったので、食卓にはよく魚があった。
その中でもいわしは定番で、母は何十匹も小さないわしをさばき、わたしたち姉弟三人は刺身が大好きで、先を争うようにそれを食べた。
その際に出るいわしの骨 ....
美女と母の胸


人間にきわめてよく似た
いや 人間以上に人間らしい美女が
幼児Aに「カワイイネ」と言ってキスした
彼は大声で泣き出し母の胸に顔を隠す 

きれいなお姉さんにキスされて ....
予想を遥かに上回り
伸び過ぎて
手に負えないほど
細い支柱に幾重にも絡まった蔓を
所々自分で縛った紐をほどきながら
根気よくはずしていった

はじめは
知恵の輪をはずすようで
楽しか ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
思考と口の相関関係- 乱太郎自由詩15*15-11-16
共鳴り- レモン自由詩7*15-11-16
ぶくぶくと- 殿上 童自由詩13*15-11-15
霜月の秘密- あおば自由詩6*15-11-15
タマシイの肝- たけし自由詩3*15-11-15
無題(仮題:期待)- 天竺葵自由詩315-11-15
水草と魚- そらの珊 ...自由詩18+15-11-15
Margarita- レモン自由詩8*15-11-15
食夢- レタス自由詩615-11-15
天空へ- レタス自由詩5*15-11-15
モラトリアム- 瑞海自由詩8*15-11-15
失楽園- レモン自由詩6*15-11-14
憧れの土地- Lucy自由詩9*15-11-14
偏心痛- ただのみ ...自由詩20*15-11-14
黙ってみている青い空- るるりら自由詩15*15-11-14
誕生日- 鷲田自由詩415-11-14
【_犬の糞_】- 泡沫恋歌自由詩12*15-11-14
夢と知りせば- 藤原絵理 ...自由詩7*15-11-13
マジ_マジ子- 朝焼彩茜 ...自由詩17+15-11-13
- レモン自由詩9*15-11-12
_川に沿う道- 生田 稔自由詩415-11-12
夕映え- レタス自由詩5*15-11-11
フロント硝子- あおい満 ...自由詩8*15-11-11
あの娘がいなくても月キレイじゃない?って話- あおば自由詩8*15-11-11
死亡欄- ただのみ ...自由詩23*15-11-11
The_Fool- レモン自由詩5*15-11-11
さあ_お食べ__二篇- るるりら自由詩715-11-11
いわしの骨からあげ- そらの珊 ...散文(批評 ...715-11-11
美女と母の胸- イナエ自由詩10*15-11-11
晩秋のクレマチス- Lucy自由詩16*15-11-10

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