パリ、
バンコク、
アムステルダム
アブダビ・・・・

ひとりゝが克明に、
肌の毛穴を映し
【二十四】の顔たちが
闇に浮んでいる

それ等は瞬きをし、
呼吸し
ときには咳きこん ....
今日は
晴れるのかな

こんなに
紅色のグラデーション

でも
一瞬で
きっと
青空になって

ひと知れず
いつもの朝が来る

たとえ
どんな朝でも

いくつものいろ ....
9月の朝
静かに雨が降って

こんな朝
誰かが
大切なひとを思って泣いている

でも
大切なひとは
思われてることに
気づきもしないで

傘なんかさして
朝道を歩いたりして

想いって
ほんとに
届く ....
たくさん雨が降ったあと。
ぼくはまた、色を思い出している。
メロンと、レモンと、ストロベリー。
なんだかとてもおいしそう、なんて思っていた。

ファミレスの窓に、にじむライト。
およい ....
双子が
互いを呼ぶ
枯れ野
道ではなくなる道
枯れ野 枯れ野


追いすがり 追いすがり
とりこぼし
曇を燃す火
こぼれ こぼれ
大きく傾き
野に落ちる曇

 ....
ちらちら
輝く
確かな夜景

どこまでも続いて
どこまでも
どこまでも

明かりのない
夜の道標

あの灯の下には
人々が暮らしていて

切ない

歩き出すなら
夜がいい

どこまでも
どこまでも
き ....
さびしさにかられては二人称にあなたを選んだ、そんなときから、後ろを向けばあなたがいつもいるような、まぼろしをみせられていました。雲が光をさえぎったような天気の下では、誰しもが悲しくも、切ないような .... 一. 八月の再生


それは何故か寒い八月の最期でした。
私は一人、窓という格子に挟まれた中の
限られた空を見上げて、煙管をふかしていました。
すると明け方の空がぼんやり ....
  かなしくてもしあわせでも
  かぜはいつかあめになってしまう

僕の知らないところでも
発電風車をすり抜け
ロウソク工場の煙をながし
ビルの隙間で口笛を響かせ
千切れた段ボールを蹴飛 ....
昼の情熱
夜の冷静

今ひとつの線上で
双方が交わる

子供の声も
雲の流れも

薄いベールの黒に
包まれる

風鈴の音に
星の瞬きに

一日の思い出達が
暮れていく

この光
全ての人の願いでありま ....
熱帯夜から放たれた八月のあなた
雨戸もガラス戸もカーテンも開けて
短い髪に風を受ける
シャンプーの香りがよせてはかえす
秋の虫が聴こえる
蝉の絶えそうな羽音も渇いたように
風がはためかせた ....
あなたでした。

(のほほんとした真昼のじかん)

小雨のようにぽつりと呟いて、砂利道を手をつないで歩いてくれたのも

(ありがとう、がかいま見えたけれど)

そうやって森のようにひっ ....
{画像=080831113523.jpg}

私の中に
醜いなにものかがあって、
私が私であるようにしている。
私の中にあるなにものかを
しっかりと掴みだして、
目の前においてみよう。
 ....
今夜も窓ガラスを
こつこつとノックする
かぶと虫だ

息子よ
きょうの収獲はいっぴき

絵葉書はいくども読んだよ
寝苦しい夜は流氷の夢でもみたいものだ
熊の肉と行者ニンニクをかじる
 ....
胸痛く
耳に残るは
秋の音

ぽろぽろり
泣いてないもん
泣かないで

怒ってよ
求めすぎちゃう
愛深く

そばにいて
そばにいさせて
会いたいね

叶わない
恋なら ....
空から
落ちた日のことを
おぼえていない


海を
ながめることを海として
その浅きをのがれる
すべにおぼれる


太陽はもう
ことばではないけれど
確かにぬくもる
 ....
観察室から
病室に戻った日

夕方
鉛色の空に
虹が出た

儚く
でも色鮮やかで
ガラスのような

こんなに
美しいものが
あるなんて

消えるまで
見ていた

鉛色の空に
滲んでいく
虹を

わたし ....
いつの間にか
できるようになった蝶々結び

結んで、ほどけて、結んで
結んで、諦めて、結んで

縁という名の糸を辿って
強い絆を造るんだ

君の糸を捕まえたら
僕の糸と蝶々結び
 ....
星になろうか
蛍になろうか

骨壺と帰郷してきた
あぜ道の先に鉄塔の里山
夏は盛りで
田は青くそよぐ
懐かしいともいえないぐらい
生家はそのままで
特に変わらない父が
特に変わらな ....
ちょっとだけ焦げたトーストに
マーマレードを丹念に塗りつけながら
行間が欠伸している新聞記事を
接続詞のように眺めていた

かなりぬるくなったコーヒーを
スプーンで執拗にもてあそびなが ....
気にしてた
傷あとに君
くちびるで
狂おしいほど
愛たしかめて


きっかけを
与えただけの
ずるいひと
生かさぬように
殺さぬように


意気地なし
それでもさらって
 ....
足踏みをしていたら
後ろから吹いてきた風に追いこされてしまった

きっとわたしは
まだ夏のままでいたかったのだと思う

だってまだ海にも行っていないし
夏服の気に入ったのも見つけていない ....
大好きの気持ちのぶんだけすり減った あか、しろ、きいろ、あお、みどり、もも

クレパスのあおで描いてた夢をまたぬりつぶすのも あおいクレパス

咲きほこる わたしの胸の花びらは出来合いなん ....
      絶望的な希望の唄を この世の果てで口ずさむ


崩れかかった廃墟に囲まれ 頭の中で鳴るメロディー
今にも消えてしまいそう

虚ろな偽の灰色の瞳は 透明さを無くしたガラス
自分 ....
  「愛あるいは天使のような」

どこまでも続くかのように広がる
白樺の森を抜けて 僕は行くよ


アナスタシア 揺り椅子で眠る
君の失った右足の膝下に
赤い 赤い 靴を置いた
は ....
遮光瓶をのぞくと
オイルが少しと
後悔がいっぱい見えました

私は窓を開けて
フタをとった瓶を掌にのせ
太陽に差し出しました

ほんのひととき
りんごのような香りが
漂って消えまし ....
ねえねえと肩を揺すっても
寝たふりしてたはずの
あいつは
いつの間にか深い眠りに落ちていて

久しぶりに触れ合いたかったのに
わたしのこころは
ちょびっと傷ついてしまった

それでも ....
詩が生まれないこと
満腹な証し
なにもいらない
なにももとめない
言葉は
ことばであればいい
深みもなく
潤いもなく
その場限りの
ものでいい

詩はないほうがいい
幸せなもの ....
夜の湖の上を艶やかなカラスが舞っている

目が覚めると 
今年はじめて秋の空を見た
青く澄みわたる空の果てを探っていても
見えるはずもなく
疲れ果てて しくしくと泣いた

夏の終わりに ....
 夜に泣く


 貴方を知った

 その日から

 逢えるその時を

 夢に見て


 遠い地で

 私はひとり

 貴方を想う


 愛を語り合っている
 ....
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