わたし、
だからうまれたの
 
 
きゅうたいのいのちに
いくどとなく
はもんがつたうとき
わたしは
すいてきになる
そのあと、
またいのちになる
 
からめるいとは
 ....
小鳥を逃がした事がある
さみしい時に啼いてくれたのに
鳥籠にいる姿がかなしくて
僕の目の届かない世界まで遠くへやって
今もふとすると胸うちで啼いている
傷ついたその折れた翼で


   ....
遠い風の透けた
銀のしずくが
{ルビ月影=つきかげ}おぼろにひびいて
さびしく薫る
ぬれた黒髪
結いあげる白い手

静かすぎる吐息の重さは
うつろな視線の光
映る予感の静寂が ....
 
 
曖昧無気力な輪郭
 
闇に溶けて
 
雨雲ぽつり
 
泣けない雲さ迷う
 
歪んで歪んで
 
曖昧模糊な感情
 
泣けない雲連れて
 
どこか連れていって
  ....
お父さんはね
お母さんを口説いたとき
自分の故郷には
おはなばたけという駅が
あるよと言ったって

夏に嫁いできた母は
駅前に花畑があると
おもってたと
文句を言ったらしい
お父さ ....
僕の中の男は、二度目の眠りについたまま、まだ微睡んでいる

鈍い渦が沈殿していく

カーテンの隙間から差し込む光が
僕の足をゆっくりと
犯す
寝返った筋肉が軋んで
いつか誰かとの曖昧な ....
指をとりなさい
昔から着せられてた時間
粒を飲んだら海に帰るよ
青しまい終えた夜空のまつ毛に
つつまれたまあるい出窓
しゅっとひとふきで曇るガラスも
つやつやのくうくう
うぶな瞳
ひとりの
少女が
荒れた
広場で
待っている

午後の光は
小さな花の
髪飾りに
舞い降りて
空の青さを
気づかせる

少女の体を
縛っているものは
何もない
翼を広げ ....
寂しい気持ちが寄り添って
結局自分の道が見えなくなるね

強く、強く

望んでみたり

幸せ、幸せ

訪ね歩いたり


どちらも
そんなに遠くに
在るわけなくて

 ....
こころ鎮めて
そっと引いたおみくじは

大吉だった

「清風朗月一銭の買うを用いず」
清々しい風や美しい月は、何時でも何処でも手に入れることが出来る

気になる恋愛運は
固い絆で結ばれる相手があらわれ ....
こんなに
たくさんの
人混み

やさしく繋いだ
手と手が嬉しくて

はぐれないように
離れないように
君との最後にしては満足できたのだろうか
今までの経験に比べたら上手に出来たのだろうか

君の呼吸は少しずつ深く遅くなっていく
微弱な鼓動だけが僕の手を伝い届く

「ありがとう」と唇が微かに ....
魔女、セイレーンの歌声
高らかに

鳴り止まない脈動、


水銀の唇から吐き出される
箴言。



放射され る
ダイオード、鉛色の悪魔。




絡まる蔦は
グラ ....
知らない言葉を使っても
ちがうパズルのピースのようで
僕は完成しない

知っている言葉の羅列は
なくしたピースの裏側のようで
僕は完成しない

   崩れかけた木製遊具のある
    ....
ありがとうございました
上手くいかない人の名呼び
軽々去っていった

もうそんなことは

なしにして?


「つちやさん」

朝彼女がわたしを呼ぶ

「今日で辞めるのでありが ....
 
 
白紙に滲んだ黒い赤
むくむくと大きくなって
たくさんの物語を生んでくものを
とくり、とくりと創ってく
 
神秘の朝は窓を黄金に染め
鳴いたはずの軋んだ世界を
やさしく やさし ....
コンビニに
止まった
大きなトラックから
油が滴り落ちて

なんてきれいなんだろと
一瞬立ち止まる

けれど
美しき虹も
結局は自然破壊でしかなくて

見惚れた自分に
苛立ちを感じる

この
とめどな ....
それは独奏だろうか
タイピングに魅入ってしまい
流れをシャッターで遮断したいのだが
塞いだ手が静止し続ける

そんなことをしても
きみが何をしたいのか
お見通しだ

あなたは
ま ....
鼓動を知っている
急激に階段を上がり
寝床に入ると
生きている苦しみと共に
息切れと共に
脳を覆う

熱を合わせると
寝床が海に変わり
大海原を旅する船になる




鼓動 ....
青い空と
青い地球に
挟まれて
僕ら
息をするのも
ままならない
今日もまた
砂場遊びを始める
午後2時の使命
無くしたものを
探している
 
空を食べた鳥
青くなって
独 ....
 

そうでもなかった感情は
特に何のこともなく その形状をそうしつ、
きっとその程度のものだった だなんて
言わせてくれない、おびただしい程の記憶
切ない詩が嫌いな今、
乙女全開で引き ....
雲は水面(みなも)空に浮かぶ水たまり

細かな細かな水滴が
集まって雲になり

時にはさざ波

風に揺れて
風に吹かれて

真っ白な
水たまり

空を見上げて
雲を深呼吸した
やっとなついたグレイが
背中をまんまるにして
竹輪を食べている

冬のおだやかな昼間
あたたかな日差し

どうか
この子が
元気に生きていけますように

わたしは祈りながら
日々の糧を
少しずつ与える ....
元旦の空は
いつも真っ白い
何故だろうと見上げていると
西の方から
青い鳥が群れを成してやって来て
ばたばたばたっ
と次々空に貼りついた
瞬く間に青空が出来上がった

鳥たちはかちか ....
ジェシカ、
42口径の
悲しみを胸に
押し当てて
お前にいつか
言いたかった事が、
言いたかった事が、
あるんだ。
 
ビルの向こうから
何気ない日々とか
ありきたりだとか
朝 ....
(たくさんのパルス、)
 
 
脈拍が歌う
それは波紋であり、
いのちだ
 
水溜まりと等しく
空を映した鏡と、同じ
青や赤をまとった
一筋の糸
 
 
(たくさんのパル ....
悲しまないでください
たとえ私がひととき
希望を見失ったとしても
それは今年初めて触れた雪が
てのひらで消えるまで
きっとそれほどのときですから


私の瞳に映せる空は
決し ....
気持ちがほしいなら
あげましょう
あなたにだったらよろこんで

どんなのがいい
嘘じゃなくて重たくなくて
思い出したくなる場面

わたしは
あなたの指先がほしいそのさきの腕がほしいそ ....
蒼い影を映して続く冬の森には
透き通った何かが隠れている
凛と張りつめた空気の中で
何かが動き始めている
それは凍りついた木々の向こうに
広がるはるかな世界
白いやさしい{ルビ時間=とき} ....
  言葉を投げ合うほどに
  違うものだと気がつく
  砂丘の砂、そのひとつひとつが
  自由な砂の本性で
  名前が足りないから
  同じものだと思いこむ
  それはかなしいことだ

 ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ふぉんでゅ- 山中 烏 ...自由詩12*08-1-7
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無題- 永遠音 ...自由詩108-1-7
駅・御花畑- たりぽん ...自由詩13*08-1-7
不真面目な果実- 虹村 凌自由詩4*08-1-6
投げやりに辛口- 砂木自由詩6*08-1-6
二十歳の日- kaori*自由詩3*08-1-6
・・・いいな・・・- シュガー ...自由詩3*08-1-6
おみくじ- 風音携帯写真+ ...3*08-1-6
初詣- 風音携帯写真+ ...2*08-1-6
君に向けて- 海月自由詩408-1-6
Light‐Emitting_Diode_and_99.8% ...- やまぐち ...自由詩508-1-5
パズル- たりぽん ...自由詩6*08-1-5
後ろ姿おいかけて- つちやし ...自由詩408-1-5
はじめての呼吸で- ゆるこ自由詩12*08-1-5
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友人- 佐々木妖 ...自由詩8*08-1-5
鼓動- 小原あき自由詩20*08-1-5
探しもの- 倉持 雛自由詩808-1-5
ひきにあえ、ずりまかれ-んあいなんてもうしない?- 哀詩自由詩108-1-5
雲は水面- 風音携帯写真+ ...2*08-1-5
まんまる- 風音携帯写真+ ...2*08-1-5
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ジェシカ- 黒子 恭自由詩1008-1-5
パルス- 山中 烏 ...自由詩9*08-1-5
「二度目の雪」- Rin K自由詩26*08-1-4
王子様、- 蒼木りん自由詩108-1-4
新しい年のために- 未有花自由詩11*08-1-4
それぞれの名前で、波にとけても- たりぽん ...自由詩1308-1-4

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