熱を帯びた扁桃を
通過する
酸味をふくんだえきたいは
ほどよく冷えて
生きていることが
すみずみまで広がっていく
――体温計の中の赤いめもりが行ったり来たり
ひとふさ
ひとふさに
大 ....
駐車場にやっとたどりつき車を止める
前が見えないほどの雪が降る朝
ライトをつけての通勤
白い雪の中に ぼんやりと光が見える

そういえば昔に ライトを消し忘れて
車のバッテリーをあげた事が ....
そらを飛んだ夢を見た
僕は足のない回転木馬

南京錠を閉め忘れたまま
春の沙漠を放浪している

木の芽の匂い持ち歩くための
ポケットのある素敵な上着

おたまじゃくしを捕まえたら
 ....
しろい紙に 向き合い
しろい箱を 造り
しろい心を 持ち歩く

あるとき それは逝った病室
あるとき それは骨壺
海沿いを走る電車を降りると
そこはまるで見知らぬ ふるさと  ....
孤独の足音が聴こえた
孤独は私を追いかける
私は後ろを振り向いて
あなたの来るのを待つ

孤独の息吹が聴こえた
孤独は私に息を吹いた
私は後ろを振り向かず
あなたの息吹を受ける

 ....
起立礼着席起立礼着席起立礼着席。眠りが燃える、朽ちない光が永遠と。堤防で打ち上げ、喧噪に染まる眩暈が静謐に嘯く。肉体の水面、泥を着て。何かがすべてになろうとしている。   なあ 枕
  もう30年以上経ったかな

僕のことは何でも知っている
酔っ払って寝たときも
泣きながら寝たときも
うれしくてなかなか寝付けなかったときも
いつも同じ
変わることは何 ....
倚りかかるのでなく
凭れる
そんな時間の
絶妙

安心を手放さない為に
色恋は放棄。

わたしが今欲しいのは
色恋のドキドキではなくて

しっとりと落ち着いた
「ベ ....
ほぼ毎日私は朝ご飯に

納豆を食べる

その為には青葱が必要だから

新鮮な青葱を買い置き

食べる前に刻む

できるだけ細かく刻む

ザクとザクとザクザクと

五感は刻ま ....
とりたてて喜ぶほどでもない
あたりまえのことを渇望する
今日は昨日よりも調子がいい
そんな錯覚でも気分がよくなる

まわりの誰と比べても
あたしなんて可愛いもんだ
錯覚か幻想だけでも ....
小池圭子

痛い頭 また会いたい

小池圭子

嘘よそう

小池圭子 小池圭子

いない喧嘩 関係ない

小池圭子

漕いでいこ

小池圭子

いない喧嘩 関係ない ....
子供の前で大人のふりをした

洗濯物の前で大人のふりをした

鏡の前で大人のふりをした

悲しみの前で大人のふりをした

ママ友の前で大人のふりをした

雪の前で大人のふりをした
 ....
車なんて要らないけど/明と暗の分かれ目/
とっくの昔に終わって/撤去済みの催し物を
自分だけで/続けている/そんな世界観/外観
/外環道/車なんて要らないけど/致命的な何
かを無意識に体に透過 ....
 
従順なあなたのわたしは疲れ果て

我がままなわたしのわたしが怒り出す

そんなわたしは、信じてあげていい



 
青い
申し分ない青さだ
今日も大気は健在だ

まるで成層圏にいるかのように

青い

東に配し 春の色

青春なり
おおっ
第一次反抗期

ショッピングモールのフードコートで
隣の坊やが
反抗してるしてる

どうやらコップをいたずらして
ママに叱られているらしい

「ダメでしょう!」

   ....
蕗を茹でる鍋にぶちまける
キッチンの戸棚に隠してあった
とっておきの塩
ザルツブルクで見つけた

とっておき なんて
未来を楽観できなきゃ
思い浮かばない道化芝居
あたしは無理をし ....
紙の前には座りたくない
鍵盤の前にいたい

昼ひなか私は没頭する
緊迫する
高揚する


せわしなく
抑揚の激しい旋律を
いつか
さりげなく
やさしく
奏でることができたら
 ....
赤信号を歩いていく人の背中を見ていた
急いでいる訳でもないその人につられて
ひとり、またひとりと流される

流行の最先端を行く
誇らしげに胸を張って
アスファルトに張り付いたガムを
幾人 ....
時はいつも人を吹きすぎてゆく
ちいさな想いや願いを散り散りにして

もうあの時のうたは
二度とはうたえない
いちまいの絵のように
すでに過去のギャラリーに
展示されているのだから

 ....
  「無理です。」

こんな言葉を最近よく聞く
そういうとき僕はいつも同じことを言う

「本当? やってみないと分からないんじゃない?」
「失敗してもいいじゃない。」

皆、真面目に一 ....
はす向かいの煙草屋から2メートル借りて
となりに住む大学生から4メートル借りて
街頭募金を装って6メートル借りて
それでもたりなかったから交番へいって3メートル借りた
夜爆発して
住人が ....
失敗の過去片隅に追いやって未来待ってる今が幸せ 冒頭 突然のファンファーレ

ガシャーン

砕け散った人生の姿見
その欠片の一つ一つ
舌を出した黒猫が覗き込む
にやにや笑いの黒猫が
こちらを向いてこう言った

こいつぁ凄い

 ....
生来の無精が祟り
とうとうハンカチにアイロンをかけるのをやめました

アイロンをかけないハンカチはシワだらけです

アイロンをかけないハンカチは愛想がいいです

アイロンをかけないハンカ ....
淋しさは
翼いっぱいにはらむ風

僕は
飛びたてる
だけどというより
だからこそ

明日をもしれぬ運命
なんて
何を怖がることがある

残り時間の心配なんて
いらない
 ....
   

卵がスウィングしている
托卵容疑の直滑降は不恰好に喉を塞ぎ
やがて破裂して口いっぱい
玻璃 瑠璃 瑪瑙 罵詈 雑言
秩序の欠如は流星し
脳裏がそっと炙り出す
片手に毬 錦の手 ....




私は砂。
水を含み、泥となって、
いつか形にならねばならない。
砂。

茫洋と昔の空を思い出す。
空はいつでも高くて、
私は不自由で。
とても自由だっ ....
 ○

喪失 は
まとわりつくのだ!

 ○

おぎゃあと出現し
 A 何をすべきか・・・時代からの問い
 B 何がしたいのか・・・自身からの問い
 C 何ができるのか・・・生存す ....
生命の断崖絶壁を一息に飛び越えて
数千のむく鳥の叫ぶ警鳴のさなかうずもれる
お前たちの眠りを食べてしまいたいんだ
膝を抱えて耐えている君へは海風の接吻を

夜の最深部、平野の大動脈が鼓動 ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かんきつ- そらの珊 ...自由詩21*14-1-22
雪と車- 砂木自由詩11*14-1-21
春の回転木馬- 梅昆布茶短歌1214-1-21
しろい四角- るるりら自由詩26*14-1-21
孤独の欠片・・・- tamami自由詩1114-1-21
私は倒れていった人々のことを忘れない- 水宮うみ自由詩5*14-1-21
なあ_枕_いいだろう?- ichirou自由詩7*14-1-21
もたれる- 鵜飼千代 ...自由詩10*14-1-21
納豆と青葱- 灰泥軽茶自由詩1214-1-21
病室- 藤原絵理 ...自由詩8*14-1-20
回文「小池圭子」- ichirou自由詩1*14-1-20
まく- 小原あき自由詩17*14-1-20
狂気の値段- 左屋百色自由詩6*14-1-20
そんなわたし- 殿上 童自由詩12*14-1-20
青春なり- ichirou携帯写真+ ...5*14-1-19
がんばれ_坊や_がんばれ_ママ- ichirou自由詩8*14-1-19
ゲトライデ- 藤原絵理 ...自由詩314-1-19
レッスン- Lucy自由詩13*14-1-19
横断歩道- 中村 く ...自由詩9+*14-1-19
風のギャラリー- 梅昆布茶自由詩1814-1-19
失敗してもいいじゃない- ichirou自由詩8*14-1-18
- はるな自由詩1114-1-18
時間の三権分立- Neutral短歌314-1-18
悪夢- ……とあ ...自由詩6*14-1-17
ハンカチにアイロンをかけるのをやめました- ichirou自由詩6*14-1-17
涙袋は満タン- Lucy自由詩12*14-1-17
誰が卵を置いたのか- ただのみ ...自由詩18*14-1-16
- 田園自由詩4*14-1-16
○6つ- 空丸ゆら ...自由詩714-1-16
夜明け- 由木名緒 ...自由詩6*14-1-16

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 591 592 593 594 595 596 597 598 599 600 601 602 603 604 605 606 607 608 609 610 611 612 613 614 615 616 617 618 619 620 621 622 623 624 625 626 627 628 629 630 631 632 633 634 635 636 637 638 639