風は通り過ぎるもの
動くから風

たとえそれがそよ風であっても
たとえそれが熱風であっても
どんなに心地よくても
どんなに熱く燃えても

通り過ぎていくのが風
指は
君の小さな生き物だった

どこか
遠い異国の調べみたいに

時おり
弾むように歌ってた


君が僕の指を食む
君が
少し子供にかえる


遠いね、
   
とだ ....
マラリアのような空の下 猫の親子が歩いてる
僕は極楽鳥の羽を漁って そいつを黒服に売り渡す
いかしたスーツとネクタイが どうにも癪に思えたから
嫌味を隠したその口で 「素敵ですね」と呟いた
街 ....
 
烏羽玉の
夜鳴き響(トヨ)む
鈴虫や
飽くまで止むな
沈く我をば
 
その男は
音もなく戸口に立っていた。

帽子を深く被って
顔はよく見えない。

ーあんたの夢を買うよ。

ー・・・

ーあんたの夢を買うよ。

やっと答えた。

ーどんな夢 ....
木曜日の朝
いつもより
ちょっと贅沢

差し入れのプリン
大好きなプリン

好きなもの
覚えててくれた親友の

優しい気持ちと
甘いプリン

カラメルのほろ苦さみたいに

 ....
意気地なし!!

だったらどうして行かないの?

時間をかけても腰据えて

こつこつこつこつ探したら?

悲しいわ・・・・。

悲しいわ・・・・。

水が流れる様に

風が ....
別れ際 凍る言葉に浮かぶ舟 たゆたいもせず 流されもせず

人の波 何に安心しているの 流される事 雑踏の静寂

薄笑い 薄い氷のその下に 黒い魚の影がちらつく

移り往く 山のもみじの日 ....
働くってことは
否応無く押し付けられた役柄を演じること

食品会社に勤めれば
賞味期限の記されたシールを貼りかえる日々
罪の意識など三日で消えてしまう

コールセンターに勤めれば
クレ ....
彼女は
他人のことを
一切話さない
でも言葉の壁
なんて何一つ
感じはしない

他の女性の話を
彼女の前で
したって
聴いていない
ふりをするだけで
毎夕 仕事帰りに
ドアを ....
1枚めには
あなたに会える喜びを
風に吹かれて待っている

2枚めには
悲しみが潜んでいる
私のことを忘れないでいて

3枚めには
胸いっぱいの愛を
あなただけにあげるの

そ ....
胸は
すぐに
いっぱいになります
それゆえわたしは
多くを連れて
行けません


あなたを
はじめて呼んだ日に
こころの底から呼んだ日に
海は向こうになりました

永 ....
好きではない
むしろ嫌いかもしれない
それでも、
作られたものまでをも
嫌いにはなれない
あたしの言い分

あなたの言い分


我慢させてたのは、あたし

我慢してたのは、あなた

折れるなら・・・あたし かしら。


ただし、現状をかえることが難しいなら

ど ....
宵濡れて 秋月想い鳴く虫の 声ぞ密かに 雲を見あげる 仕事場で

見かけるあなたの周りには

大輪の花にも似た人々が

笑顔いっぱい咲き誇る。
ジャガイモの皮を剥いたことある?

妻に尋ねられ
そういえば
記憶に残っていない

娘が小学校低学年のとき
いもの皮むき みんなでしたとき
血だらけになった男の子がいたらしいよ
娘が ....
笑うとき「にゃん」と音がするでも君は
ビーグルに似たつぶらな瞳

ネイルサロン行ってきたのと手を返し
ピンクノピックで僕を奏でる
それは学校の帰り道
ふいに表れた入道雲のせいで
大きな大きなたまり水ができていた
ふとノゾいてみると
さかしまの街が映っていた
でもよく見ると
私もさかしまに映っていた
反 ....
さあ 耳を澄まして 心を静めて
金木犀の香りにだまされないで
こちらをじっと見つめて
あなたの手のひらにのっている
この罪は何の罪?


そう 口を噤んで 囀り止めて
秋桜の可憐さにま ....
僕の
頭の上で

機嫌を損ねた
灰色の空が

意地悪そうに
雨を降らせる瞬間を
見計らっている

僕は
被った帽子を
顔の半分まで引き下ろして
小さく
舌打ちをしたけれど
 ....
天窓から見える
山はまだ緑
まだ

でも
そのうち
紅葉になって

きっと
美しいだろう
血のような赤や
華やかな黄色に

もしかしたら
雪山さえ
見る事が
できるかもしれない

四季は
わたしを置き ....
河原町落としたコインを追ううちに逆巻かれてた日曜の波

白線のバリア破って日常が隣で呼吸してる烏丸

かつら、カツラ、桂。わだちの枝に今日も葉が行き交うひとの数だけ茂る


文字盤の ....
嫌な事あったその日には

鉛筆手に持ち滑らせて

ゲロゲロゲロゲロ吐きながら

自分の気持ちを出しちゃいな!!

固めて丸めてはい完成。

キャッチボールの出来上がり!!

え ....
何度も
睡眠薬を貰っても
寝つけない夜には

眠るのを諦めて
窓辺で夜景を見つめる

秋の夜の
甘い甘い香り

自分だけのもののように
胸いっぱいすいこんで

この灯りのどこ ....
すべてうまく消せたなら
だれも迷わなかったろうに
わたしのおさない手では
触れることすらできなかった

書いたのはだれだったっけ
望んだのはなんだったっけ

忘れたふりを
できるよう ....
ひとりで
回転寿司に行きますと
何周もしている
モンゴイカにふと
周回遅れのじぶんじしんを重ねて
真向かいの
ホスト風の男が
うにいくらと注文しているのを
同じ色の皿ばかり積む私は
 ....
駅へ向かう道すがら
はいいろをした四本足の生き物が
とぼとぼと歩いていた

(   )駅では
列車が遅れていることをみんな知っていて
でも
みんな口をつぐんでいた

恋人たちは
別 ....
手でも叩こうよ
しあわせであっても
そうじゃなくても

しあわせなら
よりしあわせになるように

そうじゃないのなら
少しでもしあわせに近付けるように

できることなら
あなたの ....
それはきっと

お月様
木漏れ日
嵐の夜の海
森深くにある空気
金木犀の薫り
我が子の寝息
君と触れ合う指先の
ぬくもり

当たり前にあるすべて

当たり前じゃない

す ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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ブランコ- 風見鶏自由詩307-10-11
愁夜- 秋桜短歌1*07-10-11
夢を買う男- 風音自由詩6*07-10-11
木曜日のプリン- 風音携帯写真+ ...5*07-10-11
叱咤- 梓ゆい自由詩107-10-10
月の海は凍るのか- プル式短歌5*07-10-10
働くってことは- 恋月 ぴ ...自由詩28+*07-10-10
白痴のこと- りゅうの ...自由詩9*07-10-10
クローバー- 未有花自由詩11*07-10-10
肺呼吸- 千波 一 ...自由詩27+*07-10-10
つぶやき- FUBAR未詩・独白8*07-10-10
ゆがみ- まりも未詩・独白2*07-10-10
- プル式短歌2*07-10-10
あこがれ- 梓ゆい自由詩207-10-9
じゃがいも- 乱太郎自由詩17*07-10-9
ネコギタリスト- アイバ  ...短歌307-10-9
たまり水- 麻生ゆり自由詩4*07-10-9
林檎の刹那- 渡 ひろ ...自由詩11*07-10-9
気ままな散歩- Porter自由詩2007-10-9
天窓から見える空- 風音携帯写真+ ...4*07-10-9
快速特急〜阪急京都線〜- Rin.短歌9*07-10-9
物書き- 梓ゆい自由詩307-10-8
眠れない夜- 風音携帯写真+ ...5*07-10-8
とおく_きおく- ねお自由詩4*07-10-8
おひとりさま- ふぁんバ ...自由詩22*07-10-8
again- ふるる自由詩16*07-10-8
- 恋月 ぴ ...自由詩27*07-10-8
kamisama- こころゆ ...自由詩7*07-10-7

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