夕間暮れて 路地 細い道

地階への階段の踊り場にある
表現主義のポスターの裏に
アンダーグラウンドへの入り口はある

古びたポスターのすき間から
白くて軟らかな光は
水がはうように流 ....
 僅かに温度を孕んだ
 透明な呼吸に
 母となることを、期待するのは
 何故だろうか。


  夏中わたしの居場所はここです
  夜が手向けられた海
  昼間の喧騒から解かれ
  鼓 ....
僕らがまだ何も知らずに
無邪気に笑っていた頃
太陽はいつだって暖かく
幸せのひかりを注いでくれた
雨はいつだって優しく
恵みの飛沫を降らせてくれた

いつからだろう
眩し ....
こんな
晴れすぎているから
隠されてしかるべき一つの
ほんのちいさなことさえも
道路のうえ
黒すぎる影のせいで
焼けて
見つけられてしまう

かつて
日焼けしない手で
ただ赤くな ....
忘れものを取りに教室に戻ると、
男がいた。
知らない男だ。
若い、
ひどく痩せた男。
クラスの誰かの彼氏だろうか?。
男はあたしに気が付くと、
声を掛けて ....
闘争本能が叫びだす夜
僕達は道端に捨てられた大きなタンスに逃げ込んだ
しばしの雨宿り
落とした鍵が車に轢かれて潰れている

仲間達は今夜家出の計画を立てないままに
今にも遠くに行ってしまい ....
梅雨入りて
雨はすぐさま
上がつては
お天道様が
にこにこ笑ふ


この夏は
猛き日照りと
なりぬらむ
萎たることの
無きようにせよ
時間は六時頃、多少のトラブルはあったもののほぼ定時で会社を出る事ができた。
めぐちゃんはそろそろ日課を切り上げている頃だが、家まで送ってあげる事くらいは出来るだろう。
昨日にも増して一段と冷え ....
ふと日常の糸がプツンと切れた
何もしたくない
頭の中と心の中では
この言葉しかなかった
そろそろ出勤しなくてはならない時間だが
立ち上がるのも面倒だ

決めた
今日一日は怠惰な生活を送 ....
犬を飼う

名前を呼べば駆け寄ってくる
わたしの膝を枕にする
エサを貰おうと必死にお手をする
私の影が見えなくなると甘ったるい
声で鳴く

犬を飼う

犬を飼う感覚
爪先がそっと
水鏡を優しく犯して
小さな波紋たちが
ちゃぷちゃぷと揺れている
 
指の腹でなぞった
かたつむりの足跡は
今はもう
乾いてしまった
 
 
抜けるような空は
白と ....
さっきあなたが 流した水を

飲めないで


未来のあなたは死んでいく


.
肌の表面から熱を奪ってしまう
チリチリと焦げ付くような視線が恋しい

ストーカーは勘弁だけど
犯罪一歩手前の絡み付く視線は、どこ?

釣った魚に餌はやらないのが信条の男ばかりで

 ....
君か生きててくれりゃそれでいいって

しょうもない悟り開いたのはさ

君が生きててくれる以上

望めることがないからさ

その上君ときたら

今も死んでいってるんだってね
 ....
太るから虫歯になるからと

チョコレートを食べ残す子供もいれば

チョコレートの味も存在も知らないで

一日中カカオを摘み続けている

子供の奴隷もいるんだ

命の重さは平等でも

環境は平等じゃな ....
寝息の届くほどのところの あなたへ
わたしの お耳は旅に出た まま 帰らない
伝えたいことがあるけれど
それさえも 届 かない

だれも どこも いまも
それほどに変わった様子は無い ....
ちいさな木の葉が浮かんでる
水の流れは冷たくて 透き通るように澄んでる

白い手が泳ぐように招いた
わらうように白いきれいな歯並びがのぞいた
その一瞬で まるで おとぎばなしのように恋した
 ....
 神様が僕を殺したがってるよ
 だってほら、喉の奥から込み上げる耐え難き精液の匂い

 神様が僕を殺したがってるよ
 だってほら、喉の奥から込み上げる耐え難き血液の匂い

 不安なんだ 不 ....
海の隙間から寝間着の紳士が上陸する
レディファーストを欠かさない紳士は
すでに同伴の淑女を裸にして太陽にさらしている
用意周到に船で密輸された薬品のことを知っているので
紳士は安心して夜を待つ ....
今日、久しぶりに夕焼けを見た。
赤からオレンジへ、オレンジから青へ、青からグレーへ…
言葉では言い尽くせない色の数々に
ただ圧倒された。

久しぶりに見た夕焼けは
なんだか切ない。
毎日 ....
はじけ飛ぶネジ
ひん曲がる側板
進化の順番が刷りかえられた
幻視者たちはそぞろ歩きで逃げ出すしかない
思考中止
重力0
宙を舞うピンボール
素人には単なる
鉄の塊
ただうるさいだけ
 ....


今朝から眼鏡の手入れをしている
透き通ったリンゴが
近づいては離れていった

明日から得た切符は
どことなく頼りなく
手元で伏せる

汽車に乗る
時間が乗客
会話が聞こえ ....
今日、いつもあるべき所に
自転車がなくなっていた。
いったいうちはどうやって家に帰れというのか

誰かとしゃべりたくなったのか
携帯で妹に電話してそのことを伝えたら
 「あほか、そんなん盗 ....
言葉。
なんにもとくべつじゃなかったことが、わかってザンネンな気持ちもあったけど
なんだか爽快に思えて笑えてしかたなく湯船にトぷん。
うつむいている君の右側を思い出したんだ、ふと・ン。
君の ....
今からずっと未来に
ある子どもとおばあさんが会話していました

「ねえ、おばあちゃん、何かお話してよ」
「う〜ん、じゃあ、昔話を聞かせてあげましょう」
「むかしばなしってな〜に?」
「お前 ....
  ヘンリー 私の膝の上でお眠り
  窓辺に当たる雨の音を聞きながら
  
  時々は 可愛い耳をぴくんとさせて
  解った振りをしてくれれば いい

  ひとり言を 話すから

 ....
誰を呼ぶ

ベルベットの夜に
闇に浮かぶ
蒼い影

疲れ果てた身体に
染み入る
日毎大きくなる
その清浄な 音色

窓枠に立ち
両腕を平行に
潮の香りと風を抱く

私の腕 ....
たばこを吸い終りふと手を見てみた

たばこの臭いのついた君は僕にいろいろなチカラを与えてくれた

そして僕は君を通じて怒りも知り
愛することも知った

それに気づいた時に
僕は
ふっと思った

ありが ....
陽射しを包み込んで
柔らかい手をした
風が
頬を撫でる

気持のよいそよ風

抱きしめてあげたい
その温もりを感じて

応えてあげたい
その優しさに感謝して


風は黙って ....
銀色に輝く
紋白蝶の魔法の粉
きらきら

どれほど集めれば
自由に羽搏けるといふのでせうか
あをいそら

一枚二枚
母の髪を梳くやうに
幼い私
蝶の翅をもぎ取る ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アンダーグラウンド- アハウ自由詩1607-6-16
加速- 灯和未詩・独白5*07-6-16
絶望より明るく希望より暗く- あずみの自由詩807-6-16
小石- 水町綜助自由詩16*07-6-16
「_教室。_」- PULL.自由詩10*07-6-16
少年とナイフ- 虹村 凌自由詩7*07-6-16
梅雨- 秋桜短歌6*07-6-16
小説『Is_it_no_use_crying_over_sp ...- 散文(批評 ...3*07-6-16
怠惰を努力する- ぽえむ君自由詩10*07-6-16
犬を飼う- 一絵自由詩307-6-16
真夏日- 山中 烏 ...自由詩14*07-6-16
悲しきことかな- ちいさな ...自由詩107-6-16
*砂漠に花を咲かせましょ*- かおる自由詩11*07-6-16
煙草一本の答- 三条自由詩107-6-16
チョコレート- a/t携帯写真+ ...607-6-16
近くって遠い- ひより未詩・独白5*07-6-16
水辺のほとりで- いすず自由詩6*07-6-16
カミサマがボクヲ殺したGIRL- 影山影司自由詩107-6-16
仮面- 小川 葉自由詩4*07-6-16
夕焼け- 麻生ゆり自由詩4+*07-6-16
新しい案内板- ネット詩 ...自由詩5*07-6-16
匂い- たけ い ...自由詩607-6-16
愛しい人- raira自由詩607-6-16
たいせつなことば。- 未詩・独白2*07-6-16
ずっと未来の話- ぽえむ君自由詩6*07-6-15
輪廻の雨- 千月 話 ...自由詩24*07-6-15
解放- 深月アヤ自由詩2*07-6-15
ありがとう- OLGA携帯写真+ ...307-6-15
優しい風- 乱太郎自由詩17*07-6-15
搾取- 朝原 凪 ...自由詩8*07-6-15

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