私は緩やかに束縛されている。
色々なものを見ながら聴きながら、
色々なものを見ぬように聴かぬように。
穏やかな強烈さで
目隠しをしている{ルビ腕=かいな}は誰なのか。

私の中心 ....
空に舎に

秋光り

ほの暗き

回廊に

風立ちぬ


天高く馬肥ゆる



をのこ生まれる


空に舎に

秋光り

ほの暗き

回廊に

風 ....
あの日私はたまたま
上目遣いになってしまう位置から
あなたを見てた

どうしても上目遣いになってしまう位置なのに
あなたを見たかった
あなたはまるで動物でも見るかのように私を見て
穏やか ....
できれば


ひっくり返すひとに出逢いたい


ちゃぶ台以外をね。




終りを はじまりにしてくれるような


私のB面に気づかせてくれる


アナログなひと ....
肉を食べたはずなのに、
私はさかなを吐く。
さかなたちは私の咽喉から、
ぴしゃぴしゃ、
躍り出て、
シンクの ....
修善寺の源泉で
足湯に浸した
両足は
鬼の如く真っ赤に染め上がり
旅人は心に決める。

――この足で、日々を切り裂こう

娑婆の世を生きるには
時に…鬼と化さねばならぬ
が、赤い仮 ....
秋の空に
魂が飛んでゆく

澄んだ鋼色の空に
身も心も消えていった

今日の時計ゆっくりと
カチリ カチリ と緩やかに
気怠く秒針は時を刻み続けていた

豊穣の祭りも終わりを告 ....
ヒトの創造において、

花にも心は宿っている、という{ルビ仮定=たとえ}はされても
人にも心は宿っている、という{ルビ仮定=たとえ}はされない

同じ、いのち、なのに、なぜ。
家の敷居や襖の線や開閉ドアを隔てて 深い河が流れている
隣の部屋なのに、もう渡る舟の手掛かりはなくしたままだ
河の底から 十二年前に口を交わした孫の燥ぎ声が
時々聞こえてくるのが楽しみで  ....
愛に怯えた人は
自分の肉を食べる

そして絶望する
血の海の中で
欲と涙が拮抗する
その繰り返しを以って
死へと邁進する

暗がりに潜む
もう一人の私は
私を目隠しして
何 ....
軽トラックの
荷台から
あふれんばかりの、かや
山盛りということはこういうことだ
現役で農作業をされている人が
こんなにも近くにいるということが
無性に嬉しい
今朝スーパーで見かけた車の ....
 
闇がさらけだされる

十三夜

君ものぞき見しているだろうか



 
       151025
重すぎる毎日
これ以上背負ったら
藁一本増やしただけでも
背骨が折れてしまいます
怠け者のロバが
ご主人のドンキホーテに訴える
乗り手のサンチョパンザときた ....
息のかかった葉が揺れる
風でよかった
栗のいが 落とした枝先
風でよかった
瞑るから 消える月曇り
風でよかった
どろどろの みずたまり
風でよかった
障子穴には 悟られない
風でよ ....
 モダンな詩   Modern
 ダ   語   Modern
 ン   か   Modern
 な詩集かモダンは死   Modern
     ダ   語   Modern
     ン  ....
日曜の朝食にベーコンエッグ
静かな呼吸と擦る瞼
燃え立つ黄と赤のコントラスト
私を匂いとともに目覚めさせて
そば屋で
肩を落とした
お前をみることはできなかった
あまりにも淋しすぎて

一味でも
七味でも
やたらに振るお前を
見ていることなどできないでいた

ラジオの音だけが
俺た ....
静寂のなかで、
何かが明滅する。
明滅は赤い、
悪魔の囁きだ。

(おまえは何が欲しい?)
(おまえは何が欲しい?) ....
覚め切らない皮膚 あまおとの影ふみ
ギターはたどる言葉のない遺言を

心から剥離した音は捨て猫のように理由を探さない
薄物のヒューマニズムを着せてはまた脱がす
週末の脈略は絶たれどこか乾いた ....
36℃のいちごみるく
鮮やかなピンク色が私を満たす
口遊む五線譜と弾んだ靴音と共に
貴方の元へ いち、に、さん
どろどろの味噌汁を椀ごとぶちまけた
いつものような朝食だった
突然油のきれていないベーコンに腹がたったからだ
台所の窓ガラスが割れ
誰かが小石を投げたと僕は嘘をついた
夕方になれ ....
始まる
無限の膨張と収縮
失踪
零れ落ちる水が歩きだした
それは天使が吸い寄せられるように
悪魔の結晶が分解されるように
のみこまれ
たたずむ城壁
迂回する回廊を  ....
今 冷静に考えればおかしなことは幾つもあった
学生服のボタンが陶器に替わったのは良いとしても
疎開先の山村に棲む父の従兄の大工小屋で
兵隊さんたちが材木を使って
角形の潜望鏡のようなものを ....
私は褐色がかった指に
マニキュアを塗る
輝く爪を手に入れるため

これまでは
手をほめてくれる
人達がいた

大切にしていた
私の白い手は
褐色になりつつある

鋭角の風のよう ....
こどものころ 戦争は いつかなくなると 思っていた
実際の話 古代や中世の時代と比べたら
安易な理由では、人は人を殺めたりはしなくなったのだろうか

むかし 中世の時代に 真鍮の牛という処 ....
           151023

リンゴを買うたび後悔する
赤いのに渋いのだ
渋いから生で齧るのは止めて
皮をむき
何等分にも分けて
芯を取り
お鍋に入れて
ぐらぐらと煮詰める
 ....
ぼくは空を舞っていた
ただ それだけなのに

貴女はロンギヌスの槍を放ち
この胸を貫いた

戸惑い
心臓が張り裂けそうになる
その言葉だけがこの胸を貫いた

まだその瞳も見ない ....
いい加減にいやになる
どうしていつもこんな色
そんな東京の空を
みあげる 首が意思を持って

かなしく首はうなだれて
ごめんなさい とわたしに云う
大丈夫 とすぐには返せないけど
首の ....
ポタージュ     柔らかい母の手のひらが舞う
ポトフ       冬の楽しさテーブルを前にして
ミネストローネ   鮮やかな色は夕日のように
オニオンスープ   琥珀のぬくもり今日を慰める ....
表意文字同士で手を繋ぐ駅裏の小路
休んでいいかいと言った少年の姿はもうない
弦楽器の音合わせに
五本の指は小さな画面の上をひた走る


青年は手を自由にし煙草に火をつける
再び繋ごう ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
放流- あおい満 ...自由詩6*15-10-28
風立ちぬ- 吉岡ペペ ...自由詩12+15-10-28
あなたの目- 陽向∮自由詩5*15-10-28
ひっくり- もり自由詩5*15-10-28
ガム- あおい満 ...自由詩715-10-27
鬼ノ涙___- 服部 剛自由詩615-10-27
釣瓶落とし- レタス自由詩215-10-27
だからわたしは、*******。- もっぷ自由詩515-10-27
核家族- 為平 澪自由詩915-10-27
羨望- 瑞海自由詩5*15-10-26
かや刈り- そらの珊 ...自由詩1215-10-26
十三夜- 殿上 童自由詩17*15-10-26
今日になって。- あおば自由詩3*15-10-25
風でよかった- 砂木自由詩8*15-10-25
Modern怪談- ただのみ ...自由詩10*15-10-25
モーニングコール- 中村 な ...自由詩2*15-10-25
そば屋- レタス自由詩6*15-10-25
人魚- あおい満 ...自由詩615-10-25
理由のない虹- ただのみ ...自由詩12*15-10-24
ストロベリーな恋- 中村 な ...自由詩4*15-10-24
苦い昼- アラガイ ...自由詩9*15-10-24
始まりの終わりから「エッシャー論的風景画にみる宇宙」- アラガイ ...自由詩6*15-10-24
【HSM参加作品】狂気の時代- イナエ自由詩14*15-10-24
マニキュアの存在意義- 小川麻由 ...自由詩7*15-10-23
【HSM参加作品】真鍮の牛- るるりら自由詩15+*15-10-23
苦い昼- あおば自由詩8*15-10-23
恋_あるいは_憎しみ- レタス自由詩415-10-23
自由を超えられない私- もっぷ自由詩515-10-23
液体幻想- レタス自由詩4*15-10-23
既視の岸辺_(四行連詩)- 乱太郎自由詩17*15-10-22

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