あなたの声の聞こえない場所へ

駐車場を照らすオレンジ色のライトが
とても
綺麗なものに見えて
夢をみてしまうんだ

そんなこと
迂闊に人に言えない

だからひそかに
ひとり歩き ....
かつて昔
どんなことをするにせよ
不便な世の中では
一つのことを身につけるのに
長い努力を必要とした
そこには根気と忍耐があり
常に自分と向き合い
他人とのふれあいもあった
手放すこと ....
息が白めば

祖母の指が夕日色の果実を突く

真ん丸い夕日はたちまち裸にされて

柑橘の香りを撒き散らす

白い皿もあるだろうに

漆の椀もあるだろうに

祖母は果実を皮にのせ ....
降り注ぐ雨音強く打ちつけて
声をかき消し絶えず涙す

濡れねずみ涙の跡もかき消して
変わらず空はただむせび泣く


誰がために声あげ泣かむこの空は
絶えぬ想いを涙に変えて

 ....
秋に生まれたから
桜が好きだから


好きな合唱曲が
こんなタイトルだったから


優しい香りの
この花が好きだから


私たちを作り出した
宙が好きだったから


花 ....
足す

僕の部屋に君を足す

僕の心に君を足す



気持ちが和む

いつまでも二人平和に暮らせますようにと願う



引く

気持ちが引いていく
 ....
雨音は冷やかな旋律を奏で
五線譜に無数に付いた蕾は
一瞬、水晶となり地表に還る

傘は持たないのだと
わらって言い切るきみの肩は
今頃震えていまいか
そう告げればまた
きみはわらって
 ....
 {ルビ赤煉瓦=あかれんが}の橋を渡る 
 傘を差した婦人がうっすらと 
 遠ざかる面影映る 
 Cafeの窓 

 四角いテーブルの前には 
 文学館で偶然会った詩友が 
 詩について ....
かいだんを
果てまで上ることにした
上にのぼる程に
ところどころこわれたヶ所があって
下をのぞき込んだら
いっぱいなみだが落ちた

高さには差があるけれど
ひとはそれぞれ
頂を所有し ....
それは 一つの信仰
アルカイックの微笑み

明るい部屋で 本は読まれ
神々の祝福と 共生が
静かな 泉から湧き上がる

一人の人間の為した事
偉業は やがて
万人の日常となる

 ....
鰤の照り焼きが食べたい
ていうから
作ってみましたけど
うっかりして
お焦げ風味になりまして
えへへ

へえ、
ぶりって
『鰤』って書くんだねぇ
なんの先生なんだろ
だれが魚に尊 ....
水溜りは空を映しこむだろうが
さして時間も掛けずにそれは乾くだろう
ことに街中ともあれば路上に水がとどまる事はない


  *


汗をかいている
背中の汗の珠を
そのふくらみを想 ....
最近、アナタとの思い出が。

蘇るのです。

最初の出逢いから、ちょこちょこと。

幸せ、だと誤解してしまうほどに。

現実が、すぐに目を醒ましてくれるのですが。

また、次の記憶 ....
あなたのご推察のように
私の頬袋という港には
一艘の縞模様が
静かに停泊しております

ふとく、ほそく打ち寄せる
うるわしき流線の集合する先端を
風に尖らせ
凝縮された夏色の系譜は
 ....
この星に僕達は生きている

この星は僕達を受け入れている

でも思うのです


僕達程、君を傷つける生物はいないと

胸が痛いのです

痛いとすら言えず

ただ受け入れるだけ ....
我、汝の姿を映す者なり。
残酷なまでに偽り無きその姿、
{ルビ粧=よそお}いは夜に生きる{ルビ月魂=げっぱく}の如し。
覗けば混沌、砕けば虚空。
覆えば真実、晒せば嘘。

爪を立てれば軋み ....
“ねえお父さん
どうして空は青いの”

駆け寄ってきて
尋ねてくる君は
とても綺麗だ
だから僕は答えたくない
太陽光が大気にね … 、なんて
答えたくないんだ
だから
“どうして ....
県庁所在地から車で十分、
ガスと電気が設備されたマンションに住んでいる。
子供はまだいないが、二人くらいは、と考えている。
電線の張り巡らされた郊外の一室で。

進化は未来を追い詰める。
 ....
かみさまもしゆるされるなら
あの人のいのちを私に見せてください
そしてこの手でなでさせてください
ありがとうを言いながら
何度も何度もなでさせてください
すっぴんのほうが可愛いんだと
言われたので
思い当たるのは
たぶん化粧がキライなんだろう

およそ世の中の女性の
最大関心事であろう
おしゃれとか美しくなる努力とか
どうしても興味が持 ....
静かな 虚空の 中で ふわり
君の 髪が やわらかく 揺れた
窓の 清らかな 光を 背負って
輪郭が 白く 淡く ぼやける
その 間(ま)だけ 時間が 止まって
埃で さえも 浮かんだ まま ....
   ?

祭りが始まった
それは緑の旗をかかげ
歌うのは風ばかり
踊るのは風ばかり
萌え出た命の露を
しとどに湿らせ祭りは始まる

   ?

若葉揺れて 君の髪のように
や ....
雨降る夏の若き葉に
雫結びて一つ落ち
下の葉受けてまた落ちる
その{ルビ音=ね}はまさに時のよう

雨降る夏の黒き地に
蛙這い出て一つ鳴き
雨水打たれまた当たる
その絵はまさに歌のよう ....
思い出し笑いしてる花びらの話

目があって目が散って
隠そうとしたら吹き出した
晴れた空の草むらで
花びらはまだ続いてる

散らばった四本の足に巻き付いた
始まりと終わりはいつも仲良し ....
  面白人生講話
 
 俺は近頃何にも面白いことがないので、仕方なくこの文章を書く。

時折詩らしきものを書くのだが、何しろ暇潰しなので、碌なものはできず、女に生まれて

いりゃぺちゃくち ....
発作みたいに戻ってくる
恋を埋めた場所にいると
その記憶の破片や
感情の細々としたこと

夜一夜と思いをこぼし
いつか空にしたら
あったことも忘れられる?

見なかったふりをして
 ....
鳥は散り
鳥は集い
陽はふいに翳り
道は 光の水たまり


淡い土の熱
影のまばたき
鳥はまた散り
一羽一羽 空になり


夢の音を聴く
外に重なる
覚めつづけ 覚 ....
分かたれし



寄り合わせども

戻らず

それぞれの糸巡り会いて

結びつきては

縁となる
船着場でピアノを弾く
白い鍵盤しか習ったことがないので
黒い鍵盤に触れないように
注意深く弾いてみる
低い生垣の向こうから
病院の人がこちらを見ている
目が合い会釈をしたけれど
何も返す ....
君が運んできた卵料理を食べながら
僕のそばに腰かけた君の瞳に見入る
夜の闇に車の音が消えてゆくなかで
なぜだか君の表情が変わっていくのがわかった
僕が卵料理をナイフで切り開いてゆくように
君 ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
小石の入り込む靴- 蒼木りん未詩・独白707-5-30
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涙のように- 秋桜短歌3*07-5-30
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六月の調べ- 銀猫自由詩25*07-5-30
鏡ノ国_〜港の見える丘公園にて〜_- 服部 剛自由詩1007-5-30
やさしい怪獣- tonpekep自由詩12*07-5-30
万人の日常- アハウ自由詩707-5-30
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いくつもの_路上- 水町綜助自由詩11*07-5-30
FLASHBACK。- 狠志自由詩307-5-30
ひまちゃん- 佐野権太自由詩10*07-5-30
地球- 森川仁自由詩2*07-5-30
闇色の鏡- 夢幻自由詩407-5-30
空が青い理由を- 日和自由詩11*07-5-30
宣言の声を聞いた- ブライア ...自由詩2*07-5-30
あいのうた- a/t携帯写真+ ...607-5-30
すっぴん- 水中原動 ...自由詩207-5-30
図書館にて- 麻生ゆり自由詩4*07-5-30
緑の祭典- 未有花自由詩14*07-5-30
雨降る夏の- ぽえむ君自由詩12*07-5-30
眠り姫- アサリナ自由詩13*07-5-30
面白人生講話- 生田 稔散文(批評 ...5+*07-5-30
発作- 蔦子自由詩3*07-5-30
ノート(彷光)- 木立 悟自由詩407-5-30
二分の一- 彌月自由詩3*07-5-30
- たもつ自由詩1107-5-30
裸のディナー- 村木正成自由詩3*07-5-30

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