沖の赤いブイのところまでが
遊泳可能区域です

深い深い黝い海中のグロテスクな生物も
死が自ら設えた玉座も未だ見たことがありません
本の中、他人の話でしか知らないの
今日もまた白砂の遠浅の ....
龍の影を追う
内奥の土地で

龍の姿が見え隠れする
胸中の宮で


意味深に
瞳 輝かし

深く 遠く
私を導くがごとき仕草

妖艶の煌き
白龍の娘よ


下弦の弱い ....
落ち葉たちが
永遠の別れを
告げあっている

でも

いつか
土に還って
また
会えるね
プラタナスの高い梢の先で
まるい種子が揺れている
風の匂いが蒼くあるのは冬しるし
澄み渡る空気に月は銀色に光る

耳をすませば
眠る者たちの息づかいまでもが
聞こえてきそうな静寂
まだ ....
今年もまた
やってきたんだ、
クリスマス
何をお願い
しようかなぁ??
 
そうだなあ
君にいてほしい
去年と同じ
何もいらないよ
隣に君が
いてくれたなら
 
彼女と僕が
 ....
ねこって可愛い
飼いねこは飼いねこらしく
ノラねこはノラねこらしい顔しているよ
やっぱし育ちなのかな
ひとに媚びるのうまい飼いねこがいて
いじらしいほどノラなねこがいる
そんなねこって
 ....
 たまご

 雨の日に
 雲の、目をみはる
 ながれの速さに
 あかされる
 ミルクの皮膜を
 くすりゆびに
 掛けて
 あたたかいのは
 どうして
 どのように
 熱せられた ....
くじらはどこかと
島が問う

空をよこぎる鳥の背中も
きっとだれかは
島と呼ぶから
雨は
もうじき
降るだろう


 あまつぶは
 ふね

 乗るも乗らぬも
 う ....
ありがとうを言い忘れて
今日もぼんやり青空を見る

さようならが言えなくて
今日もぼんやり夜空を見る

君に伝えたい
コト
いっぱいあるんだ

明日の朝
誰もいない原っぱで
手 ....
とうりゃんせ と唄われた
神社の裏手
一本の老樹が
わずかに肩をいからせながら
両手を広げ
しどけなく枝先を垂らす


関所と謂われたこの地で
何のためらいもなく
敷きつめられた白 ....
その猫はがりがりで
ひとが近寄ると
走ってにげていた

少しずつ
餌づけして
わたしが行くと
鳴いて迎えてくれるようになった

少しずつ
少しずつ

あなたとの距離を
もう少しだけ

走って逃げないよ ....
夕方
泣き叫びながら

烏が木に集まっている

今日を嘆き
今日を慰めあい

寒さに震える
夜を迎える

鳥のなる木

それは
神聖で尊い

せめて鳥たちが
生きている
証なのだから
日本列島を
雨雲が寄り添うように
駆け抜けてゆく
北では きっと雪が降るのだろう

ここで午前十時の雨を受ける
たゆむ心根を引き締めるような 寒さ
灰色の雲から滴る
甘い雨

ベラ ....
何気なく
瞳がとらえたカラー


まばたきを拒んだ時間に
荷物を忘れて来たのかな


イイ顔して笑ってる私が
ガラス越しに見えた
誰も選ばなかった空白 それが僕の指定席
それ以外の空間が 僕以外の 人の席

こんな僕でも その優しさに会いたい
そう願うのは 醜さでしか ないのか
それでもいいと 言えない心を 殺したくな ....
外では雨が降っていた
この時期なら雪に変わるだろう

ふっと外へ出てみた
Tシャツ一枚で
寒いのは当たり前
もう12月
分かってる
分かってる 寒いこと
分かってなかった あの子のこ ....
がんばらない
がんばり過ぎない
がんばりすぎて
心も
身体も
壊してしまわないように

マイペースに
ゆっくりと
好きなことを
やっていこう

がんばる
必要はない

ひ ....
フィチカ、雨の国。

春には雨の花が咲き
夏にはきらめく雨がふる
秋には雨も紅葉し
冬には白い雨がふる

   (誰か)が「冷たかろう」と言い
   (誰か)が「寂しかろう」と言う
 ....
望まずとも
夜は明け
再び影は落ち
また陽は射す


変化など求めずとも
何事に同じものはない
目を凝らし伺わずとも
心は知っているだろう


日々と
自分に向き合うということは
案外
簡単な事かもし ....
君が爪弾いたギターから
粗野な音がばらまかれて
僕の部屋の天井に沁みを作る


それらは光をうけて
くすくすと輝きながら
一つずつゆっくりと
確かに覚醒してゆく


指先で繋げて ....
かんかん鳴る階段をあがると
お隣さんの
ドアノブにかかる
ビニ傘
ドアの前に置かれている
飲みかけのコーラ
朝には片付けられてたけど
帰ってくるとまた
首を傾げ
なんだろうと訊いてく ....
豊かさの中で
ぼくたちは泣いている

ほしいと思ったものが
いつでも手に入るから
いつでも捨ててしまう

持つべきものがなくとも
誰かが持ってきてくれる

便利さだけでは
豊かに ....
何気なく「おはよう」なんて言わないで声が震えてオーバーリアクション

初デート肩を並べて歩いてもあなたの歩幅は速度オーバー

長電話疲れてるんならやめればとオーバーオールのあのこが唄う

 ....
棚の上を 覗く
踏み台をしつらえて 登る

確か 神棚があったように思う
古めかしい 品々が出てくるのか

その事は 成りゆきまかせ

棚の上を背伸びして
覗くのだ
手探りで

 ....
深い森のなか

長い長い
散歩をした

ただ
道を辿るだけで


あのひとに
そんな秘密があるなんて

知らなかった
深い深い秘密が

あのひとは
今日も笑顔だろう
 ....
 一 踊る

螺旋状に回る時間の渦で
ときおり光り輝く瞬間
踊る鼓動が
今日を激しく興奮させる

 あなたと
 アゲハ蝶が絡み合う
 異国に旅したその日付

 落ち葉に乗った ....
一針一針
縫い込んでいこうよ

こんなふうに

キルティング・ツリー

わたしたちも
これからを
きっと
夜になったら
妖精が集まって

ダンスをする

月夜のなか
誰にも見られないように

月も星も
目を光らせて
邪魔者を監視してる

妖精の傘

ただひとつの名残
僕は手紙を書きましたが投函できず
結局その手紙は引き出しの中に沈んで行きました
そうして毎日引き出しの底から
静寂を運んできました

僕は海に行きました
青いハーフパンツの水着を持って行き ....
きみに会いに行く
本当だった
列車に飛び乗ること
それも盲目ではなくて。

灰色の雨に流され
こころの小石が転がる

舞い散った落ち葉を踏みしめる音は
きみの泣く声に似ているから ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遊泳可能- 沙虹自由詩207-12-4
白龍の娘- アハウ自由詩3*07-12-4
別れ葉- 風音携帯写真+ ...2*07-12-4
月を狩る- LEO自由詩13*07-12-3
願いは- 和森朱希短歌107-12-3
ねこのはなし- 恋月 ぴ ...自由詩30*07-12-3
たまご- 水町綜助自由詩807-12-3
孤独- 千波 一 ...自由詩8*07-12-3
紙飛行機- そらの  ...自由詩15*07-12-3
花冷え- 渡 ひろ ...自由詩19*07-12-3
懐くまで- 風音携帯写真+ ...4*07-12-3
鳥のなる木- 風音携帯写真+ ...1*07-12-3
午前十時の雨- アハウ自由詩4*07-12-3
ほのか- 見崎 光携帯写真+ ...4*07-12-3
孤独を名乗る席- 蒼穹自由詩5*07-12-2
僕にはいつまでも神様のお許しが来ないんだな。- そらの  ...自由詩3*07-12-2
がんばらない- 妖刀紅桜自由詩1*07-12-2
フィチカ- ルナク自由詩44*07-12-2
摂理- 見崎 光携帯写真+ ...7*07-12-2
プラネタリウム- 藤原有絵自由詩3*07-12-2
警告- FUBAR自由詩5*07-12-2
豊かさの中で- ぽえむ君自由詩18*07-12-1
over- 冬蜜柑短歌207-12-1
家事- アハウ自由詩307-12-1
もう願いは- 風音携帯写真+ ...4*07-12-1
三の詩篇- 乱太郎自由詩21*07-12-1
キルティング・クリスマス- 風音携帯写真+ ...7*07-12-1
妖精の傘- 風音携帯写真+ ...3*07-12-1
明日のように- プル式自由詩6*07-12-1
冬便り- 銀猫自由詩18*07-11-30

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