北山通の並木かなしむ夕暮れの色はほんのり青さをもって


少年が息をひそめていたわけは蛍でしょうか哲学のみち


宇治川を背に立つ君の少しだけ歴史を知っていることが ....
背筋だけ 伸びきった
お兄さんに ローズマリー

髪の毛だけ フェアリーな
お姉さんに マグノリア

私を捜して
私を探して

すみれの花びらの中に
林檎の根の下に

私を ....
生きていく事がひどく
滑稽に思えてきたのです

紡いでいく朝
邪な思いを甘やかす小部屋

この道の先にあるものは
高が知れているだろうに

私は今日も滑稽な光に
身を委ねる

怒声が聞こえない
クラ ....
憂鬱さも手伝ってペンを持ちノートに向かう
何かが滲み出てくるようにペンはゆっくり動こうとするが
書き始めるきっかけとなった憂鬱さが
邪魔をし始めた

ぼやーっと壁に掛けた絵を観ていると
平 ....
駆け上がったスケールの天辺で
頭にティアラを乗せられた途端
3オクターブ下の森へと転がり落ちた
黒鍵に打たれた身体に赤い痣が散る
地面に投げ出された
ティアラの真直ぐで静謐な輝きは
脆い影 ....
星空をみてた

指で細い線を描いた



流れ星をみた



折れた花の茎のように


頭を垂れた




空が白む頃

帰りそびれた月が

少しだけ

 ....
空き部屋になって久しい一階奥の角部屋
いっこうに入居の気配感じられなくて
郵便受けはチラシとかで溢れている

ポスティングするのが仕事なんだろうけど
声をかけたとしても臆すること無く
ほん ....
  第一幕 (森の妖精たち)

   矢継早に、四方より登場

わたしは、碧――
贅沢に華を散らして
眩しい朝の陽を浴びた葉桜のように
濃淡の影も爽やかなみどり

わたしは、黄色―― ....
ようやく僕の窓にも光が差して来て
暖かな日差しを感じるようになって来た
めいっぱい窓を全開にすれば
この病んだ部屋にも新鮮な空気が入って来て
まるで心が洗われるよう

しばらく窓辺で風に吹 ....
春色慕情


無関無色といえること
五月の夜に悟れり

本を買わず
本を失わず
酒食を節し
心の赴くさまに
生きて禍なし
完成はせず
技を磨かざるべからず
常に研さんして
 ....
ノートに「ごめんなさい」と書いたら

そのページを破って

紙飛行機を作ろう



夕日に向かって投げれば

しょっぱい気持ちで一杯だ







 ....
■チューリップ


包むように咲く花びらは
遠いむかしにわたしの頬を覆った
大きくて暖かな手のひらに似ていた


誰のものだったかは
もうとっくに忘れた


中に隠れている ....
今はもういないあなたの席すわり苺みるくのストローをかむ 君はいつか僕に会えるだろう

人は意外とかんたんに
見知らぬ遠い場所までいくことができるから

僕も毎日、想っていた

父さん母さんに連れられて
テニアンやサイパンにまで
砂糖黍畑を ....
篠突く雨の肌寒い日を過ぎて
惨い風に揺さぶられては砌を過ごし、
未だ、未だ幾日かの――
いつとも知れぬ散りぎわを

華やかな夜の影に埋もれ
ふたたび音もなく舞う、桜吹雪
いつか濃い朝靄に ....
どういう仕組みか知らないが
ペットボトルに羽虫がいた
難儀な自殺と考えた
助けようとも感じたが
入り口は小さいし
はさみで切るのも億劫だ

干からびたボトルを放置していた
という点
 ....
汝こぼすなかれ
汝、精を地にこぼすなかれ
一粒の麦・・落ちて、死なずんば、ずんば、んば、あばばばばば

           ❤

2024年、ウィルスの細胞変性効果に着目し ....
はろー はろー
わたしはここにいるよ
きみがしってるわたしはここにいる
だからさがさないでね
おやすみ ぐっない
いいゆめを
雪の降り積む
季節の頃に
じっとつぼみを
育んできて
やわらかな光が
いま やさしく包む

きょう、桜の花が
咲きました

これからずっと
幾年も
ふたりでいつも
過ごします ....
僕は君にはなれない
誰か別の人にはなれるのに

綺麗な服を着れば
おさがりのルージュを塗りたくれば
別の人にはなれるけど

僕は君にはなれない
皮一枚隔たりがもどかしい

変身と鏡に投げ掛ければ
タ ....
終わるくらいなら

あのこであった、あったあのこじゃない

あなたを貸して

あなたが作ったんだ、揺れてる私

風がくるよ、音が漏れるよ、窓を全部閉めて

私の妹はどこだ

こ ....
壱;

とんがったピンセットを突っ込んで
耳の中をかき回す。

きっとここは中耳であろう
そこから先はぐっと地底に落ち込んだ
炭鉱の坑道であろう筈。
へい、地球人よ、ブラジル人よ
 ....
                  100309




並四ラジオの整流回路
小さな容量のキャパシターに
少し大きすぎるインダクターが繋がって
交流をぎごちない直流に変えている
 ....
砂漠に花は咲かない
僕は細い筆を拾い
砂を手のひらに広げ
怠惰な脂で溶き
いつか憧れたレンガの壁に
初めての嘘を描く
     俯いている
  
     苛立ちはこころを駆け
     涙は机に下垂る

     ー愛に育まれた女たちは
      夜は眠る時間だと
      知っているから
   ....
こないだね
井の頭公園にいったんだ

息子をふたり
おんぶに抱っこで

ふいに草笛が聴こえてね
知らないメロディなのにさ
懐かしかったよ
きみと行った公園で
聴いたからかな

 ....
壁にはたくさんの時計が掛かっている。
それぞれが、ばらばらな時間をさしている。

しずかな部屋に、音だけが響く。
せわしなく動いているのもあれば、
今にも止まりそうなものもある。
それぞれ ....
小学校の修学旅行で
男子は三つの班に分かれる
クラスのほとんどがいずれかに手を挙げたが
ぼくはどの班に入っていいかわからない

先生が人数を確認していく
「男子がひとり足りないわ」
それ ....
海と陸に幾つもの水爆が落とされて
夕日が消えてしまった

森林が砂塵に帰して
息が止まりそうになる

人間が
スピンオフエイプの化石として
砂漠に埋められた

世界は焦土に食べ ....
季節は無言のまま過ぎて行く

昨日まで咲いていた木は

咲いてはしげり

赤色に染まりかれていった

もう僕は迷子の一人ぼっち

昔呟いた言葉を思い出す

テレビに写った君に恋 ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
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音の記憶- こころゆ ...自由詩6*10-3-2
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