太陽のいじわる
七味とうがらし

カラフルな田園をぬけ
ヤマは
絵モヨウのヨウなスギノキの
ヨウなミドリいろが
ヤマは
ウミよりも深く
ムラサキいろへ
取り込ンでく
沈ンでく

ヤマヤマは
ソレゾレすこしづつ濃さが違っていて
ソレゾレがいろを競うように
天へ天へ
天の方へ天の方へ

太陽よりも高く

タイヨウヨリモタカク
 


いや
彼らはただ眠いだけだ
いじわるな太陽が眩しいのだ
実はさっきから
目を盗んでは大あくび
僕もさっきから
ヤマヤマをはうハイウエイを
時速100キロ前後で大あくび
「うどんのスープ」
助手席より、
時間の経った反則気味な返答
僕達はさっきから
食ベモノをテーマにシリトリをシテイル
もうクルシクナツテイル

汚れた音を聞きながら

都市の窓々から
沈んだはずの太陽の光が
なんて

ヤマをも貫ぬくハイウエイ

穴の中は古い映画のフイルムのように
でぐちまでうねりながら
なんて

レキシが
天を穿った跡がキラキラ
なんて

ムラサキいろが
ウミよりも深く
沈ンでく

汚れた音を聞きながら

僕の太陽はさっきから
助手席で
眠っている ようです
僕はプを
考エテイル ようです


自由詩 太陽のいじわる Copyright 七味とうがらし 2007-04-13 15:44:14
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