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瞼のおくに
鼓動がやどって
かなわなかった祈りも
血肉となって
いつか
癒える日を
ゆるさないでいる
それぞれの
さいはてに立って
白い旗をふる
くさはらのそこここは
まあた ....
凍りながらかけてゆく
つま先の音が
まぶたの裏でひかっている
薄むらさきの血液が花を
さかせていた
降ってはかえる雪の
野は
斑にはるをくちずさみ
ついになった色から透けてゆく
した ....
みのりがことり
と音をたて
みちた風をゆらしもする
衣擦れの
すきまを縫うひかりの
糸をまぶたで
つむいではながれる
影の
あわさに怯えたり
も
する
くもり、
軟 ....
たてもののすきま
瓶のそこに
いる
みたいな、
うすあおい灰色は
だれかのため息
ひかりが
灯るあいだ
だれのことも
おもいださないで
よくて
シャツがはためく
は ....
さかそう
として枯らした
花びら
栞にした、むかし
さわぐ群青を
からだじゅうに
巡らして
残像のキネマ
はだのいろ
埋もれている
今日の
やわいところ
掬って
浮か ....
うすく欠けた月を
つつく
くちばし
埋もれたはねの
なめらかな湿りを
靡かせた風の
まだ
つめたい季節
いちまいずつ
剥いだら
花も
あめをよぶ
春はさらさら
なが ....
舌にさらさらとした、苦み。
冬にも、汗をかく。
そんなこともわすれていた気がした。
部屋中にふりまかれた、たがいの匂いの交配。
季節にはシンプルな獣であれば、うつくしくいられるのだと、悟っ ....
ワンカップのミルク
おどらされた花かんむり
つまびく糧は
ひとさじの砂糖
さらさらと
ながれるのは
、刻
やわらかなちぶさ
ならべて
そらをさかさまに
およぐせいし
....
そらが明るくなって
さみしかった
ことりが羽ばたく音が
しずかにひびいて
まちの
そこここでは
あさが燻る
たべそこねた月が
うすくしろく
ケロイドみたいに
空に
はりついて ....
たとえば、
呼吸や瞬きひとつで
もろくくずれてゆくような
そんなあわい羽で
夜の輪郭をなぞってる
そんなかんじ
やわらかいものから
順繰りにおちてく
それは実り
まだあたたか ....
眠っている街のせほねをなぜていった
風をみていた
髪の毛の先
産まれたての星をやどした
ひとみにも
ひとしく均された夜が降りてきた
つま先立ちの白線に血がかよう
弾性を綴じたアス ....
流しのしたの夕日、敷き布団のしめり
はたはたと風をはらんだシーツが
あおぐろい空を抱いている
はじめの雨粒をうけて濡れている
芍薬のはなびらの萎れ
みどりは濃く
吹き荒ぶだけの夜に
....
Lucyさんのむぎのようこさんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
くらげの骨
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むぎのよ ...
自由詩
10*
20-4-16
pinhole__fish
-
むぎのよ ...
自由詩
8*
20-2-16
rain/fruit
-
むぎのよ ...
自由詩
7
19-6-12
sakura_soda
-
むぎのよ ...
自由詩
5
18-4-12
spring_sherbet
-
むぎのよ ...
自由詩
4
18-4-6
parfum.
-
むぎのよ ...
自由詩
5
18-3-20
花屋
-
むぎのよ ...
自由詩
3
17-11-11
精飲
-
むぎのよ ...
自由詩
11*
17-10-13
しののめスープ
-
むぎのよ ...
自由詩
13*
17-9-14
SPEAR
-
むぎのよ ...
自由詩
13*
17-9-11
繭町
-
むぎのよ ...
自由詩
13
17-6-13
みずの器
-
むぎのよ ...
自由詩
5
17-6-4
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