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あの子の声が
いかりみたいに心に刺さって
ゆらゆら
くらげみたいに流されて
泣きっ面に満月
私の脚はどこに

輝けたらと星を見上げ
心が波間に冷やされていく
悪く言ってやったわ
あ ....
たたかう

たたかう

何とたたかう

ほほえむ

ほほえむ

野薔薇に口づけをする

かる

かる

雑草を刈る

畑が肥えるように

雑草はね
その土地が ....
光のはやぶさ
水の瞬き
森の溜息
追い来る風
吸い込む私達の鼻腔
いっせいに天を仰いで

胸の袂を開き
秘密を明かそう

あなたの真名
近づく足音に
振り向く人

花びら
 ....
いないいない ばあ

いない いない
そこにはいないよ

いない いない
ここにもいません

私がいるのは太陽
いつもさんさんかがやいている

私がいるのは月
ひとりぼっちの ....
大気の継目
深い呼吸に上昇し
仰げば次元の小径 
真鍮の足跡

蟻となり纏った視野は日輪の槍に射貫かれ
せせらぎは大木に流れを受容される
私は硬直した椅子の背となり空間に浸る
それは賛 ....
宙に浮かんだ多面体の器を
銀河の零した蒸留水が満たしている
捧げる願いは光線となり壁面を通過する
その中で胎児のようにうずくまり
あらゆる業と宿命を反芻したかった

見上げる夜空に散らばる ....
高く 高く 
昇っていく
あなたが光体であるほどに
私は透過する重力となろう
相容れない時間軸が
現在(いま)ここで触れ合うなら
蜥蜴は月に首をもたげ
大地を揺らす露草はその皮膚を潤 ....
価値を洗う

匿われた秘め事に添えられて
命の枝葉を派生させてきた
夜の露の中でしか満たされない静寂を
静かに土中へと引き寄せる

裏切りの奥を問い詰めれば
逃れられない渇望と
分か ....
アラガイsさんの由木名緒美さんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
巻貝のあぶく- 由木名緒 ...自由詩12*24-4-12
天国の麦茶- 由木名緒 ...自由詩8*24-3-18
永遠- 由木名緒 ...自由詩9*24-3-1
君のこころは- 由木名緒 ...自由詩11*23-9-2
幕間の燐光に- 由木名緒 ...自由詩9*19-5-9
◎漂流の窓- 由木名緒 ...自由詩8*16-2-8
◎モザイク画- 由木名緒 ...自由詩14*15-9-25
◎価値を洗う- 由木名緒 ...自由詩11*15-6-27

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