天地無用




それでも無性に
奇蹟のような
あのしょくもつへ
生理ではないが
舌は時折
のびようとして
それがとても
せつない葛藤だ
労働者にと工夫され
提供されつづけて
AD2014の
今日も消費され
手を変え
品を変えながら
生き延びている
今は月見バーガー
店頭に高々と
掲げられている
つい先日には
アボカドまずいぜと
言って下校の子が
通り過ぎた
今日には
シリアやばいぜと
言って墜落のドンが
おまえ奴隷だぜと
言ってカオナシが
せんせんふこくした
きねん
しよう
東の中空に大きな
Mがかかる夜に
















自由詩Copyright 天地無用 2014-09-11 23:41:12
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