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しごとの失たいを
星の運行とむすぶのは慣れている
傷を季節と分かちあう
古い知恵
深い疲れのおり
壁にかかった絵をみる
樹氷のある
白い湖の畔
南うまれのわたしが
みないかも ....
どうして
こんなに平穏なのか
冥土へと導く と信じられたホトトギスも
いまは五月の鳥
森を抜け
砂の砦みたいな監的哨跡にのぼって
海のまえに出ると
もう詩に出会った気がした
壁 ....
古書店に入ると
老夫婦が内田百閒の日記について
話を交わしていた
百閒先生は
なして小倉については何も
書いちょらんのかねえ と
うねる波の発音に
懐かしい歌謡を聞き分けた
....