すべてのおすすめ
自分へのご褒美で太る 万有引力を拒否している 谷中ぎんざの通りには 
石段に腰を下ろした 
紫の髪のお婆さんが 
せんべいを割り 
群がる鳩に蒔いていた。 

向かいの屋台は 
木の玩具屋で、おじさんは
「ほれっ」とベーゴマを   ....
雨が硝子を 舐めるので
時間すら 舐めまわすので
歩くことの意味や 進むことの意味も舐めるので
この世界には もう 紫陽花しかありません

飴細工のように 雨に舐められて
窓の向こう ....
ねこのまねした石をみつけて

いしのまねして
ねころんで

こかげからとかげがでてきて
たんかきって

マッチすって
ランプこすって
さっぱり
魔法はさびてて

そうだ
ソーダ
のもう
孫を知らない女の名前で呼んだ 昼下がりの墓所の真ん中でひっそり佇むように
月の輝く風が木々を縫う森で森林浴をしてみないか
僕と彼らは互いを知らないけど
この星は全てに繋がりがある事を知っているんだよ

闇の中 闇の中と
 ....
「夜の色は、黒じゃない。
限りなく、深い、青だ。」
かつて私にそう言った彼は、
今、病院の、鉄格子のついた窓の向こうにいる


誰かに許しを請うために、痛めつけた己
ただまぶしいばかりの ....
巻き過ぎたネジは戻せない
ダイヤの輝きのような日々を また磨く記憶
色褪せた地図に目を凝らし
油垂らして燃えてゆく 魔法の時間が消えてゆく

迷い込んだ日々から抜け出せない
誰かが傾けた方 ....
前略

 朝食に納豆が出てくると君の少年時代のことをいつも思い出します。君は小学生のころ冷静なまなざしで、何についても黙々と何もしゃべらず、周りのことを常に察している性格でしたね。だからかなぜか、 ....
トウキビの葉がゆれている
昨夜の雨に濡れたまま
まだ膝くらいの高さだが
すぐに背丈ほどにもなるだろう

トウキビはうまい だが
そんなに食べたいとは思わない
年に一度も食べられれば十分だ ....
ひとは
自分では
はじめることも
おわることもできない

できることは
ただすすむだけ

うろうろと
ふらふらと
すすむだけ のろのろと

それをみただれかが
指をさしてわら ....
雲一つない夜空なのに
空は月明かりで覆われている
川辺の茂みには無数の蛍の光
まるで星が避難してきたみたい

涼しい夜風が吹き渡る
真っ直ぐな道は
虫や蛙の鳴き声で満たされて
私の足音 ....
一番味方で一番の敵
矛盾
成長させては
老いて
衰えては
逞しくもあり
次に託し
新たに産み落とす
愛して
憎くて
分かり合って
分かり合えず
譲れず
譲らず
泣いては笑い ....
自動販売機みたいに
ぴっとボタンを押したら
がらんと愛が生まれた
君は顔を真っ赤にして
満更でもないようだね

ふらっと遊びに行ったら
僕に白い歯、見せて
笑ってくれたね
だけど、た ....
「そらはそらいろなんだね」
そう君は言った
子供だったぼくは、
あたりまえさと気にも止めない
その時のきみの横顔が
焼き付いて離れない

ぼくは走り出した

くだらない言葉にうもれた ....
タマンキと弟子達が
ニコタマールの街を
歩いていると
路地から
一人の少女が
飛び出して
タマンキにぶつかりそうになった
弟子のハラグローが
咎めようとするのを
タマンキは遮られて
 ....
{引用=
さだめらしき願いを ひとつ知りました


六月の
嵐にひかえる空は
細心のあやうい平衡と ためらいに似た心地なさを {ルビ具=よろ}う


見あげれば
流れは岩にわかれ
 ....
留守電の知らない声に励まされる 余計な一言が面白いと思っていらっしゃる 思い出を一番から五十六番まで
USBメモリに移動して
一息
私のディスクは空(から)になる
空(から)になった空(そら)に
星が一粒
もう一粒
繋がって
絵を描く
尺取り虫が
一歩 ....
肌に艶のある小母さんが暖簾を掲げている
くいっと曲がり
小さな路地に入っていくと
木のこっぱや削り粉が雑然と置かれていて
いい匂いがする銭湯のうらっかわ

すぐ右手には
古びた人気のない ....
うすずみ色の
やわらかな蓋を
かぶせられた街で
こまやかな水に
しっとりと懐かれて
わたしの内側は
ほんのり熱を帯びる

うすずみ色の
やわらかな蓋の裏に
みっしり結露した水玉 ....
つばめの二番子は自由だ

二回目のつばめの子育てがはじまっている
一回目とは別の親子だ

家族も慣れたもので
つばめたちを見ながら
見ないで暮らしている

ああいるな と
目で確認 ....
中央アルプスと呼ばれるこの山々は
今でも年間数ミリ隆起しているという
主峰、木曽駒ケ岳の山頂からでも見えない
はるか太平洋の海底の
大いなる力に押されて

遠州灘で雲になった水蒸気は
天 ....
スーパーの駐車場に
小さな犬が繋がれていた
妙におどおどした態度で
あたりを見回している
近寄って撫でようとしても
触れようとする手を避けて
絶対に撫でさせないのだ

きっと飼い主は
 ....
気がつけば雨は雪。

創造の世界では初夏でも雪は降る。

なんて自由な空間。ぽーんと抜ける空間。

木曜日の午後の喫茶店。

一年中飾られているクリスマスツリーに暖色が宿る。

 ....
鬼はそと非通知 ドリフにたとえても知らない世代だったか 加齢の彼氏が
   ライスカレーを頬ばっている
   あぶら顔をさらして

席をへだてた 妙齢の彼女は
   茗荷のてんぷらを注文している
   涼しい顔を店主にむけて

しにせの大衆 ....
壮佑さんの自由詩おすすめリスト(4524)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自分へのご褒美で太る- 北大路京 ...自由詩513-6-24
万有引力を拒否している- 北大路京 ...自由詩313-6-24
谷中日和__- 服部 剛自由詩1013-6-24
紫陽花と砂糖菓子の関係- るるりら自由詩26*13-6-24
きみとはねむるまえにおもいうかべることがおなじだった - 阿ト理恵自由詩9*13-6-24
孫を知らない女の名前で呼んだ- 北大路京 ...自由詩213-6-23
月が嘘をついた日- Neutral自由詩6*13-6-23
透明流星群- 有無谷六 ...自由詩3*13-6-23
寂びた螺子- ねこ歩き自由詩113-6-23
納豆への手紙- りゅうの ...自由詩5*13-6-23
とうきび- ただのみ ...自由詩20*13-6-23
人船- 朧月自由詩613-6-23
夜の散歩- ミツバチ自由詩8*13-6-23
家族- 秋也自由詩6*13-6-23
自動販売機- 北橋勇輝自由詩1*13-6-23
機械じかけの青空に- ゆったい ...自由詩213-6-22
アソコ伝____92章- 花形新次自由詩313-6-22
子午線をこえる風- 月乃助自由詩15*13-6-22
留守電の知らない声に励まされる- 北大路京 ...自由詩313-6-22
余計な一言が面白いと思っていらっしゃる- 北大路京 ...自由詩1613-6-22
こぐま座- Lucy自由詩24*13-6-22
小さな路地の先っちょに- 灰泥軽茶自由詩1113-6-22
水の季節- nonya自由詩22*13-6-22
ルームシェア- 朧月自由詩513-6-22
Ω(オメガ)カーブ- 西天 龍自由詩713-6-22
繋がれた犬- 春日線香自由詩113-6-22
Relaxin'_〜或る午後に- ヒヤシン ...自由詩12*13-6-22
鬼はそと非通知- 北大路京 ...自由詩213-6-21
ドリフにたとえても知らない世代だったか- 北大路京 ...自由詩413-6-21
破顔の片時_②- 信天翁自由詩213-6-21

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