すべてのおすすめ
白く光る田舎の道を
カンカン鳴り響く踏切越え
海に向かって歩いていた

薫る潮騒、うねる波
何処までも続く浜辺に座し
わたし独りのたましいが
水平線を覗き込む

 遠く船が落ちていき ....
地球が終わりの日
外ではモンシロチョウが飛んでいた
私の中ではすべてが終わり
平穏な終焉が訪れようとしていたのだ
何時如何なる場面でも脆く落下しそうな形態で
モンシロチョウは飛んでいた
  ....
春風は
千年前も吹いていた
桜を散らしてビル風は吹く


悲しみを
じっとして聴き耐えている
時間よもっと速く流れて


ゆうれいの
フリをしている月を見て
指さし ....
僕たちの時代
ソメイヨシノは
満開になつて
散つてゆくよ
雪より尖った
花びらが
僕たちの心に
積もつてゆくよ
大丈夫だよ
大丈夫だよ
亜種悪種の
サクラが散るよ
大丈夫だよ
 ....
川原に浮かんでいるのは
ほたる
闇の空気を纏い
黒い重みに浮かぶ
森の深遠のそばで
悲しみの傍らで
現実の重みから脱皮して
ほたる  ほたるよ
粘る闇が重い空気と連結して
夜をもてあ ....
光の螺旋が、天使の渦になってゆく春の音階で、白い洗濯物を汚すお仕事です、と、あなた方は、わたしの腕などするり、と抜けると、二階へと続く階段を、ぱたぱたと何往復もする、日がな一日飽きもせず、光る足跡をつ .... 静かさへ 帰っていく
静かさの深淵へと
降り続ける雨に濡れ
次第に方位を失いながら
次第に意識は目醒めながら

あなたを見つけることはない
あなたに達することはない
あらゆる比喩の後ろ ....
ロリコンの僕はモハメッドのラジオを聴く
モハメッドは神託をもとに新しい世界を提示する

でも新しい世界には僕は居ない
絶対零度のユートピアに自生するメタセコイア

水深3000メートルの暗 ....
二〇一九年十二月一日 「日付のないメモ」


 飛び降り自殺する直前に、窓の外から覗く、さまざまな部屋のなかにいる人間のことを書くというのはどうか。トラックにひかれそうになったときの時間感覚のこ ....
支部総会の役員決めで
師の意に反するような言動を取ってしまった!
その事が気になってその後の練習を続けて二回も休んでしまった
師に厳しく注意されたら謝って脱会しようとも考えた
しかしいつまでも ....
 原色の星


水がこぼれそうな綿の中を
はしる赤い電車にのって
ここには二度と帰らないと
遠ざかる両手につぶやく週末
芽ぶくみどりの上で
火をふく工場
脱輪した三輪車
すべて閉じ ....
澄み渡る空に
哀しみの穴を穿つ

(重層する声の木霊に
向こう側へと突き抜ける
大いなる励ましを得て)

ひかり、ひかり
光は射して

ひかり、ひかり
光は満ちて

哀しみの ....
仮面を被って話をするのと
スマホの画面を通して
話をするのは同じだ
もう好きではないけれど
まだ嫌いではない

画面を通じた話のほうが
穏やかなのはもう冷戦だからか

冷戦のほうが平 ....
 構造が見えてしまえば
 悲劇も茶番になる
       ─ アーノルド・シュワルツビネガー ─

 薄っぺらな一枚の紙にも厚みがある
 厚みのない紙があるとすれば
 それは新聞だ
   ....
もしも僕が
好きなだけ食べて良いよって
言ったら
きみは黒豚ヒレカツの特上を
四人前頼むに違いない
それにたっぷりの辛子と
ソースを付けて
白い飯にワンバンさせて
食べ続けるんだね
 ....
風が吹く
青空が落ちて来る
ゆるやかに
初めて開かれる瞳のように
巻き込まれる、夢の兆し
うねり透明な時が訪れ
大地から外される、天へのきざはし

此処で踊り此処から突き破る
此処で ....
真夜中の冷蔵庫には
大切なものが保管してある

賞味期限のとうに切れたチョコレート

芽が伸び放題になってしまった玉ねぎ

炭酸が抜けきる手前のコカ・コーラ

そして冷凍庫には
あ ....
一面のチューリップをそよがせよ

春に かなしみに
あまりにもふるえ 透きとおってしまう
心臓のために
言い訳のように長く伸びた鉄塔
前の季節の影を踏まないでおくれ
きみは軽くステップする
なびいた前髪がまた元に戻る前に
青空の中で見た雷のように

不衛生なものが溶け出していくんだ
ぼくの ....
わたしが生きているこの場所は
冷え冷えとした哀しみと
沸騰する歓びと 
あなたの透き通るその声が
夜な夜な交差するところ

離して、離して
遠退けず
ノイズまみれの花が咲く
花咲く脳 ....
ぼくは宇宙の一過性のノイズに過ぎないが
きみも深海生物の末裔に過ぎないではないか

とりあえず会話は成立するが
ちっぽけな男が地球を見降ろしている
この世界の現状に最後まで抵抗する民衆であり ....
別々の星で生まれたわたしたちは
別々の星に帰ってゆく
何の不思議があるだろう
それぞれの星にはそれぞれの神が棲む
岩場で昼寝していたり海底で欠伸していたり
だからわたしたちは
それぞれの理 ....
緩やかに
風が流れる
弥生の宵、
懐かしい匂い
鼻腔を巡り
大気圏から降って来る
息吹く命の源を
ゆっくり静かに呼吸する

 あゝ魂はうっとりと
 息吹く命の香に包まれ
 何処ま ....
おれはコンクリートの
 鉄筋むき出しのこわれた外壁のような物陰から
出て
ふらついてしまって
目には
隈ができて
たちまち凸凹につまずき
炎のように燃えて
また
ふつうに徘徊し
あ ....
この模造を容認して欲しいのだ
誰も狂気を取り扱えないのだけれど

この贋作を許容して欲しいのだ
せめてものきみのへ土産として

収監されるきみへ残り少ない愛を

僕たちはじゅうぶんに生 ....
朝には
忘却している、
昨日にいざこざや喧嘩も
あったとは思うのだけれど
夢の
残滓と共に
ちりぢりとなって
雲として
流れゆく・・・


朝に
騙されていようと
ニコチ ....
蒼く震える手が伸びて来る夜
僕は夢の中にいた、夢の中をさ迷っていた
境を隔てる壁は何処にもなかった
でも神さまは見当たらなかった
しめやかな雨が街路樹を濡らしていき
昼間荒れ狂った海は信じら ....
{引用=カラスのギャロップ}
北国の春は犬連れでやって来る
ぬかるんだ地の上を
着物の裾を汚しながら遅れてやって来る
太陽は雌鶏
ぬかるみが半分乾いたころ目覚ましが鳴って
あとは忙しく吹い ....
久々に訪れた病院の園庭は、
十数本の桜の木が
無数の赤い蕾を膨らませていた。 

その生命力は、
春の大気に漲り震え
園庭という枠を獰猛に
突き破っていく不穏さを孕んでいた。

膨ら ....
六月の水で世界が浸される頃
どろどろに泥濘んだ地面から
ごんごちーが現れて
悪い子どもを地の底へ引くんだって

「ばあちゃんがゆってたもん!」

赤い顔をしながら稲村さんは言う
今日は ....
壮佑さんの自由詩おすすめリスト(4550)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
永遠- ひだかた ...自由詩4*22-3-31
モンシロチョウ- 山人自由詩3*22-3-31
春の新月- 秋葉竹自由詩522-3-30
ドラミちゃんのはなうた- 足立らど ...自由詩422-3-30
- 山人自由詩4*22-3-30
幼子たち- ちぇりこ ...自由詩622-3-29
比喩の回廊- ひだかた ...自由詩622-3-28
ロリコンのうた- マークア ...自由詩422-3-28
詩の日めくり_二〇一九年十二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-3-28
自分のはかりによって人をはかっている- ホカチャ ...自由詩3*22-3-27
原色の星- soft_machine自由詩222-3-26
PRESENCE- ひだかた ...自由詩3*22-3-26
画面夫婦- イオン自由詩4*22-3-26
近日落書き集- 室町自由詩222-3-26
僕の豚はきみの豚- 花形新次自由詩222-3-25
初めて開かれる瞳のように- ひだかた ...自由詩722-3-25
真夜中冷蔵庫- やまうち ...自由詩222-3-25
春の指令- 塔野夏子自由詩7*22-3-25
春のように生きよう- 微笑みデ ...自由詩722-3-25
わたしが生きているこの場所は- ひだかた ...自由詩6*22-3-23
信仰- マークア ...自由詩922-3-22
それぞれの星- やまうち ...自由詩122-3-22
緩やかに、春- ひだかた ...自由詩622-3-21
夜のつづき- 室町自由詩322-3-21
葛飾慕情- マークア ...自由詩622-3-21
自由詩「朝の詩(うた)」_2022.03.21(月)- 田中恭平自由詩6*22-3-21
夢の境界- ひだかた ...自由詩422-3-20
言葉の煽情的ボディライン- ただのみ ...自由詩8*22-3-20
見えるもの/見えないもの(改訂)- ひだかた ...自由詩5*22-3-20
ごんごちー- ちぇりこ ...自由詩422-3-20

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