すべてのおすすめ
中身が好きなのについでに美人で困る 部屋に残った指紋を気にしている プラヌラスキフラストロビラエフィラ
呪文のように覚えているのは
予備校の先生が絶対にこれだけは
おぼえておいて損はないぞと言った
生物の秘密兵器

必ず出題されると信じて
歩きながら
 ....
かつて夏の日に幾千万の蝉たちが空へかえった 
その日の灼熱はすべてを焼き尽くした 八月の焦土

大きな鳥の影が空を覆いポトリと卵を落とした
破壊と悲惨の卵 子供たちを奪い去った卵

何の大 ....
いまは何一つ好きにはなれない

しろい夏に鳴き終えて落下する少女

夏は夏らしく振舞うことで時を虚ろにする

日に焼けたこどもたちよ

謎が謎でなくなる未来

夢に見たものの本 ....
ケーキを食べるためについている口だ 私が立っているビル群の下
そこには昔深い海があった
不燃の塊に埋め立てられ
魚は住処を失って
そうして海は死んでいった

濁った灰色の海を眺めても
波音は聞こえては来ない


私が ....
興津駅の手前 山側
人家が不意に途切れて
現れる
庭みたいに小さな畑
柿や夏蜜柑の樹
小さなブランコ
うつくしい朝
空は西から吹き払われ

(生き延びてここに戻るとは
 思っていな ....


風の強い日 姉さんは洗濯物になる
海からの風は 姉さんを裏返したり表にしたりする
はたはたと身体の鳴る音にいちいち反応しては
子供みたいにはしゃいでいる
時折 砂混じりの風が当たると ....
ひとりごとのボリュームをあげた エスカレーターで小さくなっていく顔の大きな女 秋の中国地方を巡るツアーバスが
平和公園に着いたとき 記念館から 
修学旅行生の一団が出てきた
入れ替わりにはいった私たちが
今日最後の客になった

平和記念館を出ると
秋の陽はすでに落 ....
 空に むきだしの骨をさらす伽藍
「歴史」はいつも古びた建物を残していく


廃墟のあとにしか 平和が生まれることがないのなら
平和は、あまりに残酷な子


森は、朝にめざめ
戦いの ....
あ、の形にひらいた口から
あ、がこぼれて落ちた


床にふれる
粉々に砕けて、見えなくなった


手を伸ばして鍵を外す
からから、と窓をあける
なまぬるい風が不躾に入り込んでくる
 ....
FOREVERを折ってやる ばーばに手を引かれ
ゆるい坂道をてくてくいけば

「コカ・コーラ!」
わたしは畑に捨てられていた瓶を指さして叫ぶ

ママ、という言葉は知っていたけれど
ママ、と呼ぶ対象がいなかった
日 ....
もぐもぐと
もぞもぞと
もふもふと

なよなよの
へろへろの
もふもふの

あなたのその





今は夏
高架線の下
草が
生えて
熱が
もやって
してる ....
壊れ 乞われて 雨水 休む
歩道に映る目 とんじぇだなあ

傘さし濡れずに 草 飛ぶ蛙
追ってたたずむ とんじぇだなあ

黒雲 ちぎる手 強い風 往く
片手 ぶらぶら とんじぇだなあ
 ....
大人びていく幸福に
ついていけないもどかしさを
毛布のやわさでまやかしながら
わたしは夏を食いつぶしている

開け放した窓からは
額を撫ぜる弱風と
時点に留まる笑い声

途切れること ....
しろく しかくい たてものの中から かわいた無数の命の声がするのを
しずめるかのような噴水

しろさ きわだつ 広島平和記念資料館を想いながら
床についてみた夢は
しろい塩で できた ....
県民歴3年

まだ「知心剣」を使いこなせない

大分川沿いを毎日 散歩していた 普通の大きな川
私にとっては新天地の特別な川

川沿いの舞鶴高校生がカヌーの練習をしていた土曜の午前
先 ....
策士策に溺れて藁を掴んでいる 君の前で溺れるから人工呼吸してください ヒューヒューヒュー
ドーンと叫んで両手を高くあげ
おもいっきり地面を蹴ると
おじさんの体は
そのまま夜空へあがってゆく
おじさんの花火だった

おじさんは夜しか現れない
ビョーキかもし ....
日曜日
公園端にひまわりが伸びていた
二輪はふてぶてしい黄色
子ども達のはしゃぎ声を
したり顔で見下ろしている
あと四、五本のはまだ早緑
背丈は一人前なのにねー

大きな葉っぱを着て
 ....
 
しゃりしゃり しゃりしゃり かき氷

アベックぺたぺた かき氷

夏やねぇ あつっ!



 



 
その鳥には名前が無い 永く忘れていたのかも知れない

その馬には乗り手がいない あまりに荒々しいから

その石には角が無い ずっと転がってきたから

僕は銀河の鳥の名前を知りたかった
 ....
腕がある
脚がある
カラダがあって
心臓はこの辺だろうか
洗濯物を干しながら
幸福感に包まれる

よれてしまった襟だとか
落ちきれてない染みだとか
ゴムの伸びたパンツだとか
新品で ....
古池にサメを放つ ムスクの香りに頼りすぎている男でした
壮佑さんの自由詩おすすめリスト(4550)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
中身が好きなのについでに美人で困る- 北大路京 ...自由詩713-8-9
部屋に残った指紋を気にしている- 北大路京 ...自由詩313-8-9
ミズクラゲの一生- Lucy自由詩26*13-8-8
八月の子供たち- 梅昆布茶自由詩1813-8-8
何一つ好きにはなれない- ただのみ ...自由詩18*13-8-8
ケーキを食べるためについている口だ- 北大路京 ...自由詩513-8-8
平和の地層- 中村 く ...自由詩413-8-7
興津の庭- 大村 浩 ...自由詩713-8-7
岬の家- 佐東自由詩10*13-8-7
ひとりごとのボリュームをあげた- 北大路京 ...自由詩1113-8-7
エスカレーターで小さくなっていく顔の大きな女- 北大路京 ...自由詩613-8-7
八月六日の影- イナエ自由詩16*13-8-6
蜻蛉の泉- 月乃助自由詩1113-8-6
同じ窓辺- あ。自由詩713-8-6
FOREVERを折ってやる- 北大路京 ...自由詩213-8-6
もらい乳- そらの珊 ...自由詩24*13-8-6
夏の日の朝- まきしむ自由詩113-8-6
とんじぇ雨- 砂木自由詩10*13-8-5
空のある雲の意味- 茜井こと ...自由詩5*13-8-5
- るるりら自由詩26*13-8-5
大分川- 朝焼彩茜 ...自由詩6*13-8-5
策士策に溺れて藁を掴んでいる- 北大路京 ...自由詩313-8-5
君の前で溺れるから人工呼吸してください- 北大路京 ...自由詩613-8-5
おじさんの花火- yo-yo自由詩9*13-8-5
でっかい- salco自由詩11*13-8-4
かき氷- 殿上 童自由詩10*13-8-4
銀河の鳥- 梅昆布茶自由詩1013-8-4
【ベランダに吹く風】詩人サークル「群青」七月のお題「風」から- そらの珊 ...自由詩18*13-8-4
古池にサメを放つ- 北大路京 ...自由詩513-8-4
ムスクの香りに頼りすぎている男でした- 北大路京 ...自由詩313-8-4

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