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( 竹林に翁が影、竹を切る 音がする )



里はもうそんな時節らしい


 路によりそう水の流れ
ここは、暮らしにいつも水音がある


 流れる水は 淀むことをし ....
長い年月会っていない友人
それでも友人と言えるのは
年賀状にある自筆の文字

さて今年も…
勢いに任せて
「 い ち ど あ い た い ね 」
きょうという日に
きょうという火が
ともされる
約束したわけでもないのに
東の空に

明るく
温かい
平等な
きょうが
どこから生まれてくるのか
ボクは
みつけた
旅の途中で ....
ひこうき雲で借金の催促 安全ピンが指に刺さりました
血も出ています
原因は私の不注意です

勉強になりました
安全ピンが安全じゃないことから
考察される
物品の名称 機能 リスクの関係

そして
景品 ....
渇いた湖底を
掠め
渦巻き
通過していく
そんな
低温の吹雪を

窓には無数のひび割れに似た
しばれ模様が張り付いて
空気中の水分は
耳にも
皮膚にも
触れない
喉も乾かして ....
頭まで毛布を被り
丸めた背中の向こう岸に
たまった呼吸の骸が、たからもの
眠りはぬくもりに引きずられてくると
信じて布団にもぐりこむ
あなたをここに押しこめたい

寝息の小川を
すい、 ....
この思い出せないものは
おぼろに揺れて
この肌と共に老いていく

老いた幹に
傷が付くと言う事も
その痛みも遠のいて

一見の新芽を褒めては
少し背伸びする若造を
少し微笑みな ....
方程式は基本的に
恒等式だ

解を求める関係は
恒に平等なんだね


君を好きになって
結婚したけれど
僕は君とイコールじゃなかった

だけど
お互いにイコールになりたいと
 ....
父は厳格な農夫だった。私は子供のころから農作業を手伝っていたが、効率の悪いやり方や、やる気のない態度、失敗に対して、父から厳しい叱責を受けた。収穫された桃を運搬する際にあやまって桃を落としてし .... あれは
花の散る音だよ
花びらの儚くはがれ
地に落ちる音
砂に擦れる骨片の
乾いた軋みのようだろう

あれは
時の流れる音だよ
流砂のさらさら崩れ行く
風と波の造る音
私の体を通 ....
会社を辞めることとなりました
ご迷惑をおかけし申し訳ありません

うなだれる青年は小さい声ではっきり言った

心の病

自殺未遂

離婚

子供との別れ

この半年間どんなこ ....
たとえばきみが何もかもを
小文字から始めてしまうひとだとしても、
両方の足を水の中に沈めて
砂の肌触りがずっと流れていく日のこと
生き物たちは、朝になれば。

とてもよく乾いたシャツの中に ....
棺桶を担ぐ役からはずされている ある日 生まれて来て
わたしは泣いた
そして何かのきっかけで
わたしは笑うようになった
誰に教わることもなく

やがて
何かのきっかけで
わたしは少女と出会い
恋をしたのだ
誰に教 ....
しー
しーっ

ひとさしゆびをたてた
この世界のすべてに
ないしょにするみたいに
にやにや
歯列のすきまから
秘密がこぼれる


便利になりすぎて困るわ
いまは
ネットと ....
掃除を終えた綺麗な部屋に
いっぱいの日差しが入ってくる
本棚の背表紙もそろえたし
机にだって塵ひとつない
今のこの部屋には
神さまだって住めるけれど
そうするわけにもいかないし
背もたれ ....
ぼくのこころに根をはって
大きくなった老木が
公園の散歩道をゆく

墨絵のような老木から
枝が生えて
格子状に柔らかく伸びて
その先に花が咲く
躑躅の紅い花
ハナミズキの白い花
菫 ....
海がしょっぱいのは
泣き虫が残した
名残りかもしれません
当て付けかもしれません

海が青いのは
まだ幼くして
生まれ変わったものかもしれません
澄みきった空に
負けたくなかったのか ....
夜明けを失ったネオン街の
交差点
理髪店のテレビモニターにそっと映される
無人攻撃機の視線と
閃光
子供たちの 消えた道
かわいそうね
退屈な声が風に歌う
長く生きられなかっただけだよ ....
うまいこと言おうとして舌を噛む 良い句が浮かんで書けないボールペン 土曜日の朝
詩の学習会に出かける電車の中
文庫を読んでいたが 文字がぼやけて読みにくい
片目を閉じてあたりをながめ 見付けた左目の異状
会場で雑談中に報告すると
詩友はきつく念を押す
「必 ....
群衆の中を往き交う海猫達の叫びはなおも遠く、
この胸の錆び付いた音叉には共鳴しない。
道端で音楽を奏でる者たちに、路地裏の住人は白けている。
彼は言う。ペインが足りないのだ、と。

人は ....
うつむき すぎた
頭を軽くして
ゆっくり上げると

青空

今日の空は一段と青い

でも

この青さは
少し
傷にしみる


そんな気持ちを察してくれる
空は

南 ....
(傘の滴を落としながら)
そこから抜け出すためには
入口を探すしかないのですが、
誕生や死という非日常に囲まれて
小さな日常があるのですが、
強い雨の中 物質と観念をつなぐものは
 ....
【 人生映画館 】

白いスクリーンに
私の人生を映してみれば
どんな映画になるんだろう?

始まりは
ごく平凡な子供時代から
思春期はシャイな少女の
夢見がちな その憧れと日常
 ....
おおきな、まるいわのなか
みんな、そっと、ゆすられている。
河原のこいしのように。
ぶつかり合い、こすれあい
ういういしいかどが、削れ
お行儀よく、揃えられたこどもたち。

わ がただし ....
憧れは
雪にとけている
朝に降っている
布団のなかで
熱を持っている

美しい憧れに
忘れられたくない
だから秘密で
いくつも言葉を並べてる

憧れは夢に住んでいる
憧れは君が ....
宇宙との交信中酢飯の匂いしている
壮佑さんの自由詩おすすめリスト(4550)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水の帰郷- 月乃助自由詩14*13-12-18
26年_年賀状- イナエ自由詩11*13-12-18
猫のさがしもの- そらの珊 ...自由詩2213-12-18
ひこうき雲で借金の催促- 北大路京 ...自由詩813-12-18
安全ピンが指に刺さりました- ichirou自由詩15*13-12-18
- Lucy自由詩21*13-12-17
蜜月と迷子- 茜井こと ...自由詩9*13-12-17
長寿- subaru★自由詩14*13-12-17
方程式- ichirou自由詩6*13-12-17
老い- 葉leaf自由詩713-12-17
散華- salco自由詩1113-12-16
がんばれ- ichirou自由詩11*13-12-16
easy- Debby自由詩513-12-16
棺桶を担ぐ役からはずされている- 北大路京 ...自由詩413-12-16
誰に教わらずとも- ただのみ ...自由詩25*13-12-15
タルタル- オオカミ自由詩213-12-15
冬ごもり- 八布自由詩813-12-15
宝物 - 殿岡秀秋自由詩7+13-12-15
海の痕跡- subaru★自由詩10*13-12-15
さよならの日に- 凛々椿自由詩913-12-15
うまいこと言おうとして舌を噛む- 北大路京 ...自由詩813-12-15
良い句が浮かんで書けないボールペン- 北大路京 ...自由詩813-12-15
異状であっても病気じゃない- イナエ自由詩9*13-12-14
夜空- ヒヤシン ...自由詩9*13-12-14
もう傷はしみないよ- ichirou自由詩7*13-12-14
冬の四角形- 空丸ゆら ...自由詩1413-12-14
【_人生映画館_】- 泡沫恋歌自由詩20*13-12-14
そっとゆすり、- 凍湖(と ...自由詩413-12-14
ラブレター- うみこ自由詩6*13-12-14
宇宙との交信中酢飯の匂いしている- 北大路京 ...自由詩513-12-13

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