すべてのおすすめ
昔大きな戦争があったことを
食卓のバナナは太陽に教えてもらった
黄色い時代だったという
バナナは自分が青かった頃に住んでいた国について
通りかかった風に話し始めた
小さな島がたくさんあっ ....
死んでみてわかった

あの世の消費税は
100%なんだよと
父が逃げるようにこの世に帰ってきた

それが私の息子だ

あの世でも
何かを消費しなければ
生きていけないら ....
僕の通っていたひかり幼稚園は
お寺の中にあって
墓地は恰好の遊び場だった

4月8日は花祭り
お坊さんの園長先生は
あまりおいしくない甘茶をみんなに飲ませて
毎年自己紹介させる
め ....
けっこう血が出てドッキリカメラじゃなかった 星が瞬かずヒーローは来ない あの大きな地震から三年たって
家を建て直した人の窓ガラスが悪意で割られるという現実
廃炉問題や生活再建や瓦礫処理はまだまだ続きその一方で
こちらの生活は元通り
スーパーで売っていないものはない ....
廃屋に一本の桜が立っている
誰一人愛でる人もなく
人知れず枝を伸ばし
花を咲かす

月明かりの夜
街灯に照らし出されて
ぼんやりと薄桃色の
その姿を浮かび上らせていた

夜の静寂に ....
小枝
小石
いきどまり
切り株
ほんのちょっぴりの孤独
ガラスの破片

太陽
これは夜
これは死
これは罠
これは釣り針
畑仕事
木の節目
カ ....
合気道の稽古で
左目を傷つけた
痛風の発作が
右の親指の付け根に出た
車庫入れのときに
自動車を壁でこすってしまった
黒皮の財布を失くした

それでもぼくは
幸せであると唱える
 ....
結論がない朝 風が素通りする 乳児用の細軸綿棒で耳掃除をすると
耳の奥深くに綿球が入り込み
ふつうの綿棒では届かない部分で感じるわずかな痛みと恐怖が
心地よい

目には見えぬ自分の鼓膜付近で
薄い皮膚と細い紙軸の綿棒が ....
やさしさは省略された
ふりかえれば風速の弱い地帯
簡潔な救護をあずけた
そこかしこの明るみは
ひとつ、ひとつ、きみのなかに
重みを持っていく


ひとは、か ....
かなしみをください
あなたの傷口のように深い夜に

ことばをください
書き忘れた遺書のように
端正に綴ってみたいのです

桜が眼に沁みてなぜかせつなく
なにかを教えてくれるのですから
 ....
ドイツ語で弱音吐いた  春への憧れ


風の唸りとみぞれ雨 白激しくて雪から氷
春は名のみに 待ち待ちし
春への憧れ 今日終えて

春は来にけり 吾が庭に
仏の座母子草 胡瓜草姫踊り子草
さり気なき草々の ....
微笑みを恐れて泣くなど愚かなこと
胸腔を吹きすさぶつむじ風は微熱をうばい
からころと鳴る胃が律動を求める

乾燥した真昼の道は
縄に括られた首を一心に手繰り
点々と続く血の跡を浮き上がらせ ....
 
月夜の桜にご用心

照らされた花吹雪に心をもっていかれるという

そんな夜はおひとりになりませんように



 
もうすぐやってくるものを迎えるために
部屋の配置を変える
“あるがままを受け入れる” それが存在の呟きだとして・・・
翼は鳥に似合う
「重いものを背負っていますか?」
おせっかいをやいてみる ....
コンビニの灯りに集まるクラゲを
殺し屋はすべて撃ち落とした
その間にも人は計画を作り続けた
幸せになることはとても簡単だった
書いたばかりの遺書を握りしめて子供が走る
町はずれまで行 ....
別に昆虫の話じゃありません
これは一種の開き直り
あなたは平和主義者ですか
わたしは違います

大仰に言ってみても
所詮 頭と胸
頭で知った理想を
胸にぶら下げて生きること
本音と建 ....
我が社に知的障害持った青年が入社した
長い期間研修で頑張って入社した
彼は我々の新しい仲間だ

18歳の彼は真面目で優しい
彼を見ていると
健常と障害の違いは紙一重だと思う

彼の ....
小枝の別れめに すごした雪が溶けかけている
のしかかられた小枝は いつも 問いはしない
さまよいながら 降り募る 重さにただしなり
折れたら落ちる 回る季節に巡りを てばなし
花芽を ひとつ連 ....
仕事のときは訛っていたよね そばつゆだったけど飲んだ 高戸橋から江戸川橋の間
神田川は桜に抱かれている

護岸に並んだ二百数十本の幹から
幾千の枝が
それらの枝はその幹の根よりも低く
深く
川面を抱きしめる

ビルとビルに挟まれた都心の ....
私に背中を見せたまま
茫然と立ち尽くしている人を
振り向かせたいから
静寂の悲しみを震わせるために
遠くまで聞こえるように
私は心を刻むのです


私の影に隠れてしまって
ひざを抱え ....
父がハーモニカを吹く
孫らに
子らに
万感の思いを込めて
「花の街」を吹く

私は父が奏でるハーモニカが好きだ
80歳になっても奥深い響きは変わらない
何十年経っても変わらない響き ....
放射冷却の夜があけて
風もなく
日中の気温は上がる

この穏やかな春霞
雪どけの水蒸気
あふれる陽光に
紛れ込んだ
毒の微粒子

笑顔に溶かした
敵意のように
言葉に塗られた殺 ....
夜明け
窓を開けると
空に明星が瞬いている

テーブルにこぼした煙草の灰を
手で掬いとっているうちに
夜が終わっていく

春先の
暖かい雨は降り止み
朝日が微かにひかる
神経が泡 ....
向かいのホームから出たのが最終電車だったようです
壮佑さんの自由詩おすすめリスト(4550)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
落花生- 乱太郎自由詩25*14-4-2
消費税- 小川 葉自由詩714-4-2
花祭り- ichirou自由詩10*14-4-1
けっこう血が出てドッキリカメラじゃなかった- 北大路京 ...自由詩414-4-1
星が瞬かずヒーローは来ない- 北大路京 ...自由詩314-4-1
後ろからくる崖- ふるる自由詩10*14-4-1
【_廃屋の桜_】- 泡沫恋歌自由詩23*14-4-1
三月の水- モリマサ ...自由詩614-4-1
ぼくは幸せである- 殿岡秀秋自由詩914-4-1
「現代詩フォーラム」について- 空丸ゆら ...自由詩714-3-31
細軸綿棒- ichirou自由詩9*14-3-31
ある旅路- ねことら自由詩614-3-31
憧憬。春- 梅昆布茶自由詩24*14-3-31
ドイツ語で弱音吐いた- 北大路京 ...自由詩514-3-31
サークル「群青」_課題「春」_『春への憧れ』- 木原東子自由詩9*14-3-31
◎あぶく- 由木名緒 ...自由詩1014-3-31
ご用心- 殿上 童自由詩22*14-3-30
曖昧な一日- 空丸ゆら ...自由詩1514-3-30
simple_plan3- たもつ自由詩914-3-30
頭_胸_腹- ただのみ ...自由詩15*14-3-30
新しい仲間- ichirou自由詩14*14-3-30
巡花芽- 砂木自由詩16*14-3-30
仕事のときは訛っていたよね- 北大路京 ...自由詩414-3-30
そばつゆだったけど飲んだ- 北大路京 ...自由詩3*14-3-30
桜/きっとそうするしかなかったのだろう- rabbitfighte ...自由詩5*14-3-30
触発- 寒雪自由詩814-3-29
音の和_春の和- ichirou自由詩1214-3-29
大気の中に- Lucy自由詩10*14-3-29
桜の樹の下へ- 小林螢太自由詩20*14-3-29
向かいのホームから出たのが最終電車だったようです- 北大路京 ...自由詩814-3-29

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