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新緑は青くないんだ


白みがかった黄緑色の葉がゆらゆら揺れる


先にみつけた甘い香り


見渡した先に踊る藤の花


とうの昔に忘れた記憶


変に染み付いた幸せの感 ....
{引用=――にんげんは
  抽象する動物なんだな
  (北村太郎「悪の花 2」) }


鳥の目醒めがあって
それから少し遅れて
人間の目醒めがあって
それからだいぶ遅れて
私の目醒 ....
僕等はいつ死んだのだろう

今命有りこの世界でくらす

人間は実は一度しんでいる

母親の体内から生まれ

この世の中に産声を上げた瞬間に

その生命は一度死に

 ....
突き抜けた青天から目をそらし
振り返ってしまうことがためらわれ
気付かなかったことにした

水滴ひとつ浮かばない箱を抱えて
所在を見つけようともしなかった
抜けた羽毛を一枚入れて
ふたを ....
優しさを貰うと
優しくなれる。
愛を受け育つ
愛を与える毎日。

感動すると
行動が産まれる。
優しくされると
元気が出る。

優しくされると
やる気が出る。
優しくされると
 ....
切ない夜を波濤の数だけこえて
やおら滅びゆく貌(かたち)のように虚しく、
何処までも果てのない君とともに
歌うべき僕たちの言葉が見つからない

伏せた漆黒の虚しさは朝日を浴びて
いつしか濡 ....
みみずくは
夜には水をやったりして
四月早咲きの月見草たちをかわいがっていました。

みずくみみみずく。
もうずいぶんとむかし

あなたはたしか
「砂漠のなかで金の粒をさがすようね」と言った
僕はそれはちょっと違うんじゃないかと言いそこねた

きれいな空をそのままうつしたような海の
ちょうど ....
糊の効いた藍染めをくぐり抜けると
石鹸の香りがいらっしゃいませと迎えてくれる

散歩の途中でみつけたお風呂屋さん
モクレンの香りに誘われて迷い込んだ小路
朝夕通っている駅前通りとはさほど離れ ....
               090420

じっくりことことと
煮詰めるのですと
テレビの中の先生が
無感動に説明しています
感動するのはアシスタント役の
アナウンサー
お客さんの聴 ....
銀色のトラップが巡らされた森の中
ラピスラズリが妖しく光を放つと
遠吠えするサボテンやおしっこ臭いキャベツ人形たちが
深い眠りから目覚める
           *
レムの端っこで危なげなア ....
{引用=
人体なんてものは
ただの
いっぽんの管と
つめたい椅子の上

炭水化物や窒素や湯が沸するのを待つ七分間や
この壱拾円玉やアイベツリクや若年性痴呆や
通過してく、それぞれの…… ....
一度にたくさん、ではなく
そろそろ、と流し込む感じ

絶対濃度を持たない空気は
放流の力で簡単に色を薄め
侵入者だったはずのものが
気付けば当然になっている

さっきまで開いていた花は ....
ベイブリッジ近くの流行りのマンションは
遠くからだと暮らしの明かりがあたたかだけれど
ロビーでこうひとを待っていると
ちゃちでざわざわとしたものにしか思えてこない
ビジネスマンがエレベーターに ....
ぽんぽん
前に歩いている人が花を落とす
私はそれを拾うのは癪なので踏み潰して進む
ああ夏が来てしまうんですね
となりにいる人にそう言うと
その人は
この世の終わりという顔をして
爆発して ....
おはなの香りは麻薬のようです


やっと離陸した春たちは
いっせいにビルから飛び降りて
女の子たちの透明な鱗に
好んで住まうらしい
ちょうちょが飛んでいくのを見て
銃に撃たれてしまわな ....
大気は徐々に枝垂れ流れ
紫色に染まってゆく
雑踏は過去のものになり
ほのかな灯りも音を持つ

乱反射していた人工のひかりは
次第に少なくなってくる
大気は更に厚みを増し
地上 ....
春の川のほとりには
ようかいももあらい侍が
やさしい男が
ひとり
きせつを憂いていました
そこでは
なにもしらないだけの
赤ちゃんももばかり
むじゃきに
きゅっきゅとながれて
ゆき ....
柔らかな光の筆先で
なぞられた街並は
おぼつかない輪郭から
あどけなくはみ出す
水彩絵具の色合い

目の前を行き交う人々の
心なしか和らいだ眼差しは
古いアルバムの内側で
セピア ....
わたしとあなたで
せかいを延ばそう
ーーーーーーーーーーーーーーーー(ノバシボウでも構わない)

熱めのおふろ に
つかるとき ちょっと
ドキドキする
そんなかんじ

守ってるいつも ....
砕けた星が
スウィング・バイしていく
いまにも
純潔は窒息しそうで
そのうえ
日記は白紙で
小説も空白で
そのことにきづけなかったひとびとは
拡散するすんぜんだった



天体 ....
おもむくままに、旅に出ようか

規則正しいかたかたとした音は
恐らく鞄に忍ばせた貯金箱
目を閉じればそれは
大きな機関車のタイヤに変わる

太陽はなだらかに線路を作り
どこまで続いてい ....
本を閉じると
立ちのぼっていくけむり
あちこちから湧き立ちはじめる
エクトプラズム

小屋の外をかけまわっていた子供が
ふいに立ち止まって
草原のはるか向こうを見た

ぼくはしおりを ....
昨日もらったキャンディを
茶色の小瓶に入れたって
甘い薬にはならないと

喉を鳴らせてむくれてる
僕のかわいい女の子

このあいだの満月に
こじ開けられた地下室の
鍵は窓から放り ....
湯舟から上がり 
シャワーを浴びていた 

足元に汚れたものが
落ちていたので 
シャワーをかける 

しゃがんで見ると 
細い足で 
タイルの{ルビ縁=ふち}にしがみつく 
一匹 ....
角砂糖をひとつ
昨日の夕焼けに落とした
レモンだけじゃ
辛すぎるかもしれないし
ただなんとなく

作り笑いをひとつ
一昨日の捨て台詞に添えた
当って砕けただけじゃ
苦すぎるかもし ....
彩りと彩りがひしめきあい
ぼくはお茶をすする

うすくれないに緑が混じり
きれいなまだらの葉桜は
そよそよそよと風に任せ
勝手気ままに踊り舞う

ちょっと目線を背けてみれば
だらりの ....
青空から真っ白い
雪が落ちてくる
所在なきものたちが
幸福を連れて
地上にやってきた

見えないところで定着
成長する細胞のはじまり
子宮でお遊戯会が催される
喘ぎ声 ....
{引用=
よけいなものは吹き飛ばして
だいじなものだけ
のこればいい

溢れかえる主張には
ほとほと飽いてしまって
あなたが思っているよりも
実はわたし、身軽です
指図なら要らないの ....
朝が墜落する前の静けさに
私とあなたは手を繋いで
ただ狭いベッドにぶら下がっていた
午前五時、東京という街


徹夜明けで、熱のひかない目蓋
ピンク色の境界線がぼやけている、口唇
 ....
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