すべてのおすすめ
大好きで大好きで 恋する気持ちが苦しい
苦しくて切なくて苦しい
(食事は喉を通る 食欲もある)
君に好かれたくてダイエット頑張る
(食事は喉を通る 食欲もある)
好きで好 ....
風のなるほうへ歩くよ
誰かを傷付けてしまったわたしを
きっと忘れないために
だからね
あの月が静かに輪郭を失って
カフェオレのような夜に溶けていたこと
あなたも忘れないで
雨のふるほうへ走るよ ....
歳を取るということは
感覚を鈍くすること
子供の頃
あんなに嫌いだった
トマトを肴に
酒を飲むこと
許せなかった
髪を嗅ぐ仕草を
見過ごして
口説いてしまうこと
嘘をつ ....
十二月二十四日に
俺にメールしちゃうなんて
君の考え見え見えです
とか言って君のメールに俺は歓喜し
手元にあるベルを鳴らしてホーリーナイト
今夜は聖なる夜だから
朝が来るまで飲み明かそ ....
{画像=130917162815.jpg}
この幸せが
たとえば うつろいだと言えば
消え去ったあと
笑ってしまえる
この幸せが
たとえば とこしえだと言えば
消え去ったあと
....
「お父さんは、いつもむっつりしてたけど
家族は結構大切にしたんだよ。
日曜日の度に色々なところへ
連れて行ってくれたんだから。」
週六日精一杯働いて
やっと巡ってきた休日なのに
....
たったひとつの科白で終えるとき
誰もいない薄暗い部屋を飾ろう
もし手向けられるならば
二度と咲かない蒼い薔薇がよく似合う
使われない硝子が棚の底に
染み付いた煙は放置され
黒い黴が支配 ....
すべての投影
まぼろしのごと
偶然性おび
世界があらわれ
夢の質感
デジャヴの感触
不思議なことが
起こる脳内
暗闇のなか
今日と明日に
はさまれる夜
....
赤い好きも
青い好きも
透明の好きもあげる
甘い好きも
辛い好きも
酸っぱい好きもあげる
熱い好きも
冷たい好きも
あたたか〜い好きもあげる
スッとする好きも
ベタッと ....
三点リーダで終わりにしよう
夕暮れ時、空は実に赤い
今日は長いようで短かった
誰が誰を裏切ったとか
誰が誰を茶化したとか
そんな与太話もやがて ....
「また明日ね」
手を振って
さようなら
それだけのこと
「また明日ね」
ばいばーいと
受話器をおく
それだけのこと
未来がほしい、なあんて
難しいこと言わないから
「ま ....
「コラッ!あっかんべーしたなっ」
バックミラー越しに
「今、あっかんべーしたなっ」
わざと見えるように
「もう!あっかんべーしたなっ」
お母さん、こがん(こん ....
大人になったのわたしは 眠たい時に寝る
あるいは 眠たい時にも寝ることを許されない
子どものころは違った
短い針が9のところに来ると 布団に追いやられた
否応なく灯りが消された
二段ベッ ....
少女、
月曜日の放課後につくった詩が
火曜日の朝には消えていた
細い指でなぞった物語が
校舎裏で砕けていた中2の夏
西の空がまぶしい
あれは現代詩ですか
いいえ、
夕暮れです
毎日す ....
雨は平等に降りしきる
あなたにも、わたしにも、
だけど、わたしには傘がない
僕が思春期に可愛がっていた
片瀬江ノ島駅に住む、野良猫ニャー子は
破れた恋に涙を流す学ラン姿の僕に寄り添い
顔を膝にこすりつけ
(にゃあ)と優しくひと声、鳴いた
僕と出逢 ....
三人寄れば文殊の知恵
ふたりで一緒に考えよう
僕がふたり分考えるから
目覚まし時計の呼ぶ声に乳白色の霧をかきわける朝
夢の続きの小路をたどればあの古い石の門がが見えるかもしれない
丘の上の教会には孤児院が併設されていて僕の友達がいた
通りを浜のほう ....
甘いモノばっか口にして
青写真の上で踊らされ
あからさまな嘘に 慣れていく
他人の思惑に乗せられて
自分の声には耳を塞ぐ
そんな生き方が 楽ちんだ
なんて 思っていたけど
ど ....
お前は木の葉のように
大気の騒がしいうねりを巧みに乗り継いで
俺の途上にやって来た
到来はすべて拒絶であるので
お前は遥かな海からはるばる俺のもとへと
拒絶の華々しい毒を優しく手渡した
....
ある満月の晩、女友達が私の家にやってきた。シャンパンを片手に。何かのお祝い? と尋ねたら「まあ、そんなようなもの」とほほ笑んだ。酔っぱらうと虚言癖のある彼女は「やっとわかったの。わたしは王女さまだった ....
汲みあげる
言葉になる前の想いが
溶けている井戸水から
丸い壁の井戸の底の水面には
手がとどかない
のぞきこむと
そこには何十年もつきあってきた
おれに似た顔がいる
顔はつぶや ....
熱湯を浴びたあと
綺羅綺羅しくこおりが浮かんだ
キンキンな水に投げ込まれる。
いちばん色鮮やかで、歯ごたえのある状態でとまる。
サッて血が昇って(顔が熱い!)
サッて血が落ちる。
わた ....
したたかに濡れたひな菊のとなりで
腐り果てた一羽の雀
受け止める土は泥のようで
月の光も届かない
空家と廃屋に挟まれた僅かな路地のことだった
塗り潰されたような目
塗り潰された ....
異様な色の雲が
頭上を物凄いスピードで流れ
不吉な予感が
風に乗った電波で
直接的に送信される
老婆が路上に倒れて
泡を吹き
幼児が2人
互いの髪を引っ張り合い
若妻は
....
分断されてゆく
もうなんどめの喪失感だろう
季節やこころのことは
もう書き尽くされていた
また熱帯夜がやって来ようが
秋の虫たちは鳴くのをやめなかった
考えると ....
Casterをすってはいてあまいふうりん
いくつもの交差点を越えて
道はまだ続いている
緩やかに弧を描くカーブの先に
終わりはまだ見えない
進んで 止まって 曲がって 進んで
約束事を守って運転していても
右折してきた ....
慕情とか
郷愁とか
そんな古めかしい語句を
あてはめてみたくなる
吊り革につかまってみていた
車窓の風景
たくさんの人々の日常が
幾重にも重なり すれ違っているはずの
それでいて私 ....
電子レンジの中で何が起きているのか
ぼくはよく知らない
中に入れた物が熱くなって出てくる
そういうものだということの他は
操作方法だけ知っていれば困らない
ターンテーブル ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152