すべてのおすすめ
子供たちが
元気に
穴を掘っていたら
砂の中から
じいさんが出てきた
ベンチに座って
エロトピアを読んでいる
俺に子供たちが知らせにきた
面倒くさかったが
大人は俺一人だったので
 ....
首から上は白い 途中で途切れた時刻表は
遠い昔に自分で書こうとして
そのまま諦め
しまい込んだものです。

今引き出しの中で見つけ出し
ボロボロになった時刻表を
膝において眺めていると
随分、発車時刻 ....
「水の中の六月」

錆びた鉄の味のする手摺を伝って
空っぽの水槽を満たそうとする早朝
浸水された浴槽の縁を滑らないよう歩く
生まれた時から水に溢れていた




「駆け落ち」

 ....
おとうさん
あなたは自分がつくった娘が
どうしているか気にならないの?

元気でいてほしいとか
幸せでいてほしいとか
もしそうおもっているのなら
自分から行動してよ

ぜんぜんそうは ....
中庭の芝生の上に
プリーツスカートを
花のように拡げ
背筋を伸ばし、
聖書の言葉を引用する彼女は
修道女みたいで
美しく聡明なその先輩を
私は崇拝していた
(彼女は廃部が既に決定し ....
 今夜の月は何か変だ

と 思ったその時
小さく ひびが入り
――欠片が落ちた
何かが動いている

 えっ ひよこ?

一生懸命
殻をつついて
転がりながら
可愛いらしい姿が
 ....
{引用=※この詩は或る詩の朗読会の
 招待状になっております。
 コメント・ポイントをいただいた方へ
 朗読会への企画案内のために私信にて
 お誘いをご送付いたします。
 なお、コメント・ポ ....
紙飛行機雨の中飛んでいる 鬼のおめんつけて豆投げ合っている ぽくぽくした睡眠のあいだに怒りを差し込ん
で、いるので、起きると朝の世界は、わたしに背を向
けているのだ。それで、コカ・コーラを買って、咳止めシロッ
プ、風邪薬、湿布などを買い、ビルをななめ ....
天気予報をみてみると
昨夜は南南西3メートルを
子守唄に眠ったことがわかった

眠っていたのは惜しいかな
窓を開けて風を招いて
お茶でもしたら良かったかも

風の好みはミルクティー
 ....
ぷらすちっくの小さな筒型の編み機には
五つの突起がついていて
人造絹糸を星のかたちに結わえたら
それが
りりあんの始まり

食べ散らかした夏蜜柑の皮
白黴の生えた白パン
蟻の住処は大洪 ....
          130618



すべてと問われて
すべてと答える
催眠療法に飽きた人民を引き連れた
悪運強いタイランとはオマエだと
嫌われて縋り付いた後ろ髪ごとハサミで切断す ....
しげ子には
何ひとつ起こらない
小説や映画の出来事は

重子は
それを不幸と考え
不当に感じている

茂子は
ひとり置き去りにされ
日常に縛られていると

繁子は
ドラマツル ....
小麦色の肌に濡れた瞳 花びらのような唇 流れるような亜麻色の
そんな君は夏の贈りもの

僕の目の前で踊っているのは やわらかな奇跡優しい愛の歌
しなやかな腰のくびれが 眼に残像を焼きつ ....
ビタミンは摂った
リコピンも摂った
新聞はやめた
プロテインも飲んだ
肉も食った
ビールも飲んだ
体重も増えた
体重計はデジタル
保険もかけた
服も靴もある
自転車は2台ある
車 ....
住宅地のおんなの下腹部にもにた
空き地は梅雨の日に
大きな穴が水をたたえ
けしてなみだではない
うるおいをとおざけるように
しせんを移動させていると
えのころぐさ
へくそかずら
どくだ ....
  蜘蛛の足が
  多すぎるからと言って
  面白半分に引きちぎる子供

  休みの日が
  長すぎるからと言って
  魚を釣り上げたあと
  血まみれの口から
  針を引き抜く釣り人 ....
水の匂いのする
あなたの
指先の和音で
おどりだす
初夏の背表紙は
水溶性の文字たちの
ぽつぽつと吐き出す気泡で綴じられてゆく


垂直に
落ちてくる六月の
浸透してゆく
素直 ....
静まりかえっていました。
薄暗く
とても広い公園の水道で、
その蛇口の上で、
わたしはひとりでいました。
朝六時。
わたしは
人間ではないのかも知れません。
空を飛んだり
虫を食べた ....
ハエと一緒に転送してやろうか 大阪生まれの
お袋は
昔からずっと
歩く放送禁止用語だ
テレビに映る
女性タレントの
顔の欠点を見つけるのが
得意技で
よく使うのに
横に広い顔の人に対して
なべみたいな顔やな
 ....
好きな人できてん
って、お前がゆうたとき、俺の心臓らへんかなぁ、もう少し下の方か奥の方か、なんやわからんけど、ズンッて、めっちゃ重たいもんが乗っかったっていうか、なんやろ、血の気が引いたって、正にあ ....
灰皿に捨てられた
飴玉のように
灰色に灰色に
笑っていた


青空の下
ひと山いくらのペット
焼き魚のにおい
轢かれた音楽


不親切な
海への道のり
 ....
笑い死にさせる方向の殺人鬼 ちくわの穴覗いて嫌なものを見た ──わしが死んでも
  この時計は捨てんでくれよ

親父はよくそう言っていた
死んでから
それがたったひとつの
遺言らしきものだったと思い当たる

祖父がやっていた
はんこ屋の店先に ....
大輪の薔薇の下で咲く雑草に語りかける者のはいるのか

せいいっばいに花の姿を真似て見ても
日陰に生きる陰湿な風貌にふさわしい飾りからの残酷な香りは隠す事は出来ない

ひと葉 ふた言、言ってく ....
不思議なんて忘れていた頃 ときどき肩をたたかれる 遊ぼうよ あの頃のように
あんたはどうせ枠にはまれないさ だったらいっそ逸脱の限り 尽くしてみたらいかが?

なにも担保にならない 自分さえも  ....
壮佑さんの自由詩おすすめリスト(4550)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
砂のじいさん- 花形新次自由詩313-6-19
首から上は白い- 北大路京 ...自由詩413-6-19
時刻表- ……とあ ...自由詩9*13-6-19
六月の朝に寄せて- 佐東自由詩11*13-6-19
空振りの腕- 朧月自由詩413-6-18
わたしが子羊だった時(詩人サークル「群青」6月の課題「慈」よ ...- Lucy自由詩21*13-6-18
宇宙ひよこ- ただのみ ...自由詩27*13-6-18
浜辺の朗読会への招待状- りゅうの ...自由詩8*13-6-18
紙飛行機雨の中飛んでいる- 北大路京 ...自由詩513-6-18
鬼のおめんつけて豆投げ合っている- 北大路京 ...自由詩513-6-18
ピクニック- はるな自由詩213-6-18
南南西3メートルが明けて- もっぷ自由詩813-6-18
りりあん- そらの珊 ...自由詩21*13-6-18
恋するキーゼルバッハ- あおば自由詩8*13-6-18
しげこ- salco自由詩12*13-6-17
夏の贈りもの- 梅昆布茶自由詩1013-6-17
飢える- 六九郎自由詩513-6-17
つゆの穴- とつき自由詩513-6-17
生きろなんて、言えない- まーつん自由詩22*13-6-17
水辺で暮す- 佐東自由詩14*13-6-17
鳥が選ぶ現代詩- 左屋百色自由詩8*13-6-17
ハエと一緒に転送してやろうか- 北大路京 ...自由詩713-6-17
なべのような顔- 花形新次自由詩3*13-6-17
手紙- 笠原 秋 ...自由詩4*13-6-16
ノート(50Y.6・14)- 木立 悟自由詩313-6-16
笑い死にさせる方向の殺人鬼- 北大路京 ...自由詩713-6-16
ちくわの穴覗いて嫌なものを見た- 北大路京 ...自由詩613-6-16
親父の遺言- そらの珊 ...自由詩1713-6-16
修治(しゅうち)- ぎへいじ自由詩18*13-6-16
不思議の杜- 梅昆布茶自由詩1413-6-16

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