すべてのおすすめ
 涙は手頃な宝石です
 貴方のほっぺを飾ります
 私の心を溶かします
 嘘でもいいかと許せます

 嗚咽が喉を焼きだしたら
 抑え込むのは無理でしょう
 風に押される野火のように
 貴 ....
いるはずの人がいないと
その人の型の空気ができている
動いている
呼吸している

私は寄り添って
(いるよね) せいかつをしている
していたいとおもっている

ささえられたり
声か ....
恋ってとおいおとぎ話だってずっとおもってた
まるで車輪の錆び付いた自転車のように前にすすまないんだ

ほかの世界のことさぼくなんてとどかないことさ
カモメのジョナサンにでもならなければね

 ....
石が 微笑った
意志は 笑わない

財布の中身が 合わないんです、 
と 同程度の笑顔で 
呟く

カラン、 と コインでも落ちれば 
意味が有るのですけれども
どうやら そうでも  ....
いち 1はカカシの数
一本足で風に震える
縫い付けられた微笑みの数
細すぎる腕を広げて
波打つ小麦畑を守る

に 2はつがいの数
人々を見降ろす街灯の上
互いにキスを振舞う二羽の鳩
 ....
近所の人はおじいさんとおばあさんが

一緒にいるところを見たことがない

どっちがどっちにくっついて

おもちのようにふっくらまっしろ

のびていくしわしわ

仏のように柔らかな如 ....
{引用= 
御控えなすって 

御控えなすって くださいませ


さっそく御控えくださり ありがとさんで ございます

軒下三寸 液晶一面 借り受けまして

失礼さんに ございます ....
つばめの親は
とぼうとする子供を助けない

少し離れた場所で
おとうさん
おかあさんはとまっている

何事か話しながら
たまに外へいく

こどもはうんしょとのりだして
どたばたと ....
 にくぶくろに
 あなたの肉体が
 つまっている

 やぶけたら大変
 飛びたすのは
 肉だけじゃない
 骨やら血やら内臓やら

 手に負えないほどの貴重さを
 複雑な構造の中 ....
とても古くて大きな樹木
人がすっぽり入れるほどの
祠があり神様を祀っている

樹木に近づくと
その清らかさに心を打たれ
身体を樹木の中へと入れると
ひんやりと冷たいけれど
太陽の光が染 ....
三秒前に、
物干し竿にハンガーをかけたわたしにもどりたくって
もう一度 かけてみた
そしたら六秒前ハンガーをかけたわたしが恋しくって、恋しくって
もう一度かけようとして やっぱりやめた

 ....
高層階のCafeで  
いちめんの窓に広がる
扇の街を
ぼんやりと眺めていた 

煙突から 
ひとすじの煙が昇っている 

灰色の煙はしゅるしゅる 
空の青へ  
吸われるのを見て ....
死に逝く間際
人は自らの人生を 遠く
心象風景として眺めると言う

ある者は石くれの丘に広がるぶどう畑を見た
長年の労苦のまだ見ぬ結実を眺望し
その芳香と甘さを味わうかのように
微笑みな ....
何か
何かある
それぞれに
おもうことがありわたしを
通りすぎていったそれも
いまはどこかで何かを
している
何か
ある
何事も糧にするのであります
たとえば  ....
岬の突端に立ち
両手を広げたとき
長い髪が風にそよいだ
色は草の緑
影も同じ
名を呼ぶと
振り向いた頬は
今吸ったばかりの
塩混じりの空気で
薄ピンクに膨らんだまま
「なあ〜にい? ....
ある日
猫に似た尿意が告げた

(あなたはけして)
(あなたではない)

だからわたしは
めざめて最初に見たものへ
放った











 ....
裏のほうの園庭は
どくだみまみれでだれも近づかなかった
しめったようなぶあつい葉と
こなこなした細ながいおしべ
どくだみはえらい植物なんだよと
先生は教えたけどもだれも近づかなかった
 ....
 苦しかったら
 ここにおいでと
 空が囁いてくれた

 でも私には
 翼がなかった

 辛くなったら
 ここにおいでと
 海が囁いてくれた

 でも私には
 鰓がなかった
 ....
五月のまんなかにライオンがいる
銀のたてがみが揺れている

ライオンのまわりを
光と風と緑のチルドレンが
回る回る 幾重にも回る

ライオンは深い瞳だ
そして静かに微笑んでいる

 ....
【カロート】

骨を収めるところだ

簡単じゃないよ

市民の骨を有料で収めるうつわだからね

俺はそんな仕事は嫌だったが

青焼きを渡されちゃ嫌とも言えず

自ら重機の操りも ....
 「明日」

ATMから引き出そうとしたら
お客様の明日は残高不足です とアナウンス
借金ばかりの恋で底を着いたのか
利子もあの子ももう赤字になって去っていく
振り返るのは嫌いだが
この ....
小さな不安を抱えながら
店のドアを押して
賑わう声の海に潜りこんだ
かつての女子大生が
今夜は受付
やあ。あら。
やっぱりそれだけ

オトナになったとか
歳をとったとか
 ....
 毛が濃い

け‐がこい[怪囲い] 北陸地方に伝わる、悪霊や妖怪のたぐいを封じるまじない。{ルビ紙垂=しで}を連ねたものや消石灰、小麦粉、片栗粉、米粉または春雨、
ビーフンなど、とにかく白っぽい ....
本日をもって閉店させていただきます

うちから徒歩一分の
スーパーマーケットが何十年かの幕を閉じた

棚はがらがら
生鮮食品とお惣菜ぐらいがあるだけなのに
人が溢れてうねりうねって彷徨っ ....
担がれる縁起の身にもなってみろ

夏のはじまりの声に
奪われた鼓膜は
透明の
セロファンに覆われた
巻貝の中で浮遊する



白い花びらの波に
さらわれた遠い渚で
掠めとられたくるぶし は
薄暑の縁ど ....
ほとり 泉に 群れ 飛ぶ月の 彼方
行方 揺れる しぶき ふける 風に

釣り込まれる 草葉 影音 臥せ 夜
咲いて 咲いて 残す ひき むろ

小石に かせ 花に かせぬ 夢土


 ....
すきまがあるから
ピンクでぬった

ほんとはほかでも
よかったけれど

まいにち ごしごし
ピンクでぬった

黄色や青でも
よかったもので
いちにちそうして
ピンクにかえた
 ....
針を手にした(無心の手)は 
今日も、布地を進みゆく 

長い間歩いて来た 
あなたと僕の足跡は、あの日  
{ルビ布巾=ふきん}の遠い両端から始まり 
それぞれに縫われる糸のように 
 ....
窓の外の遠くには 
丘に建つ一軒の家があり 
四つの窓が
目鼻のように開いている 


   □ 
     □ □ 
   □ 


あ、窓から子供が顔を出して緑の風に{ルビ靡 ....
壮佑さんの自由詩おすすめリスト(4550)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
悲しみは好きですか- まーつん自由詩17*13-5-10
人型の空気- 朧月自由詩813-5-10
哀しみの法則- 梅昆布茶自由詩913-5-10
ENJIN- 藤鈴呼自由詩3*13-5-10
いち、にい、さん、し- まーつん自由詩6*13-5-9
おじいさんとおばあさん- 灰泥軽茶自由詩7*13-5-9
詩人口上- 月乃助自由詩1213-5-9
春の儀式- 朧月自由詩613-5-9
にくぶくろ- まーつん自由詩413-5-8
樹木の奏で- 灰泥軽茶自由詩5*13-5-8
ハンガーをかけたわたしにもどりたくって- 御飯でき ...自由詩413-5-8
煙突と空_- 服部 剛自由詩413-5-8
叢の日- ただのみ ...自由詩22+*13-5-8
言えないこと- こしごえ自由詩4*13-5-8
- 花形新次自由詩513-5-8
ノート(尿意)- 木立 悟自由詩313-5-8
どくだみ- はるな自由詩713-5-7
たったひとり- まーつん自由詩19*13-5-7
ライオンとチルドレン- 塔野夏子自由詩3*13-5-7
墓を作る- ドクダミ ...自由詩5*13-5-7
「明日」ほか二篇- 乱太郎自由詩19*13-5-7
同窓会の夜に- 御笠川マ ...自由詩213-5-6
毛が濃い・村上春樹- salco自由詩7*13-5-6
さよならスーパーマーケットさん- 灰泥軽茶自由詩10*13-5-6
担がれる縁起の身にもなってみろ- 北大路京 ...自由詩713-5-6
潮音、遥か- 佐東自由詩6*13-5-6
古土- 砂木自由詩14*13-5-6
よいこのぬりえ- フユナ自由詩413-5-6
縁の糸_- 服部 剛自由詩10*13-5-6
家の顔_- 服部 剛自由詩7*13-5-6

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