すべてのおすすめ
ごろごろ、ぴか、どかーん
遂に熱血上司の雷が、頭上に落ちた。
焼け焦げた姿のまま、そろ…そろり
逃げ帰ろうと思ったが
見えない糸に背中を引かれ
くるり、と引き返す。
熱 ....
空が青いから
走り出した
どこへ行くのでもなく
ただ走りたかった
なぜなら
空が青いから
天気がいいですね
きれいな庭ですね
(踊りませんか
いいえ、食事中です
目が赤いですね
ちゃんと寝てますか
(あの作戦うまくいきましたか
いいえ、忘れてました
陽が暮れて血がで ....
お釣りが出ないように払うんじゃなかった
黒板にくりかえし
書いては消されるチョークの文字を
私たちは書き写した
文字は
やがて白い粉となり
先生の足元に降り落ちた
粉となる前に
書きとめなければならなかった
この手に ....
緑の斜面で
息つぎしながら
遠くはなれて 青いしんこきゅう
くりかえすたび
さざ波
うまれては きえてゆく
五月の水際に よりそう
ゆるやかな
春の終わりを編みこ ....
愛用のマグカップは
幾歳かの誕生日プレゼント
一番多く注がれた飲み物の第一位は
きっと緑茶だろう
お水よりも?
と問われても
自信をもってそうだとは言い返せないけれ ....
黄色の帽子をかぶった一年生が
朝の登校の集団に 交じっている
今時はピンクのランドセルもあり
小さな背中一杯に背負い込んでいて
初々しさに 車を運転しながら
自然と微笑み 見ようとしたが ....
どうしても海が見たくてしかたない時は
海の すぐ傍にまで行くか
それとも
あえて離れた場所に立つ
たとえば山を削った住宅地のはずれの公園
ゆるい長い坂の上から
遠く見る海は
白い岬をした ....
せっかくの天気なのにバイクがパンク
すぐ近くのバイク屋さんにかけこむと
オートバイがたくさん詰め込まれている
車体の骨組みだけのもの
部品が飛び散ったスクーター
似たようなハンドルやライ ....
鮮やかな緑の波を揺るがして
強い風が吹き抜けて行く
その風にあおられるように
忘れていた何かが目覚めようとしている
あなたと出会ったのはこんな緑の季節でした
お互いに愛し合いながら傷 ....
静かな朝に
とおくとおく
列車の音がする
私達のあらましを
紙に綴った日
小さな子供は
おろかしい大人を
黙って観ていた
列車が走る音に
夢を重ねて
今日の朝は憂鬱だ
ぱちぱちぱちぱち
ばちばちばちばち
雨の音がだんだん強く地面を叩いている
大きな傘をさして自転車漕いで
つるつる滑るアスファルトに気をつけて
鞄はぐっしょり仕方が ....
太陽と月を結んだ線が俺座
今日が不安なのはいつものこと
ドアをあけたくない気持ちになる
雲っているから
雨がふりそうだから
制服の頃なら通じたいいわけ
もうため息はつかない
そんな約束は無効になって
背を ....
父が商人になったきっかけは
一本のから芋の蔓だったのです
長男だった私は
そんなことを弔辞で述べた
そばで母や妹たちのすすり泣きが聞こえた
その前夜
父はきれいに髭を剃ってねた
どこ ....
あれはまぼろしだった
晴れ渡った夜の空
一つみつけた美しい輝き
とても嬉しくって
毎晩窓を開けて眺めてた
あれはほかの星とは違って
あれはとっても特別で
どこが
って言えないけれども
....
{引用=
陽炎に
雪 みあげれば
あっさりと あっさりすぎるほどに
春のよそおいを見棄てる
サクラでした
生の 爛漫が閉塞と終焉のはじまりなら、
未完でありつづ ....
山奥の沢
大きな石の上に寝転がっていると
こんぽろりん
こんぽろりん
遠くの方から小さな
木琴の音色が聴こえてくる
私は少し調子の外れた
しかし心地の良いその音に導かれるように
....
羽化したばかりのモンシロチョウの
おぼつかない羽ばたきが
風にあおられ
じりじりと後ずさる濃い霧の中を
触角も羽もなく這いずる夜も
誰かの仕掛けた銀色の罠に
迂闊に絡めとられる朝も ....
空のどこかが
解けて
みずが零れる
雨
モノとコトの上に
容赦なく
みずが注がれる
雨
雨
ぬるんだ雨は
葉っぱを揺り起こし
やわらかな雨は
根っこにじ ....
{ルビ弓弦=ゆづる}が啼いている
火と風の言葉で
戦いはもう終わったと
あのひとはもう帰って来ないと
裸足で駆けてゆく濡れた樹下闇
白い裳裾を引きずりながら
胸には冷たい雫が流れ込 ....
一.
雨あがりの きみの靴は
つま先が いつも
虹のうまれる方角を ながめている
二.
黄のバイエルを
途中でなげだしてしまった
きみの
メゾピアノで吐く息が
ス ....
アパート、贅沢な荷室
惰性の中で想われる 知らない人
知った風に 想われる人
私、贅沢な荷物
腹を空かせ、吹雪を想うひと時
空は曇り/乱氷帯・ぬかるみ・吹雪・川
語彙と眼球と ....
あなたの胸に、耳をつける。
はらはらと
降りつもる、ゆき。
さいげんなく現れる、ぶあつい雪片。
あなたにふれた手のひらが、やはらかく折り重なり
何層にもなってゐる。
ぼくのも、知らないひと ....
毎日毎日、何で飯食ってるんだろう。
性懲りもなく、毎朝顔洗うのは何故なんだろう。
飽きもせず、季節を繰り返すのは何故なんだろう。
そうやって考えたら何だか可笑しくて笑ってしまったよ。
....
心の中のゴミを掃く
ざぁ、ざぁ、という
あの音を聴け
塵一つ無くなった心の中の
真空の庭に
ひかりの鳩が降りてくる
そうしてひかりの{ルビ嘴くちばし}は
開き
....
蝶が
土にたかり
互いの喉に触れ
青い夢を見せる
幾度もの成熟
生まれ変わりを
軌跡を描き
焦がされている
羽が
また地面に落ち
辿りつけない木陰に
終わらない
あなたが死んで ....
忘れ物に気がついて
もと来た道を引き返す
立ち塞がる湿気
項垂れた街路樹
焦げた揚羽蝶
嫌々巻き戻される遊歩道
本当は忘れたままで
良かったのかもしれない
纏いつく濁っ ....
まだこれからも
咲いてゆくのだと思って
種を蒔く人がいる
空がこときれたように
雨がとつぜんやみ
後には思い出のように風が流れていた
大地もしっかりと
流れていて 古い
しきたりの中で ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152