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冬の手前に立ちきのうをみる
一本の樹の梢に雀が居るばかり
彼らだけにわかる言葉で
話をしていて
ほかに息吹きの声はなく
かといってコンクリートなどもなく
荒野というわけでもないここは
....
割り箸を割らずに食べた
嫁が帰ってきたらブザーが鳴る仕組み考えている
丁寧に通り過ぎる風 風は感じ次第で丁寧だ
私は丁寧でありたい いたるところ艶やかの下地に
丁寧さを吹きかける 呼吸を意識する丁寧でありたい
対極の雑魚にも諭しを潜らせたい
されど目を ....
森の向こうから音がする
ボールの蹴る音
グラウンドを走る音
かけ声に混じって吹奏楽の演奏が始まる
たくさんの若い息吹が一つになって
風に乗り
私の耳の奥まで響かせる
純粋で静かに心落 ....
「好きな娘」
漢字を造った人は
女ぎらいか ロリコンだったか
女の子と娘のほかは
妖 妨 嫌 姑 㛏 娭…
どれもこれも うざい字だ
「結 ....
教えてない昔話をオウムがしゃべっている
先立つ不幸をお許し下さい 喪主が面倒でさぁ
まだ未熟な羽をもつ
小鳥が
高く
遠くに
羽ばたくことを求め
嵐の日に
強風に乗って飛び立つ事を
選んだように
君は
わざわざ試練の時に
身を捥ぎ離すようにして
....
赤が
私の内側を流れる赤が
情動をまとった哀しみと孤独が
今日も私の全体に行き亘る
赤は
私の内側を流れる赤は
などと
恰好つけて書いてはみるものの
詩人と呼ばれたい私 ....
ケーキを焼いて
中学生の娘の誕生日を祝う
ろうそくの灯に照らされて
もうひとりの女の子が浮かび上がる
娘と同じ誕生日を持つ子
遠い国に拉致されて
連れ去られたまま
いまだ帰ってこられ ....
声を ころし かなしみを押し殺していた人の
憂鬱の背中で
凪
蕾は 固く硬く 腑甲斐なさのひとふさ
人間だけが持つ
病
すべての荷をほどき 纏ってきたものを
お脱ぎ ....
世界が僕を閉じるから
僕から
世界を閉じた
空より降る縦線
時計の動く気配すら
奪われた
沸いた湯が白い粒になって広がっていく
見ていた
見ていた
ああ
全部満たしてしまえ ....
鰯
陸に上げれば
日保ちのしない魚で
「卑しい」が名前の由来だと
腐って臭うので
頭を、柊の葉の刺と合わせて
節分に鬼の退治といわれた、モノで
これがまた平安と呼ぶ
わたしには途方 ....
宝箱の鍵が
みつかりません
仕方なく箱を振ったら
カラカラと
頭蓋骨から
乾いた音が響きました
〖一本の木が、忘れ去られた復讐のように立っている。木は、日の光に葉をざわめかせながら、停止点を刻んでいる。頑なに、雪を拒んでいる。樹冠からは水平に三本の木が伸びていて、それぞれが斥力に泳 ....
澄み切った青い空の真ん中で
誰かがきっと泣いている
私はいつも測れずにいる
空想の両手を天秤にして
小さくついた溜息と
少しだけ擦り切れてしまった
透明な羽毛の内包する
輝くよう ....
誰に提出するでもない反省文書いている
フック船長のフックの部分で痒いところ掻いている
北からの風に乗せられ歩いた
心の隙間に入り込む木枯らし
カラカラと転がり込み笑った
外側と内側からの鬩ぎ合いに
渇いた心も木枯らしになった
西北西の風は頬を撫でながら
心の隙間にそっと ....
ジェロニモは古い雑居ビルの二階にいる
逆立てた金髪の根元半分が黒い
豪壮なプリンあたまの
ぶざまに鼻の長いこの青年は
いつもどんより倦み疲れた顔で
ほぼ毎日同じ電車でプラットフォームに吐き出 ....
いらいらしたら
わすれられる
いらいらしたら
わすれられる
いらいらしたら
つめたくなれる
いらいらしたら
わすれられる
いらいらしたら
わすれら ....
そよとも揺れないすすきの穂が
あたりに白く浮かぶ
とおくを
スローモーションの足どりで
駆けて行く
赤いセーターを着た少女
お腹がみるみる膨らんで
まんまるになったかと思 ....
現代詩雲の下
無風にゆられて見ていたのは
つぼみのまま終わった
赤でした
無音ひびく団地の前
灰色の壁にかきなぐった鳥が
空へ
とんでゆく夢を見た
その後で、
現代詩雲の下
ざーざ ....
こどもの手をにぎって
「あたたかいね」と言う。
「つめたいね」と言われる。
わたしが「あたたかいな」と感じたら
あなたは「つめたいな」と感じている。
いつもそうやって温度差があり
....
茜に染まる細いあぜ道を
どこまでも歩いていく
猫じゃらし草一本揺らし
ぽつりと影は長く伸びゆく
赤い赤い彼岸花は
黒いレース縁取られて
いくついくつさようならを
焼き付けまた歩いてい ....
叢でひっそりと
台風が去ったあとの
サファイアブルーの空を
見上げてます
小鳥よ、小鳥
わたしを一緒に連れてって
くちばしが
わたしをついばむ日を
待っています
翼を持たない ....
消えた夏の色はメロンソーダ
あれは遠いとおいむかし日ざかりの庭で
風もなく揺らいだ瞳のなかの碧
バルコニーへ運ばれたグラスを透かして
チェリーの沈んだ泡立つ海へと
白い帆に秋の風をうけて走る ....
カナヅチの眼が泳いでいる
食べるときだけ動いている
壮佑さんの自由詩おすすめリスト
(4533)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ひとり
-
もっぷ
自由詩
8
13-10-20
割り箸を割らずに食べた
-
北大路京 ...
自由詩
3
13-10-20
嫁が帰ってきたらブザーが鳴る仕組み考えている
-
北大路京 ...
自由詩
9
13-10-20
丁寧に生きる
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
16*
13-10-20
森の音楽
-
灰泥軽茶
自由詩
8
13-10-19
観字雑想・抄
-
イナエ
自由詩
15*
13-10-19
教えてない昔話をオウムがしゃべっている
-
北大路京 ...
自由詩
11
13-10-19
先立つ不幸をお許し下さい_喪主が面倒でさぁ
-
北大路京 ...
自由詩
5
13-10-19
少年
-
Lucy
自由詩
16*
13-10-19
私の赤
-
nonya
自由詩
17*
13-10-19
十月五日(土)天気_雨
-
そらの珊 ...
自由詩
14
13-10-19
露草
-
るるりら
自由詩
14*
13-10-19
きこえない、ふり
-
伊織
自由詩
7*
13-10-18
鰯の頭_(想起させるものに、忠実に)
-
乾 加津 ...
自由詩
15*
13-10-18
【_私の才能_】
-
泡沫恋歌
自由詩
19*
13-10-18
木(Les_Arbres)
-
葉leaf
自由詩
3*
13-10-18
金木犀の祈り
-
夜乃 こ ...
自由詩
13*
13-10-18
誰に提出するでもない反省文書いている
-
北大路京 ...
自由詩
8
13-10-18
フック船長のフックの部分で痒いところ掻いている
-
北大路京 ...
自由詩
7
13-10-18
木枯らし・・・
-
tamami
自由詩
7
13-10-17
ジェロニモ
-
salco
自由詩
10*
13-10-17
つめたい月
-
吉岡ペペ ...
自由詩
9
13-10-17
夕日__(詩人サークル「群青」10月のお題「無」から)
-
Lucy
自由詩
12*
13-10-17
現代詩10月
-
左屋百色
自由詩
16*
13-10-17
手の温度差
-
凍湖
自由詩
16*
13-10-17
茜のあぜ道を
-
フゥ
自由詩
3*
13-10-17
じゅずさんご
-
そらの珊 ...
自由詩
12
13-10-17
メロンソーダ
-
atsuchan69
自由詩
10*
13-10-17
カナヅチの眼が泳いでいる
-
北大路京 ...
自由詩
10
13-10-17
食べるときだけ動いている
-
北大路京 ...
自由詩
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