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朧月

つばめの二番子は自由だ

二回目のつばめの子育てがはじまっている
一回目とは別の親子だ

家族も慣れたもので
つばめたちを見ながら
見ないで暮らしている

ああいるな と
目で確認して
普通に共存している

夜になると
母は添い寝して
たまにかえってくる父親は
忙しそうにまた飛んでゆく

私たちとは別の家族が
まるで生きなおしているような
その生活を
それぞれの家族は
なにを想ってみつめているのだろう

つばめよりも
いまはそのことが気になる私である


自由詩 ルームシェア Copyright 朧月 2013-06-22 08:39:33
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