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道路の白線は爪で引っ掻いたようにボロボロで、白痴の老婆が
荷車を押しながら線に沿って歩いていた。そばを、猫が心配そ
うに見つめている。

風車を持つ少年はバースデーの母に、摘んだ花を届けようと ....
ね、といって目を閉じた
静かにその翼を閉じるように
ね、あなたの見る夢のなかに
白い鳥、翼をひろげて飛んでいった
その羽ばたきがかすか、耳もとにくちづける


ね、あなたは今も孤独なのだ ....
スーパーで買った卵が
ふたつ割れていた

 ものごとには
 必ずしるしがある

リビングの時計の
電池が切れて止まっている

 ほんの些細な
 どうでもいいようなことだけれど
 ....
みんな眠ってしまった
わたしは静かな夜を履いて
よく乾いた死骸をひろいあつめる
時間、音、大型ラジオ
そういうものたちを

きっとある
この夜の留め具になる死骸が
みればすぐに ....
一限目から必殺技の名前考えている 三千世界におはよーございまーす 表情の少ない
甥と姪が泣いている
眼を腫らしてはにかんでいる

泣くことなど想像もつかなかった
山男の義兄が
もう少し生きて欲しかったと泣いている

葬儀の場は
涙の大きなプールで
 ....
あなたを指した指に
刺されたあなたの
痛みが刺さり

腕を駆け
胸に針刺し
脳にとどまり
もういちど夢へ会いに行く 冬眠から目覚めないでいる 壊れた羅針盤で
/これがこの詩の一行目ではない
壊れた羅針盤で一針一針丁寧に縫い付け
詩人の口を塞ぐ
孤独を売りさばき建てられた黒い城
その地下室で真昼に暗殺された
一羽の青い鳥に対し何を ....
箸が並んでいます
きれいに連なって並んでいます
じいっと
待っているのです

箸が並んでいます
もう
ここには帰ってこないのです
        かなしみが
        かなしみが
        ふってくる
        
        おともなく
        
        しずけさに
 ....
白い珊瑚礁から 若い泡が立ち上り
陽を拝む前に 歳老いて消えるのを
何十何万と見てきた

覚束無い身体を揺すって
光の涙をゆうらりと
遊び心を腐らせた碧瑠璃を
黒ずんだまなこで愛している ....
 
もうちょっと、ちょっとだけ飲ましてな

そしたら

添い寝してあげるね、お月さま



 
 
生き恥を晒し合って空が青い 夜、檸檬は乾いた
ソーダはふにゃふにゃにすきとおって
青ごしに見た君は
僕のかたちにくり抜かれている
夜が
街のかたちに染まるように

いったいどれくらいのなみだが流れたろう
街角 ....
濡れたアスファルトに夜が映る
泣いているような夜の顔
ネオンの化粧が滲んで行く

綴った言葉は今朝もまだ濡れていた
光と音/朝のピンで留められたまま
すべての顔が微笑んでいるわけではない
 ....
知らないうちに仇とられていた カレンダーを貼った位置が低い 等圧線の険しい尾根道を
一気に駆け下りた寒気の精鋭に
容赦なく身体を押えつけられて
また2センチ青空が遠のいた

街路樹の痩せた指先から
次々に零れ落ちた枯葉の巡礼を
容赦なく運動靴 ....
ラジオから
音楽が流れている

朝の光が窓から差し込んで
世界がうんと美しく見える

女らしさや、男らしさが
ちりぢりばらばらに散らばって
混ざり合ったその向こうの
いや何にも混ざり ....
MRIに写った骨に
ほんの少しの ヒビ在り
しばし見入る

ヒビは歌わない
ましてや笑わない
責めたりしないし
冗談も言わない
財布の心配もしない
後悔もしない
原因があって
結 ....
{引用=
 少しためらい
端座する
永いあいだひらくことのなかった
古い三面鏡


 鏡のなかに{ルビ生=お}う
まよいの雪雲は、ひろがり


 僕は、人らしくあろうとし、
ど ....
僕はもう死んだことになっている 別れた女の良いところを100挙げて外は明るくなってきた ※「松島の月まづ心にかかりて」芭蕉

  ー崖の上から延びる松の枝
      その先に見える月と海

回復できないクラゲが漂う水面に
揺らめいているのは風の溜息か
天空にはクラゲの昇天 ....
tegami

手紙は来ない
無名戦士の墓に春が訪れ
風が花びらをそのうえに散り敷こうとも

ときどきその墓標を濡らした雨があがり
空をよこぎるように虹が橋を架けたとしても

乙女た ....
天秤棒を肩にかけ  
目の前に{ルビ提灯=ちょうちん}を  
背中の後ろに釣鐘を  
ひょい、と担いだ布袋さん  

日々の仕事の重さをも  
ひょい、と上げ  
仄かな明かりを灯しつつ ....
それは現代詩
たぶん現代詩
祝!現代詩
頭痛に現代詩
ごっつ現代詩
馬の耳に現代詩
目.肩.腰に現代詩
とびだせ現代詩
ストップ現代詩
主演現代詩
脚本現代詩
監督現代詩
近日 ....
壮佑さんの自由詩おすすめリスト(4550)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「白線の上で」- 宇野康平自由詩313-11-20
白い鳥、飛んでいった- 石瀬琳々自由詩12*13-11-20
しるし- 大覚アキ ...自由詩613-11-20
夜の金具- はるな自由詩713-11-20
一限目から必殺技の名前考えている- 北大路京 ...自由詩713-11-19
三千世界におはよーございまーす- 北大路京 ...自由詩313-11-19
葬式- ……とあ ...自由詩22*13-11-19
人差し指- イナエ自由詩9*13-11-18
もういちど夢へ会いに行く- 北大路京 ...自由詩713-11-18
冬眠から目覚めないでいる- 北大路京 ...自由詩213-11-18
くちばしに- 左屋百色自由詩10*13-11-18
- 乱太郎自由詩2213-11-18
おとのないよるに- 石田とわ自由詩14*13-11-18
海月のまなこ- 雨慈ムシ自由詩6*13-11-18
そしたら- 殿上 童自由詩14*13-11-17
生き恥を晒し合って空が青い- 北大路京 ...自由詩1913-11-17
二酸化炭素- はるな自由詩1113-11-17
週末の欠落- ただのみ ...自由詩17*13-11-16
知らないうちに仇とられていた- 北大路京 ...自由詩413-11-16
カレンダーを貼った位置が低い- 北大路京 ...自由詩513-11-16
子供は風の子_大人は火の子- nonya自由詩25*13-11-16
朝の光- うめバア自由詩12*13-11-16
ヒビいった- そらの珊 ...自由詩15*13-11-15
初雪- 月乃助自由詩913-11-15
僕はもう死んだことになっている- 北大路京 ...自由詩413-11-15
別れた女の良いところを100挙げて外は明るくなってきた- 北大路京 ...自由詩713-11-15
海月ー2- ……とあ ...自由詩12*13-11-15
春二編- 梅昆布茶自由詩1513-11-14
布袋さん- 服部 剛自由詩513-11-14
ようこそ現代詩地獄へ- 左屋百色自由詩12*13-11-14

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