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降り続く白い冬
いまはただ
うつむいた雪が
降り積もってゆく

脊髄が 錆びついてくるのを感じる
骨が膠着し 何も言わなくなると
ますます冬は
冷たくよそよそしくなる
寒さが喉で固ま ....
からからからと
風は吹いて
真っ青な空に
よどんだ雲
冬のにおいに
春の予感もまじっている

さむいなあ
さむいな
からっぽだな
からっぽだ
からから
からと
風は吹いて ....
 
僕の目指す
ドラミングは
 
どっしりとしたリズム
それでいて
軽やかに転がっている
 
隙間に ぴたっ とはまった
かと思えば
メロディーの上で踊っている
 
ビートを刻 ....
容疑者の写真がニュースに流れている

月が北東に隠れようとしている

あれは北西なのかも知れない

月が容疑者のように

どちらの方角にも気配を撒いている

三日月ぐらいの形を見つ ....
不思議
深く眠りながら
果てしなく醒めている心地
見えない舟が 横たわる僕を乗せて
透きとおる彼方へと 漂ってゆくよ

夜は青く
あえかな香りが僕を包む
この流れのほとりには 何処まで ....
 
 
同級生がまた一人、先に飛び込んだ
いろいろあったものね
今となっては想像でしかないけれど
今年で四十五歳
空っぽの四十五歳
 
 
ひとりで生きられる
生きられない

それとも、ひとりで生きざるを得ない

わたしってどれなんだろうね




無責任ってわけじゃないけど
ちょうど
満員電車のなかで誰かに寄り ....
ためしに握ってみて
けっこう冷たいでしょ
手が冷たい女は
心が暖かいなんて嘘
かじかんだ指が
しだいにほどけていく
甘いアイスバー
口に入れて溶かすみたいに
たくさん舐めてね
私は
カラダの中に
海の記憶をとどめておくの
何度
再生しようとも
薄れはしない
漣の音

いつか
愛しいあの人が
私のことを手にとって
そっと耳にあてたなら
懐かしい愛の歌が ....
過ぎ去ろうとしている
冬のしっぽが
白く きらめきながら
川面を流れていく午後
でも
私は
それをつかまえられない

パレットに出された錆びた金色を
時間の筆が
グラデーションを付 ....
鏡の裏に灯る鏡の
違わずに違うゆらめきたち
午後を夜にわたす道
満ちた花を踏みしめる道


窓のむこう
緑の雨
誰のためでもない
三重の檻


冬につらなり
 ....
夜の光は優しくて

まっくろな闇も四角ばった建物も

あれホットチョコレートみたいに

トロミを帯びてゆっくり流れているなと

暖かい気持ちがする寒い冬の舗道

何故だろうか歩く地 ....
やがて再び北風の中
道端のネコヤナギの蕾のように
やさしい春の指先が頬を撫でようと
いつか一つの曲がり角の先
私を包み、光へ導くような
誰もが期待する運命が待っていようと
もうこれ以上一つ ....
君がリリアン編んで
見上げた空は花と同じ色で
ぜんぶ、ぜんぶ春だった

ゆびさきで、光源をたどる
なくしたもののかたちは
思い出せないけれど
なくしたものから芽ぶいたのは
街でいちばん ....
結婚前の嫁さんを僕は(きれいだなぁ)
と、うっとり見ていた 

結婚後にいつも一緒の嫁さんは、時折 
いもに見えることがある 

高熱にうなされ 
布団からふらふら身を起こした僕に 
 ....
ゆらゆら路地裏に消えていく猫の尻尾
日曜日の午前9時
空がある
雲はない
宇宙がどのようになっているか いつの日か科学は突きとめるだろう
宇宙が何故在るのか 誰も永遠に分からないだろう
テ ....
夏にあいたひし形の穴から
海が溢れだす
きみは定規で水平線を引き直す
クジラが大きな口を開けて
ぼくの腹話術で、あー、と言う
小学生の頃のいきつけの内科医院は いつも
消毒薬と漢方薬の匂いがしていた
医者の奥さんが受付の奥で薬を調合していて そこでもらう薬はとても粉っぽくて
飲むと必ずむせた

待合室から小さな裏庭 ....
うみのながさを感じていると
わたしがその手につつまれているような
不安定な安堵に満ちてくる

うみのながさを感じていると  ....
裏庭に佇む気持ち
(あまり陽のささない北向きの場所)
裏窓から外を眺める気持ち
(特に心浮き立つ景色ではなく)

何かに
裏をつけてみると
どこか秘密めいた香りが漂い
私は
つい覗い ....
くしゅんと
鼻を鳴らし
あなたを思い出す

ぶるるんと
太ももが
震えたような気がして
携帯電話を手にとり
あなたを思い出す

もう会うことはないだろうけれど
どこかできっと
 ....
あたしばかだから
と言って
わらっていた
女の子

あたしばかだから
と言っても
泣きはしなかった

あたしばかだから
いっぱい考えるの
と言って
わらっていた

水たまり ....
なんの気なしに
好きだといったら
なんの気なしに
好きだと返され

空に
青がみたされるように
しぜんと
おわってしまった
この間
風の噂で聞いたんだ
僕の姉さんが
巨乳でイカすって
街の男たちに評判だってことを

そりゃあ僕だって知ってるさ
時々風呂場を覗いてるしね

でも、その後に
こんなことも聞い ....
 
 
観覧車に乗れなかった人が
昨日から列を作って
橋の向こうまで続いている
建物や坂などが冷たい朝
フルーツは爆発する
 
 
なにもきかなくていい日がきて、かげのない広場に咲いた花をゆらし、白地のデッキシューズに蝿がとびうつってくる。ぼくはかかとをへらしてあるく癖がぬけないまま、くるぶしの辺りで染みになった蝿がしずか .... 昨夜の口喧嘩の
後始末もそこそこに
降り止まない雨の中へ
ぼんやり歩き出す

昨日より重い靴底
視界に覆い被さる雨傘
押し黙ったまま濡れる自転車
舗道にすがりつく安売りのチラシ
 ....
  ベッドに
  開かれたままで
  一冊の絵本が載っている
  水と絵の具で描かれた
  くすんだ楡の木の下
  涙を拭っている女の子の頁
  その上に犬が寝そべっていて
   ....
ナナという名前だった
もとは捨て猫だったらしいが
いつのまにか 
隣の家に居着いてしまったらしい
すごく立派な面構えで
どこかで外国猫の血が入ったのか
ブルーの眼と
むくむくの銀毛を持つ ....
                拳のなかで
                石は砕けて粉と散る
                返す言葉はどこにもなくて
           ....
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