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熱湯を浴びたあと
綺羅綺羅しくこおりが浮かんだ
キンキンな水に投げ込まれる。
いちばん色鮮やかで、歯ごたえのある状態でとまる。

サッて血が昇って(顔が熱い!)
サッて血が落ちる。
わた ....
したたかに濡れたひな菊のとなりで
腐り果てた一羽の雀
受け止める土は泥のようで
月の光も届かない
空家と廃屋に挟まれた僅かな路地のことだった
塗り潰されたような目
塗り潰された ....
異様な色の雲が
頭上を物凄いスピードで流れ
不吉な予感が
風に乗った電波で
直接的に送信される

老婆が路上に倒れて
泡を吹き

幼児が2人
互いの髪を引っ張り合い

若妻は
 ....
分断されてゆく

もうなんどめの喪失感だろう

季節やこころのことは

もう書き尽くされていた

また熱帯夜がやって来ようが

秋の虫たちは鳴くのをやめなかった


考えると ....
Casterをすってはいてあまいふうりん いくつもの交差点を越えて
道はまだ続いている
緩やかに弧を描くカーブの先に
終わりはまだ見えない

進んで 止まって 曲がって 進んで

約束事を守って運転していても
右折してきた ....
慕情とか
郷愁とか
そんな古めかしい語句を
あてはめてみたくなる
吊り革につかまってみていた
車窓の風景

たくさんの人々の日常が
幾重にも重なり すれ違っているはずの
それでいて私 ....
 電子レンジの中で何が起きているのか
 ぼくはよく知らない
 中に入れた物が熱くなって出てくる
 そういうものだということの他は
 操作方法だけ知っていれば困らない

 ターンテーブル ....
九月十三日の朝
風のこどもたちは
キッチンの西窓の向こうで
すでに足踏みを繰り返していたとみえ
私が縦長の窓を押し開くと同時に
遠慮なんかこれっぽっちもしないで
じゃれあうように
とびこ ....
お義母さんから昨日メールがあった
ここ2・3日夏が惜しんで最期の力を振り絞っているから体調大丈夫とのこと

 若くして最愛の伴侶を亡くしながら 女手一つであの人を
 逞しくそして優しく育て上げ ....
   かなしさは夜のなかにある。



   体育の時間、ぼくはだれともペアをつくれ
  ずに、みんなが踊るフォークダンスを眺めて
  いた。それは濁った河を渡る水牛を眺めるの
 ....
川があった。

大きな川だった。
その川の中腹に、一人で立っていた。

ときどき、強い風が吹く。
そのまま川面に倒れ込んで、
流れに身を任せてみたくなる。

いつしか、辺りは暗くなっ ....
赤く染まっていく電信柱の向こうに
夕暮れが突っ立っている

突っ立っているその背中めがけて
君が思い切りボールを投げつける

力の限りの全力で
見渡す限りの赤空へ
思い切りボールを投げ ....
深海魚が太陽を見る日
光のパレットナイフが
海鳴りの弦を切断する
青い狂喜で上塗りされ
それが比喩かも忘れて

人がひとり墜ちて行く
閉ざされた貝のように
白く饒舌な泡に抱かれ
記憶 ....
川のせせらぎに今ひとひらの葉が落ちた。
すべての音や空気や木々の彩りが秋に向かっている。
突然の驟雨でさえも、今はもう晩夏の趣は無く、
ただひたすらに秋の匂いがする。

日本の秋が今年も ....
校庭跡に残った桜の木
ビルに挟まれてわかりにくいが
駅の改札口を出てほどなくのところに
ふと足が向いてしまう
今はないという
桜田小学校
晴れの日の緑はすがすがしく
ベンチで
ブランコ ....
君を嫌いになる理由をさがしてたら会いたくなった わたしはまだ生まれていない

さるすべりの上を
からすが何機も飛んでいた
わたしはわたしの屋根を吹き飛ばすものを
そしてそれがやがて生まれくる箱の首を
絞めたのです
そっと
やわらかな ....
右に悲しみを越えた愛の持ち主
左に575777777の天才
そして向かいに顔文字のお面をつけた小僧

窮陰の毎度の集い 私は信号無視ギリギリで
編集長の愚痴を零しながらスタバに向かう

 ....
静かな失望が黒色の気泡を上空へと沈めるころ

空席に向かって話かけるひとがいる

ちいさな声で とぎれ とぎれ
隣の空席に一生懸命 生きるための説明をしている

いずこの街にも聞こえて ....
地獄門の陰のこわれた海のかなたに入学式は立っている。
蝶たちはずいぶん長い間待たされ、いっそのこと青虫に戻ろうか、とキャベツを背負って思っている。
鳥山が立つ海の深層には大きな迷いが泳いでいる。
 ....
走りまわっていました。)図書館でファ
ミレスで墓地で迷惑の意味を知りませ
んでした。そして悩んでいました。校
庭で部屋で商店街で孤独に憧れていま
した。私はいつから空気が読めるよう
になった ....
「そら君」の 好きな 色は
空色なのか どうか 分からないけれど、

もし そうだとしたら
赤いザリガニは 映える色と なって 
そら君の心に 留まるんだろう、

空色には 白い雲のほう ....
スイカ割られたい

スイカ割られたい 赤いスイカ

スイカ割られたい 大きいスイカ

割られない 指が短すぎて
割られない 届きそうで 届かない

スイカ割られたい

スイカ割ら ....
君に恋して僕はバカになりました 遠すぎる
最初から
ここにある
このこころ
風のいろ
そよそよと
いまだ止まず
草のかげ
あおあお
あおあおと
ゆめをみる










 ....
つくつく おほーつく

まずは食べるよ ぶた丼

おまけに食べる 貝柱

のとろこ さろまこ きたきつね

あばしり しゃりを通過して 

ついにきました 温泉うとろ

地の果 ....
追分の池の周りの  
畦道は  
木漏れ日の光と影が交差して  
晩夏の蝉は  
静かにじぃ…と経を詠む  

くっきりと膨らむ雲は
絵画の空を、東へ移ろい  
池の向こうの緑の木々も ....
近所に温泉があって
泥水のように濁った湯と
青みがかった透明な湯と

泥んこ温泉はホントに温泉らしくて
透明温泉は井戸水お風呂のようで
でもどちらも温泉

晴れた朝の風景を
 ....
暗証番号は君の誕生日にしてるから、全部持って行って良いよ
壮佑さんの自由詩おすすめリスト(4550)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
色止め- 凍湖(と ...自由詩5*13-9-15
一滴の死- ホロウ・ ...自由詩4*13-9-15
卑小な- 花形新次自由詩313-9-14
秋の虫たち- 吉岡ペペ ...自由詩313-9-14
Casterをすってはいてあまいふうりん- 北大路京 ...自由詩3*13-9-14
交差点- nonya自由詩21*13-9-14
夕暮れ- Lucy自由詩14*13-9-14
電子レンジ- 青井自由詩713-9-14
風の通り道- そらの珊 ...自由詩12*13-9-14
お義母さん- 朝焼彩茜 ...自由詩15*13-9-14
かなしさは夜のなかに- 草野春心自由詩20*13-9-13
見送る人- 結城 希自由詩313-9-13
夕暮れが突っ立っている- 自由詩313-9-13
海に描いた反ジガゾー- ただのみ ...自由詩21*13-9-12
秋の音- ヒヤシン ...自由詩6*13-9-12
大人のための桜田公園- 乾 加津 ...自由詩12*13-9-12
君を嫌いになる理由をさがしてたら会いたくなった- 北大路京 ...自由詩813-9-12
この美しい場所で- 平井容子自由詩813-9-12
両サイドと向かいに詩人- 朝焼彩茜 ...自由詩6*13-9-12
地下鉄- 佑木自由詩7*13-9-12
アジェリッド(湧き水)- 草野大悟 ...自由詩5*13-9-11
みらい- 左屋百色自由詩13*13-9-11
どうか_してく- 藤鈴呼自由詩5*13-9-11
スイカ割られたい- 北大路京 ...自由詩313-9-11
君に恋して僕はバカになりました- 北大路京 ...自由詩513-9-11
小径- こしごえ自由詩3*13-9-11
道東どらいびん- 2012自由詩3*13-9-10
風の手紙- 服部 剛自由詩613-9-10
温泉水と詩- イナエ自由詩6*13-9-10
暗証番号は君の誕生日にしてるから、全部持って行って良いよ- 北大路京 ...自由詩413-9-10

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