すべてのおすすめ
防波堤に待雪草が咲いていた
みぞれまじりの波風の下
錆びた自転車をとめて
老人が釣り糸を垂れている

釣れなければいい
そんな素振りでリールを巻き
また投げる

そして海に沈んで ....
飛べ

たとえ行き先が分からなくとも
着地地点が見えなくても
いまここに求めるものがないのなら

飛べ

逃げるんじゃない
避けるんじゃない
新たに挑戦するために


飛べ
 ....
ジャングルジムのてっぺんに俺の子どもがいる
4月から小学生になる
逆光で子供の顔が消える
太陽の向こうにママとは別の女性を俺は想っている
子どもがジャンプして俺の胸に飛び込んでくる
なんて無 ....
線路沿いの黄色が日に日に

仲間を呼んで

背伸びをうんとして

集まって

つげる どうにも麗しい春

まるで園児たちの黄色の帽子のよう

元気だけを呼び覚ます

どうし ....
九官鳥の鳴き声知っているかい
真似しすぎて
とうとう自分の声を忘れてしまった
めすをよんでも相手にされない

そんな人も居たな
人まねしていて自分の姿を失った
そんな人になるには
白紙 ....
ゆっくりと
頁をめくる
それは
何かを
惜しむような
誰かを
見送るような
こころもちで
結末を
知ってしまえば
この手の中の
物語が終わってしまうから

桜は咲いて散る
 ....
【修羅】

へいわ とか
あい とかが
こわれることは
いとも かんたん だ

 三年前の みぞうが
 かんたんだ わすれるな と きいてくる 
 あんなに頻繁に目にした ゛みぞう゛ ....
ゴジラになってどうするのと
聞かれたけれど応えずに
ゴジラになった
この足がほしかった
この腕力もほしかった
壊れてゆけ
ただそれだけを願い東京を歩く
おもしろいほどにあっけなく潰れてゆ ....
 
今朝もお寒いですね

いつものあいさつに笑みが見えかくれ

春に、また一歩



 
螺鈿細工は複雑な表面構造が生んだ
いくつもの光が干渉して美しく輝く

池に落ちるいくつもの雨粒の波紋は複雑に
ぶつかり合い互いに干渉して広がり解け合う

この世は複雑に絡み合い
干渉 ....
玉ねぎを切っていた

パートの時間まであと少ししかなかった

カレーが煮立っている

そこに彼女はさらに玉ねぎをつき足そうとしていた

炊事場の小窓をあけて換気した

出掛けるまえ ....
赤い目をしたうさぎの耳に
月から
はぐれた言葉が落ちる
ので、
偽らざるをえないだろう
いつか
偽らざるをえないだろう

うさぎは白くて赤い目をしている
茶色や黒やまだら模様 ....
昨日までの自分が仰向けに倒れている
わたしを見つめて
ワタシが言う

「踏み拉き進んで行け
 過ぎ去ったものは階段だ
 額ずくな 口づけするな……」

そっと足をおろす 
枯葉を踏む ....
朝顔が凍えている君のいない夏 見上げた向日葵の息が止まっている もうカーテンは暖かいよ

朝の日差しは
ひっきりなしにカーテンを暖めてるから
カーテンは暖かいよ

カーテンをさわってごらん
とっても暖かいから

暖かいカーテンは
冷たい指に ....
  首すじの まるい砂に
  あまい夢が 今日のしずくを落とす
  夕いろの、せまい、部屋のような瞳を
  ころがしてあなたは とかげの顔で笑う
  いつも 恋は速すぎるし、
  と ....
どうしたら高く上がるかですか

風を読むことです
どんな風が 
どのようにふいているか
知ることです

人の顔色をうかがう風には
誠意がありません
風に乗って
高く上持ち上げら ....
言葉が実らないまま葉を落とした樹を
じっと立ち尽くして眺めていた
夕日が心を刺すかのように沈んでゆく

会いたい
、出かかったため息すら失い気味に
ひたすらに泣いている自分に気がついていた ....
長すぎるツッコミの間に話が次へ行った 目ェ凝らすと
吹雪のなかサ
色んた色した人たちが
手ェあげておどってらった

赤ェの青白ェの、黄色いの
さまざまな手やら足が
終わりの雪のなか
ヒラリヒラリとおどってらった

あぁ ....
草木萌動
そうもくめばえいずる


厳しい季節を越えて
蓄えられてきた力が
和らぎ始めた光と風の中へ
堪え切れずにはみ出す

樹皮を突き破って
凍土を持ち上げて
命のベクトル ....
鳥の姿の失せた空には
鳥のかたちの欠落がある

影が消え
言葉は失われても
羽ばたいてゆく記憶が
風車をまわす

失われた鳥の形の
風が舞う


私は
声を出せるだろうか
 ....
ちょうど自分の脳を握りつぶせないような
小ささと か弱さ

まるで自分の心臓には届かないような
もどかしさと 無情さ

おそらく
そう簡単に自分ひとりでは
終われないように
造られて ....
十一月の鐘が実を落とし
朱色の音符を齧る
冬になる前の夕焼けの子守歌

もういいかい
紅潮した頬がさらに赤みを増したのは
母に贈る感謝への気恥ずかしさ

渋くはないよね
不安げが ....
中二階の六畳間で
タンスの上の黒猫が奇妙なことをする。
長い舌を出しながら
タンスの上を転げ回るのだ。
そして突然畳の上に下りてきて
俺の目の前で長い舌を出し入れする
じっと俺の目を見つめ ....
 トランプやサイコロをさっと取りだす
 マジックのように風景
 という手ごたえのない空間をてのひらにのせて
 ひぐちさんは
 ほら
 ここよ
 この部分が大好きなの
 といって頬 ....
春色のセーターをほどく
うねに添って並ぶ
小さな毛糸の環が
現れては消え
現れては消え
優しく解体されながら
終点に向かう

逆回転を奏でる音楽のように
くぐっては消え
くぐっては ....
あいさつも そこそこに
そうぞうぶつ ふえつづけ にげるように
ここに たどりついた

あまいろに つやめくとびらのむこうは あめいろ
つくえに みな ほおづえを つき
 ....
実家では死んだことになっている
壮佑さんの自由詩おすすめリスト(4550)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
underwater_flowers- mizunomadoka自由詩414-3-10
飛べ- ichirou自由詩5*14-3-10
長光橋公園- 馬野ミキ自由詩414-3-10
春の子供- 朝焼彩茜 ...自由詩13*14-3-10
Who_are_you_?_- イナエ自由詩14*14-3-10
桜百景- そらの珊 ...自由詩1314-3-10
修羅- るるりら自由詩18*14-3-10
ゴジラ- もっぷ自由詩9*14-3-10
また一歩- 殿上 童自由詩12*14-3-9
干渉- ichirou自由詩7*14-3-9
昼過ぎの真須美- 吉岡ペペ ...自由詩314-3-9
つばさが消えない- 千波 一 ...自由詩414-3-9
踏絵- ただのみ ...自由詩20*14-3-9
朝顔が凍えている君のいない夏- 北大路京 ...自由詩714-3-9
見上げた向日葵の息が止まっている- 北大路京 ...自由詩414-3-9
もうカーテンは暖かいよ- ichirou自由詩17*14-3-8
あまいゆめ- 草野春心自由詩814-3-8
凧2- イナエ自由詩10*14-3-8
夕日は- もっぷ自由詩10*14-3-8
長すぎるツッコミの間に話が次へ行った- 北大路京 ...自由詩914-3-8
春の祭- フユナ自由詩19*14-3-8
草木萌動- nonya自由詩20*14-3-7
鳥の影- Lucy自由詩26*14-3-7
手のひらの設計- クナリ自由詩9*14-3-7
- 乱太郎自由詩20*14-3-7
中二階の黒猫- ……とあ ...自由詩18*14-3-7
ひぐちさんはどこか鬼ガニの、- 石川敬大自由詩1114-3-7
再び生きる- そらの珊 ...自由詩17*14-3-7
はる- るるりら自由詩12+*14-3-7
実家では死んだことになっている- 北大路京 ...自由詩514-3-7

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