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言葉は私の
みみのなかにはない

私のむねに
深いまんなかあたりに

君へおくるために
両の手ですくう

私の言葉よ
ひろいあつめた木の葉のうらは
色々なひかりをはらんで
うま ....
数年前は
誰かが私を
語ってくれた
私の歌を
歌ってくれた
けれど長く生きたせいか
今はそれも
少なくなった

私が私の
物語を語るときがきた
私の歌を
歌うときがきた

 ....
小雨に当たって今日の花は
桜の花々は眠っているよう
だから金環食の事を考える
五月二十一日
太陽、月、地球が一直線上になるという
些細な椿事の天体図を想う

それから太陽のフレアになって ....
赤い 熊出没注意の看板の右端上に
白い小さな張り紙で「最近」と補足されている
死ぬことより死に方が問題だ
熊に食われるのは天罰のようでどうもいけない
残された妻と子が葬儀の席で困ってしまうだろ ....
  ねえ
  これが、
  産まれたての時間。
  そう言いながら少女が
  綿飴をひとつ、ぼくにくれた



  まぶしい屋台の{ルビ犇=ひし}めき合う
  貧しげな七月の ....
おもうんだけれど
すべての真実はきっとどこかの看板の裏にでも
ちいさな文字でこっそりと書いてあるんだ

ぼくの夢の中の沙漠の入り口で老人は言ったのさ
誤解は理解の種
迷妄の畑にも真実の苗は ....
きょうとあしたはいつ入れ替わるか
じっと待ったが気配はない
秒針過ぎてきょうは早早
不運を占う余念がない

きのうときょうを掌るもの
わたしをあしたに連れてかない
分針ふふんとずんずん進 ....
あなたに追いつきたい。確定させたい。
素肌や、くちびるや、往来の熱のこと。
恋のはなしだ。
わたしは、いつも恋のはなしばかりしている。


嵐のように荒れて、きみが部屋を出たあ ....
きみは髪留めをもらった
母からの誕生日プレゼントだった
青と赤のガラスを
茶色のゴムがつないで
ゆらせばカチカチと
きれいな音がした

きみは毎日それを
学校につけていった
アメリカ ....
ふと手にした一枚の紙切れに 
優れた画家のデッサンが浮かぶように 
鏡は少女の清らかな 
一瞬の微笑を映すだろう 

ほのかな{ルビ灯=ともしび}のひかりの中に 
明け方の少女がひとり 
 ....
夫婦みたいに並んでいる 
ふたつの小島の周囲には 
ひかりの宝石を無数に散りばめた 
松島の海が穏やかに 
さらさら滑ってゆくのです 

先ほど赤い福浦橋の上から 
遠い空の下にいる嫁さ ....
たうえがはじまると
どろのにおいがしてくる

すがすがしい
どろのにおいがする

わたしのさいぼうも
にわかに
ぶんれつしはじめて

はだがかぜに
すきとおっていく
 ....
きみが跳ねると
青と赤のガラス玉が
ぶつかって
カチカチと音をたてた
秋からこっち
そのままの
藻のプールの水面を
ギーチョンが滑っていく
ほら
音楽室の窓から
ツバメが

透 ....
無欲な晩餐会でかわを剥がれて丸焼きになるな
せめて生き延びる手立てを身につけろ

降り注ぐ暗黒の汚物は人生のソース
世界の淫らなリソースアンドてり玉バーガーセットは
ぶたのストラップのおまけ ....
{画像=120519182939.jpg}

桃の谷間に平野がある
触ってみれば硬い
閉塞した孤独な骨
そいつは{ルビ尾骶骨=びていこつ}という

ヒトは進化を繰り返す過程 ....
一日の終わりに
脱いだ
ぬけがらが
いくつか並んでいる

命がけで
脱いだわりに
その佇まいは
くしゃみ
ひとつほどの
可笑しさを漂わせている

上手に脱いだ
ぬけがらは
 ....
ラブホテルがいっぱいで
いちど
ビジネスホテルにとまった
あわただしい夜をして
半年たってから
かばんの底から
くしゃくしゃの
聖書のページがでてきて
英語がよめないあの子の
足 ....
空が片方の目を瞑る
女はさよなら

、と言った


沢山の赤い宝石が、道路を転がってゆく
遠ざかってゆく赤い宝石の
笑い声
夜を前にして、消え去ろうという
閉じかけた花の
遺言を ....
削り落っことした青いひかりの先を歩いていた
背筋をぴんと伸ばした野良猫も野良犬もみんな連れてってさ
錆びた戦闘機からマーガレットが咲いているのを見たのさ
そよ風に誘われるがまま泪はいつ ....
まだ五月

夏とよぶにはまだはやい
いったい何がはやいのだろうか

汗をながした数なのだろうか
暦の数字のことなのだろうか
はやる気持ちの焦りだろうか

けれどもう
それはもうそこ ....
ひっそりと

こっそりと

足を並べて立っている

大きくて哀しいこと

小さくて嬉しいこと

ひっそりと

こっそりと

歩いてみれば

誰も彼も何かに夢中で

 ....
  雨に濡れたアスファルトに
 
  並木のみどりが映っている

  言葉に餓えた人たちが
 
  傘に隠れて哭いている

  雨は涙に良く似ている
 
  昼は処刑台に良く似てい ....
アチッ

二日酔いの朝
朝靄に包まれた意識の森で
突然発火するのは
昨夜の記憶の欠片

アチッ

酔いにまかせて
自分のてのひらとあしうらに
醜く刻まれた皺を
語ってしまっ ....
いつからだろう
戦わなくなったのは
リングコングはもうならない
15ラウンドもたないな

ダメージがきつくなる
簡単な平和主義
もたなくなきてる肉体も心も

チガウンダヨアンタノソノ ....
運動場の
トラックを
規則正しく走る
小学生達
まるで
回遊する魚のようだ
こんなに小さいときから
命令されるままに
同じところを
何度も
何度も
回っていて
誰一人として
 ....
夢の入った封筒を
そらの手にまかせたんです
翼をいただいた封筒は
薫風にみちびかれて

ゆくでしょう
かなうかなって
膝をかかえてうずくまる
あの少女のころの

いまのわたしに伝え ....
さわれないことば
冷えてゆくかけがえのなさ
いつもとぎれてしまうモチーフ

あたたかいスープもないテーブルでは
君の影がゆらめいてみえる

ほんとうは君の髪にふれていたかった
ゆびがい ....
         作詞 花 水子
         作曲 奥座敷まこと
         歌  キャシー芭菜々田
 赤ちゃん列車


あゝ、カンテラもなく黎明の
生ぐさ暗きトンネルを
 ....
夜更けに植物たちの呼気が肺胞を満たし
ぼくはしずしずと座席におぼれていく
鶏頭の形をした虫みたいな小さな生き物が
呟きのように車内灯に集まり始めている

窓の外では乗り遅れた人が持て余し ....
切り取られた一枚の記憶が川下へ流れては沈む傍らに
日暮れを思い起こせば深く胸に刻まれた年輪の危うさ
地上より高く聳え立ち
波は大きくうねりながら目蓋を伝い近づいてくるけど
‖溜まりに浮かぶ ....
壮佑さんの自由詩おすすめリスト(4550)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
呼吸- 朧月自由詩412-5-20
Lullaby- mizunomadoka自由詩412-5-20
位相- salco自由詩14*12-5-20
こごみの天ぷら- ただのみ ...自由詩22+*12-5-20
綿飴- 草野春心自由詩19*12-5-20
謎の真実- 梅昆布茶自由詩1812-5-20
なんてったって- もっぷ自由詩512-5-20
その祈りは、とても細く硬い針のように振れて、きっと何者もきず ...- ねことら自由詩512-5-20
prominence- mizunomadoka自由詩212-5-19
ルノアールの少女_- 服部 剛自由詩7*12-5-19
めおと島ー松島にてー_- 服部 剛自由詩112-5-19
田植え- 小川 葉自由詩512-5-19
mono_pool- mizunomadoka自由詩312-5-19
文明の仮面を剥ぐ- 梅昆布茶自由詩812-5-19
【_尾骶骨_】- 泡沫恋歌自由詩10*12-5-18
ぬけがら- そらの珊 ...自由詩20*12-5-18
聖書- はるな自由詩212-5-18
空が片方の目を瞑る- 瑠王自由詩6*12-5-18
光源Ⅱ- マーブル自由詩512-5-17
「おさない、夏」- ベンジャ ...自由詩612-5-17
ひっそりこっそり- 灰泥軽茶自由詩12*12-5-17
映したものは- ただのみ ...自由詩18*12-5-17
火傷- nonya自由詩18*12-5-16
リング- じじ自由詩10*12-5-16
トラック- 和田カマ ...自由詩5*12-5-16
お誕生日- もっぷ自由詩1112-5-15
グルーミング- 梅昆布茶自由詩1712-5-15
演歌のニーズを探る_2- salco自由詩11*12-5-15
最終列車- たもつ自由詩812-5-15
少年スカイツリー- アラガイ ...自由詩6*12-5-15

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