夜明け
莉音

音のない静かな夜に
ぼんやりとした目で
窓の外を見た

あの空に光が戻るまで
どのくらい待てばいい

何も分からない
ここがどこで
今がいつなのか

陰に沈んで
見つめていた

暗闇の向こう側で
怯えている私がいる

その私の隣で
この終わりない夜に
密かに安堵する私がいる

底知れぬ夜よりも
東の空に浮かぶ朝の光に
絶望を感じる私がいる


自由詩 夜明け Copyright 莉音 2013-05-23 00:46:54
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