(都合の良い)手紙
ブルーベリー

開けた跡地の看板に軽く絶望を唱える
お会いしなかったのは全くもってこちらの都合であり
ノスタルジックの甘みと苦みに浸されるのもこちらの都合であり
好きになったのもこちらの都合である

何を生もうとして
何が生まれたのか

看板には知るべき情報はない 軽く絶望を唱える

何を生もうとして
(、あなたの絶望は甘美だった)

何を膿んでいたのか
何を倦んでいたのか

知ろうとしなかったのもこちらの都合である

不在ばかり簡単に知らされて軽く絶望を唱える


失われた光よ

それでもどこか遠くで
私の知らぬところで光っているのならば
幸いです


自由詩 (都合の良い)手紙 Copyright ブルーベリー 2013-05-25 02:50:47
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